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86キロ上海の西に位置する蘇州は、中国の東海岸で揚子江の下流の平野部にあります。中国第4大湖の太湖は蘇州と隣り合っています。他にも小さい河川や湖がたくさんあります。一方、山と言える山はほとんどありません。亜熱帯気候で、穏やかで潤いのある天候に恵まれています。
かつての大動脈であった京杭大運河(北京・杭州間)は蘇州を通っているようにむかしから交通が発達しています。現在は鉄道の大動脈である京滬線(北京・上海間)の上にあり、上海まで僅か1時間。近年高速道路ができたことにより、さらに状況がよくなりました。上海−南京間の高速道路も蘇州を通っていますが、直接杭州への高速道路も建設中です。水路も、貨物の運搬において依然大きな役割を果たしています。蘇州−杭州間も隔日で客船も運航しています。
蘇州の歴史は、4000年以前に遡ります。約2500年前(紀元前514年)の春秋時代に、蘇州は「呉」の国の都としてはじめて蘇州城を造りました。隋王朝の開皇9年、一州となって郊外の姑蘇山にちなんで蘇州と名づけました。
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蘇州城は非常によく保存されており、今の蘇州のレイアウトは2500前の古城そのままです。それは、歴史の長い中国でもめずらしいことです。歴史と文化の名城として、蘇州には名所旧跡が非常に多いです。
「蘇州の古典庭園」は1997年12月に国連の世界文化遺産リストに登録されました。拙政園(せっせいえん)。拙政園は「蘇州の古典庭園」の代表格です。中国庭園のモデルとして事実上中国の代表的な庭園と言えましょう。蘇州四大名園の一つで中国四大名園の一つにもなっています。
蘇州は現在も省の経済的な中心です。シンガポールの協力で建設された蘇州工業園区を始め、蘇州高新技術開発区、昆山経済技術開発
区、張家港保税区などの投資区域を有する。繊維製品、精密化学工業、製紙工業、電子工業、機械工業などの産業があり、2003年の国内生産総額は
2,802億人民元、一人当たり国内生産は47,700人民元、輸出総額は326億米ドルに達する。経済規模は江蘇省最大で、省都南京を凌ぐ
古くから絹織物で発展した国家歴史文化名城です。蘇州の刺繍(「蘇繍」という)は中国「四大刺繍」の一つとして中国だけでなく海外でも知られています。
蘇州の総面積8,488平方キロ、市区面積1,650平方キロ。総人口591万人(2003年)。県級市:張家港市、常熟市、太倉市、昆山市、呉江市。市区:呉中区、相城区、平江区、滄浪区、金?区
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