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   張作霖帥府 (张氏帅府)

瀋陽を旅するなら、歴史好きも建築好きも見逃せない場所が「張作霖帥府(ちょうさくりん すいふ)」です。この場所を訪れると、かつて中国東北の近代史の中心で活躍した張作霖が実際に暮らし、指揮した時代の雰囲気を体感できます。異国情緒あふれる建築美と、ドラマティックな歴史が詰まったスポットで、フォトジェニックな風景や体験も豊富です。この記事では、張作霖帥府の見どころや楽しみ方、周辺スポットまで、たっぷりご紹介します!

目次

1. 張作霖帥府ってどんな場所?

張作霖と瀋陽の歴史的つながり

張作霖は、中国近代史において重要な役割を果たした東北地方(満州)の軍閥リーダーです。清朝滅亡後の混乱の中、張作霖は軍事力と巧みな政治力で勢力を強め、瀋陽を拠点に日本やロシアなど列強との駆け引きを繰り広げました。彼の家族と一緒に住んだのが張作霖帥府で、ここから東北の歴史が動いていったのです。

張作霖の息子である張学良も有名で、彼もまた中華民国時代の東北地方の要人でした。親子二代にわたり、帥府は中国現代史の重要な舞台となっていました。この場所を歩くだけで、激動の歴史の1ページを身近に感じることができます。

瀋陽と張作霖の関係は極めて深いです。都市発展の中心的存在であった張作霖がここから都市計画・経済振興、さらには日本との外交政策まで主導したため、瀋陽のいろんな場所で彼の足跡を見つけることができるでしょう。

帥府の誕生ストーリー

張作霖帥府は、1916年から張作霖の指示のもと建設が始まりました。当時、東北の軍閥として権力を誇っていた張作霖が自身の拠点として、住まい兼司令部機能を持つ場所を求めて建てさせたのが始まりです。世界のトレンドだった西洋建築様式を取り入れ、堂々たる佇まいが誕生しました。

この帥府は、西洋と中国伝統建築の要素を絶妙にミックスした、まさに中西合璧のお手本のような造りです。西欧風の装飾や大きな窓、豪華なシャンデリアや調度品が当時の贅沢を感じさせてくれます。一方で、中国らしい回廊や中庭も多く、独特の雰囲気を醸し出しています。

建設当初は軍の司令部と張家の私邸、それに政務所としての役割も果たし、「東北一の豪邸」と呼ばれました。歴史の荒波をくぐり抜け、現在までその姿を残しているのは、非常に貴重だと言えるでしょう。

現在の保存状況とアクセス情報

現在の張作霖帥府は、広東街の中心エリアに位置し、観光客にも大変人気です。瀋陽駅からは地下鉄でアクセスでき、市内観光の拠点からも十分アクセスが良い立地です。近隣にはバス停も多く、タクシーや配車アプリを使っても便利に訪れることができます。

帥府は現在、歴史博物館として一般公開されています。建物内部や庭園、そして複数の展示室が修復・保存されており、当時の雰囲気がそのまま残っています。どこを歩いても、目に入る風景から100年前の空気を感じられるのが魅力です。

入り口では日本語パンフレットも手に入ることが多く、外国人観光客にも配慮されています。開館時間は季節により多少異なりますが、基本的には朝から夕方まで。休日や祝日は混み合うことがあるため、事前のチケット予約や早めの訪問がおすすめです。

2. 見どころ ― 張作霖帥府で外せないポイント

豪華な西洋式建築「大青楼」

張作霖帥府の象徴ともいえる「大青楼」は、青い瓦屋根と白い壁が美しい西洋風の3階建て建物です。ヨーロッパのバロックや新古典主義など、多彩な西洋建築のエッセンスがミックスされていて、外観だけでなく内部も見どころ満載。入ってすぐの広々としたホールは天井が高く、立派なシャンデリアが歴史の重厚感を演出しています。

内部には当時の会議室や応接室、サロンが保存されており、その多くには実際に張作霖や彼の家族が使っていた家具が残っています。大理石階段や金色の装飾、木彫りの壁パネルなども細部まで目をこらしてみてください。どの部屋にも独自のストーリーがあり、写真映えも抜群です。

特に窓から中庭を眺めるアングルは絶好の撮影スポットになります。また、季節によっては外の庭木や花が美しく、おしゃれな雰囲気も楽しめます。西洋の気品を感じながら歴史のロマンに浸れる贅沢な空間なので、じっくり時間をかけて回りたいところです。

張作霖ゆかりの庭園と中庭

帥府のもうひとつの魅力は、張作霖が家族や賓客とくつろいだといわれる美しい庭園と中庭です。広々とした敷地内には、季節ごとに花が咲き誇り、ゆったりとした散策が楽しめます。中国伝統の庭造りを活かしつつ、西洋のガーデンプランも取り入れられており、落ち着いた雰囲気とエレガントさのバランスが絶妙です。

池や小川、石橋なども配され、四季折々で姿を変える景色が素敵です。春には桜や梅、夏には緑豊かな木陰、秋は紅葉、冬には雪景色と、どの季節に訪れても違った表情を見せてくれます。観光で歩き疲れたら、少しベンチで休憩しながら庭の静けさを満喫するとリフレッシュできます。

この庭は写真スポットとしても人気。緑のアーチや池のほとり、歴史建築を背景にした和やかな空間で、記念撮影をする人が多いです。少し早めの時間や平日は混雑も少ないので、ゆったり過ごしたい方には特におすすめです。

美しく保存された歴史的展示室

張作霖帥府では、当時の生活や歴史背景が分かる多くの展示室も見逃せません。たとえば、張作霖の執務室や私室は、100年前そのままの調度品や日用品と一緒に保存されています。まるでタイムスリップした気分になることうけあい!

展示室には、軍服や生活雑貨、当時使われていた重要文書や美術品など、多彩な展示品が並びます。日本と中国の関係にまつわる資料や、張作霖をめぐる国際政策の背景も学べるので、歴史好きにはたまらない場所です。

音声ガイド(中国語・英語)や解説パネルも設置されていて、観光初心者でも分かりやすく楽しめます。展示室の奥にはおしゃれな記念品やグッズが買える小規模なミュージアムショップもあり、お土産探しもおすすめポイントです。

観光客に人気の写真スポット

張作霖帥府は敷地全体がフォトジェニック。特に正門のアーチや大青楼の外観、中庭の池や東屋、さらには西洋式の窓や階段が絶好の写真スポットとして人気です。スマホやカメラが手放せず、撮影目的に訪れる地元の若者や観光客もたくさん見かけます。

また、屋外だけでなく建物内にもレトロで華やかなスポットが多数。ヴィンテージ感のある廊下や、歴史的な装飾が施された壁などは、SNS映えする写真が簡単に撮れます。観光の合間にぜひいろんな角度からシャッターを切ってみてください。

四季折々の光や景観に合わせて撮影できるので、何度訪れても新しい発見があります。特に朝の柔らかい光や、夕方ちょっとロマンチックな雰囲気は格別です。グループ旅行でも一人旅でも、思い出に残る一枚を残してくださいね。

3. 張作霖帥府の歴史をたどる

近代中国への歩みの舞台裏

20世紀初頭の中国は大きな変動期にありました。清朝が倒れ、中華民国が成立するも各地で軍閥が興隆し混沌とした時代。その中で張作霖は自身の力で瀋陽から広大な東北地方を治めるようになりました。張作霖帥府はそのドラマの中心舞台だったのです。

ここから数々の政治的な交渉や外交、軍の指令が発せられ、日本やロシアなど列強との難しい関係もここで生まれました。とくに1920年代になると、日本の影響が強まり、「満州事変」や「張作霖爆殺事件」といった歴史的事件もこの帥府の周辺が舞台となりました。

近代中国への歩み、つまり今の中国国家が成り立つ土台を築いた要素の多くが、この瀋陽と張作霖ファミリーから生まれたといっても過言ではありません。今では静かな帥府ですが、その背景に秘められた壮大な歴史を感じてみてください。

張作霖とその一族の物語

張作霖は満洲(今の中国東北地方)の農民出身でしたが、若くして軍閥のリーダーとなりました。彼の人生はまるで映画やドラマのように波乱に満ちています。清朝の武装警察から始まり、少しずつその名を高めてきたのです。

後に張作霖は「東北王」と称されるほどの権力者になり、息子の張学良もまた卓越したリーダーとして名を馳せました。帥府では、父と子を中心に複雑な家族事件やドラマも展開されました。伝説の英雄として讃えられる一方、近代情勢に翻弄された一族の悲哀もにじみます。

館内では、彼ら一族にまつわる写真や記録、当時の生活道具などが展示されています。実は日本と深い関わりを持った家族で、張学良は日本語も話せたと言われています。彼らの物語を知ることで、帥府の見学がより奥深く感じられること間違いなしです。

東北の軍閥文化と帥府の役割

20世紀初頭の東北地方は「軍閥時代」と呼ばれるほど軍人が政治と権力を握っていましたが、張作霖はその中心に位置していました。帥府はただの住居ではなく、政治や外交、軍事戦略を決定する「東北の頭脳」ともいうべき場所だったのです。

帥府では、軍服を着た兵士たちが行き交い、国内外の要人がたびたび訪れていたといわれています。西洋式の贅沢な応接室や会議室で、多くの歴史的決断がなされました。そのため、瀋陽だけでなく東北全体に大きな影響を与えてきました。

現在の帥府を歩いていると、この場所がいかに特別で、多くの人々の運命や時代の流れを左右してきたかが実感できます。軍閥文化を体感しながら中国近代史を少し深く知る――そんなエキサイティングな場所です。

4. 張作霖帥府の文化体験

伝統衣装試着や記念撮影体験

張作霖帥府では、中国の伝統衣装「旗袍(チーパオ)」や「馬褂(マーグァ)」のレンタル体験が人気です。衣装は豊富な柄とサイズが揃っており、色鮮やかなチャイナドレスを身にまとって歴史建築の中を歩くだけで、まるで映画の主人公になった気分に。スタッフによる着付けサービスもあるので初めてでも安心です。

衣装を着て庭園や大青楼の前、中庭などでプロカメラマンが写真を撮ってくれるプランもあります。友人同士やカップル、家族旅行の記念にもぴったり。フォトブックの作成やデータでの受け取りもできるため、旅の思い出として残すのもおすすめです。

海外観光客向けのキャンペーンや割引パッケージもたまにあり、リーズナブルに本格体験ができます。中国の歴史時代劇が好きな方、コスプレや写真好きな方には見逃せないアクティビティです。

歴史体験ツアーやガイドサービス

張作霖帥府では、事前予約で参加できるガイドツアーも各種用意されています。中国語・英語対応はもちろん、繁忙期には日本語ガイドがつく場合もあるので、事前に問い合わせてみてください。プロのガイドが詳しい歴史解説を交えながら、普段は見られないエリアや隠されたストーリーも案内してくれます。

グループツアーや個人ツアー、テーマ別のディープな体験コースなど多彩なラインナップ。たとえば、張作霖や東北軍閥の人物ドラマにスポットをあてたコースや、建築美を堪能するツアーも人気です。写真撮影サービスがセットになっているものもあります。

参加者の年齢や興味関心に合わせて内容をアレンジしてくれたり、質問にも丁寧に答えてくれたりと、きめ細かい配慮が安心ポイント。予備知識ゼロでも、しっかり楽しめる工夫がされています。

季節イベントやワークショップ

張作霖帥府では、季節ごとにさまざまなイベントやワークショップも開催されています。春の花祭り、夏の音楽イベント、秋の文化祭、冬のランタンフェスティバルなど、行くタイミングによって違った雰囲気を楽しめるのも魅力的。

中国書道や伝統的な扇子づくり、切り絵体験など、ワークショップに参加すれば自分だけのオリジナル作品を持ち帰ることもできます。大人だけでなく子どもも一緒に参加できる内容が多いので、家族連れにもおすすめですよ。

また、こうしたイベントは地元の人との交流の場にもなっています。現地の文化や暮らしに触れるチャンスでもあり、瀋陽ならではの思い出になるでしょう。イベント情報は公式サイトや観光案内所で随時チェックしてください。

5. 帥府周辺も楽しもう!おすすめ観光スポット

瀋陽故宮との歴史巡りルート

張作霖帥府を訪れたら、ぜひあわせて行きたいのが「瀋陽故宮」(瀋陽の紫禁城)です。帥府からは徒歩圏内なので、歴史好きなら1日で両スポットを巡るのがおすすめ。清朝初期の皇帝が実際に暮らしたお城で、その豪華な造りや重厚な門構えは圧巻です。

瀋陽故宮は、北京の故宮に比べるとコンパクトですが、中国満洲の王朝文化がぎゅっと詰まっています。館内には清代皇帝の生活がわかる展示や、歴史的な工芸品も多数あり必見。帥府とあわせて見ることで、中国近代~現代史への流れをより深く感じることができます。

両スポットの共通点・違いを比べながら歴史散歩をするのも楽しいですよ。移動は徒歩かシェアサイクルがおすすめ。途中の道にもカフェやお土産ショップがあり、のんびり散策にもぴったりです。

老街で食べ歩き&ショッピング

帥府の近くには、昔ながらの雰囲気が残る「老街」と呼ばれる商店街エリアがあります。狭い路地や小さな店が並び、地元グルメやおしゃれな雑貨、伝統工芸品などが売られていて、歩くだけでもワクワクする場所です。

瀋陽名物の餃子や焼きそば、ローカルスイーツを食べ歩くのも旅行の楽しみ!屋台感覚で小さいサイズを少しずつ味わうのもおすすめです。お土産には、中国茶や伝統的な工芸うちわ、可愛い小物などが人気ですよ。

週末や休日は多くの地元の人と観光客で賑わっていますが、それもまた活気があって楽しい!時間に余裕があれば、歩いてみたい通りを自由に巡りながら、自分だけのお気に入りを見つけてください。

周辺カフェや休憩スポット情報

観光の途中でちょっと休みたい…というときに便利なのが、帥府周辺のおしゃれカフェや休憩所。近年は瀋陽でもカフェ文化が進化していて、レトロなブックカフェや中国茶カフェ、西洋風のベーカリーカフェなど選択肢もたくさん。

店内には瀋陽や東北地方の歴史にちなんだ本やアートが飾ってあるところもあり、旅行気分がさらに盛り上がります。ちょっと贅沢なスイーツやアフタヌーンティーも楽しめそう。観光の合間にゆっくりお茶しながら写真整理や休憩タイムに使ってみてください。

春や秋の気持ち良い季節なら、テラス席で外の空気を楽しむのも良いですね。地元の若者が集まるカフェや話題のビーガンカフェなど、新しい発見やトレンド探しもできるかもしれません。

6. 瀋陽旅行のコツとおすすめの過ごし方

最適な訪問シーズンと服装アドバイス

瀋陽は四季の変化がはっきりしている都市です。ベストシーズンは、気候が穏やかで街歩きが楽しい春(4〜6月)と秋(9〜10月)です。この時期は過ごしやすく、帥府の庭園も花や紅葉で特別美しくなります。

夏は日中30度を超える蒸し暑い日もありますが、朝晩は涼しくなる日も多いです。帽子や日焼け止め、冷房対策の羽織物などを用意すると良いでしょう。冬は北国特有の寒さと雪に見舞われます。12月〜2月は厚手のコートや手袋、ネックウォーマー必須です。庭園の雪景色も一度は見てみたい美しさ!

服装はカジュアルで動きやすいものを基本に、外と屋内の気温差に対応できる重ね着スタイルがおすすめです。こまめに羽織ったり脱いだりできるものを持っていくと快適に過ごせます。

交通手段や便利な移動方法

瀋陽市内の移動はとても便利で、観光客でも楽に回れます。張作霖帥府へのアクセスは、地下鉄1号線「中街」駅から徒歩10分ちょっと。市内バスやタクシー、配車アプリ(滴滴出行など)も利用しやすいです。

街の中心部や主要観光地への移動には地下鉄がベスト。料金も安く路線図もシンプルなので、初めてでも迷う心配が少ないです。観光地同士は徒歩圏内のことも多く、歩きやすい靴を選ぶのも鉄則。

また、レンタル自転車やシェアサイクルも盛んです。スマートフォンで簡単に利用開始できるので、ちょっとした移動や市内観光にもおすすめ。交通カード「盛京通」を使えば、地下鉄・バスともにキャッシュレスで乗れるので便利ですよ。

家族連れ・一人旅・カップル向けのプラン紹介

瀋陽は幅広いスタイルの旅行者に対応できる都市です。家族連れなら、張作霖帥府の歴史体験や伝統衣装コーナー、ワークショップなど親子で楽しめるアクティビティがいっぱい。故宮や中山公園と組み合わせて半日〜1日プランにすると良いでしょう。子ども向けの展示もあり家族みんなで歴史を学べます。

一人旅派には、フォトジェニックな建築や庭園、カフェ巡りがおすすめ。ガイドツアーも参加しやすく、現地の人や他の旅行者と交流するきっかけにもなります。自分のペースでのんびり歴史散歩をしたり、老街でのショッピングも楽しいですよ。

カップルや友達同士には、伝統衣装レンタルで撮影デート、瀋陽故宮とのセット観光、夜はロマンチックなカフェやご当地グルメを満喫するプランをおすすめします。観劇やミニコンサートなどナイトスポットも見逃せません。


瀋陽の張作霖帥府は、歴史だけでなく建築、体験、グルメと充実した観光ができる場所です。瀋陽中心部のアクセスも良く、家族でもカップルでも一人旅でも楽しみ方いろいろ。ぜひ瀋陽を訪れた際は、張作霖帥府のタイムトラベル体験で、東北のダイナミックな歴史に触れてみてください。きっと特別な思い出になるはずです!

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