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   馬尾造船所 | 马尾造船厂

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福州といえば、独特な歴史と現代都市が融合した魅力の街。その中でも、歴史ファンや工場見学好き、家族連れまで、幅広い層に愛されるスポットが「馬尾造船廠」(ばびぞうせんしょう)です。ここは単なる造船工場ではなく、中国近代史に名を刻む、福州の誇りともいえる場所。旅の合間に歴史の風や港の景色を感じたい方にぴったりのスポットです。この記事では、アクセス方法から見どころ、周辺で楽しめるグルメや体験まで、余すことなくご紹介します!

目次

1. 馬尾造船廠ってどんな場所?

歴史を簡単に紹介

馬尾造船廠は、清朝の時代——なんと1866年に建てられた、中国でも最も歴史のある造船所の一つです。設立したのはフランスの技術協力を受けた左宗棠(さそうとう)という有名な人物。当時の中国は西洋列強に負けないために、近代的な軍艦の製造・技術改革を急いでいました。そのシンボル的な存在がここ馬尾造船廠なのです。

ここは単なる工場だったわけではなく、造船とともに近代兵器や科学技術を学ぶ学校まで併設していました。そのため、中国初の海防拠点であり、国防の心臓部とも呼ばれています。歴代の著名人や技術者たちもここで腕を磨きました。

昔は軍艦などの大型船舶を次々に建造し、中国近代海軍の礎になった馬尾造船廠。近年ではその歴史的な価値が広く見直され、観光や学びの拠点としてオープンしています。歴史好きなら、ここで中国近代史の大きな流れを肌で感じられるでしょう。

なぜここが有名なの?

馬尾造船廠が中国国内外で有名なのは、やはり「中国近代化のスタート地点」ともいうべき存在だからです。ここで初めて西洋の最新造船技術が導入され、本格的な近代艦隊の建造に成功。特に「揚威号」「済遠号」など、日本とも関係が深い清朝時代の有名な軍艦は、この馬尾造船廠で誕生しました。

また、日本の明治維新前後と時代的に重なっており、当時の中国がどう近代化を歩んだのかを「実物」を通じて学ぶことができます。博物館や展示物の多くは実際に使われていた道具や船の部品で、どれも歴史ドラマのようなリアリティ。

さらに、馬尾造船廠の敷地や建物自体が、映画やドラマの撮影にも利用されるほど雰囲気たっぷり。一歩足を踏み入れるだけで、タイムスリップ気分を味わえるスポットとしても有名なんです。

福州との関わり

馬尾造船廠が福州の発展と強く結びついているのは、地理的にも歴史的にも理由があります。福州は昔から中国南部・福建省の中心都市であり、海外への窓口である港町として栄えてきました。そんな国際色豊かな福州の港町、「馬尾(ばび)」という地区に造船廠ができたことで、都市の発展にも大きな影響を与えました。

また、造船廠の設立により、高度な技術者や学者が集まり、福州の人材育成や産業基盤が一気に強化されました。今の福州が「港と人材の都市」といわれる理由は、ここ馬尾造船廠にルーツがあります。

さらに、馬尾造船廠が築いた歴史は今も福州の誇りとなり、地元の人々にも愛され続けています。観光地としてだけでなく、地元の小学校や大学でもこの場所を使ったフィールドワークなどがよく行われており、「生活に根ざした歴史スポット」と言えるんです。

2. 行き方とアクセスのポイント

福州市内からの交通方法

馬尾造船廠までは、福州市内からのアクセスがとっても便利なのが特徴です。まず最も一般的なのは、福州駅や市街地から出ているバス。特に「馬尾」行きのバスは頻繁に出ていて、市内中心部から約40分程度。車窓から川や市街地の眺めを楽しみながら到着できます。

鉄道や地下鉄を使う場合も便利です。福州地下鉄1号線の終点近く「馬尾」駅で下車し、そこからタクシーまたはシェアサイクルで約10分ほど。タクシーの場合も都市部から直行で20〜30分ほどなので、短時間でスマートにアクセスしたい方にもおすすめ。

また、複数人での旅行や荷物が多い時は、タクシーや配車アプリ「滴滴出行(DiDi)」の利用が便利。運転手さんに「馬尾造船廠(バービゾウセンサン)」と伝えればすぐわかります。福州空港からも乗り継ぎスムーズで、時間のロスが少ないのがポイント。

現地での移動手段

馬尾造船廠の敷地内は広大ですが、主要な見学エリアは徒歩で十分に回れます。展示館やドック間も歩いてすぐなので、散歩気分で散策するのがおすすめです。案内表示も英語や時々日本語もあり、迷うことなく楽しめます。

もし複数スポットを効率的に回りたい場合は、現地でシェアサイクルを利用するのも便利です。近くの人通りの多い駅や公園に自転車が設置されており、観光客も簡単にアプリで利用開始できます。爽快な海風を感じながら、工場の歴史的建築物や港周辺を巡るのも良い体験です。

家族連れやシニア世代の方には、敷地内周遊バス(有料)が便利。特に夏場や天気の悪い日など、歩くのが大変な時にぴったりです。ガイド音声による説明が流れるバスもあるので、車内でも歴史を学びながら移動できます。

周辺の便利スポット

観光の拠点となる馬尾エリアは、港町らしいにぎやかさが魅力です。造船廠入口近くには、観光案内所やカフェ、地元特産品のおみやげ屋さんが軒を連ねています。観光の途中にちょっと休憩したい時にも便利。

また、バス停や駅前にはコンビニやドラッグストアがたくさんあり、水分補給やちょっとした買い物も安心。大きめのスーパーマーケットも近くにあるため、地元のお菓子や飲み物を調達してピクニック気分を味わうのもおすすめです。

さらに、馬尾エリアは宿泊施設も充実。家族連れや団体旅行の方にはリーズナブルなビジネスホテルやゲストハウスが多く、自分スタイルの滞在が叶います。観光やグルメなど予定に合わせて泊まりがけでゆっくり楽しむのも一つの方法ですよ。

3. 見どころ

歴史的なドックと船舶

馬尾造船廠の最大の見どころは、やはり当時の名残をとどめる「歴史的なドック」。敷地内には、一世紀以上前から使われていた巨大ドックがあり、迫力の光景に思わず圧倒されます。昔の工場機械や工具がそのまま保存されている場所もあり、ボルトや歯車の一つひとつにもロマンを感じます。

ドック内で展示されている昔の船舶やパーツはどれも本物。特に「揚威号」の模型や軍艦部品の展示は大人気。写真撮影スポットとしてもおすすめで、海を背景に巨大な舶体を写せば、インスタ映え間違いなしです。

現地ガイドツアーでは、造船所の技術がどう進化したか、どんな人が働いていたかを詳しく教えてくれます。特に工場のおじさん風の案内人は、臨場感たっぷりのエピソードを交えて話してくれて、まるで「小さな歴史ドラマ」を体験している気分です。

伝統的な建築物

敷地内には清朝時代の歴史あるレンガ造りの建物や、特徴的な西洋風の工場建築が数多く残っています。壁や窓のアーチ、装飾のディテールなど、今では珍しい職人技がそこかしこに見てとれます。写真好きなら隅々まで歩きながら、独特の洋風・中華ミックスな建物美を堪能できるでしょう。

かつて工員たちが集った食堂や事務所も見学スポットになっており、当時の生活の様子が再現されています。往年の時計や機械式エレベーターなど、レトロなアイテム好きにもたまりません。

建物ごとに歴史背景や使用目的の解説パネルも充実。ガイドアプリや現地パンフレット(日本語も一部あり)を使えば、散策しながら豆知識をたっぷり仕入れられます。建物内部を歩けるエリアでは、ひんやり静かな空気の中で歴史の重みを実感できるはず。

造船文化博物館

博物館エリアは、馬尾造船廠の中でも見逃せないスポットです。展示内容は造船の歴史や技術の進化、中国近代史にまつわる貴重な資料が盛りだくさん。教科書で知っているだけだった「洋務運動」なども、実物資料や模型で実感できるのが醍醐味です。

体験型の展示が多いのも特徴で、昔の造船技術を体感できるコーナーや、艦船の模型を手で動かせるエリアもあります。お子さま連れの場合は、科学館気分で参加できるワークショップも見逃せません。

さらに、博物館には当時の設計図や巨大な舶体模型、工場で実際に使われていた工具も展示。写真付きの解説があるので、造船や歴史に詳しくなくても十分楽しめます。知的好奇心が満たされること間違いなし!

名物イベントや体験プログラム

馬尾造船廠では、季節ごとにさまざまなイベントや体験プログラムが開催されています。春祭りや歴史再現イベントでは、当時の制服を着たスタッフが行進していたり、昔の職人技が披露されたりと、見ているだけでわくわく。

子供向けの「ミニ造船」体験や、模型船を作って遊ぶコーナーも人気。ものづくり好きな方は、本格的な船の組み立てや、操縦シミュレーター体験がおすすめです。専門スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、語学力に自信がなくても大丈夫。

年に一度の「福州海洋文化フェスティバル」や、造船廠の公開講座も大盛況。中国各地から研究者や観光客が集まる一大イベントで、地元の伝統芸能やグルメも楽しめます。旅のタイミングが合えば、ぜひ参加を狙いたいところです。

4. 周辺で楽しめること

福州のグルメと馬尾エリアの食事

馬尾造船廠を訪れたら、ぜひ周辺のローカルグルメも一緒に楽しみたいもの。福州は海に近い土地柄、海鮮料理がとにかく豊富。馬尾エリアの食堂やレストランでは、新鮮なエビ・カニ・アサリなど、ぷりぷり食感が味わえます。日本人の舌にも合う優しい味付けが多いので、食事のハズレも少ないですよ。

一方、福州ならではの名物「佛跳牆(ぶっちょうしょう)」は必食。海鮮や山海の幸を煮込んだ贅沢なスープで、「一度食べるとお坊さんまで塀を飛び越えてくるほど美味しい」と言われるほど。他にも、魚のすり身を揚げた「魚丸」や、さっぱり味の「ワンタン」など、小腹が空いた時にもぴったりのローカルフードが充実しています。

港町カフェや、海が見えるテラスレストランも増えてきており、のんびりしたランチや夜景ディナーにも最適。和食も提供している店がちらほらあるので、旅の途中でちょっと日本食が恋しくなったときにも安心です。

海辺の散歩や景色

造船廠のすぐ近くには、海に面した遊歩道や公園が広がっています。晴れた日には、潮風を感じながらゆっくり散歩を楽しんだり、地元の人たちと一緒に海沿いでピクニックもできます。午前中は地元の太極拳グループが広場で練習している姿も見られ、活気あふれる中国の日常風景も垣間見えますよ。

夕方になると、港のシルエットや行き交う船をバックに、素敵なサンセットタイムに。写真好きの方は、特に夕暮れ時の「黄金色に光る港」と「歴史的なドック」のコントラストが見どころです。ベンチやカフェが点在しているため、忙しい観光の合間にほっと一息つくのにも便利。

夜になると港の明かりが灯り、幻想的な雰囲気に変わります。イベント時期にはライトアップやミニコンサートも開かれるので、旅の夜も盛り上がること間違いなし!

おすすめの土産ショップ

馬尾造船廠のおみやげショップは、歴史と海をテーマにしたユニークなラインナップが魅力。地元デザイナーによるマリンモチーフの雑貨や、伝統工芸品、限定の記念品まで、ここでしか手に入らないお土産が充実しています。

特にお土産として人気なのが、造船廠で使われていた道具のレプリカや、実際のパーツをリサイクルしたアクセサリー。ほかにも、福州特産のお茶やお菓子、小さな船の模型やポストカードも日本人観光客に好評です。

ラッピングも中国らしく華やかなので、帰国後のおすそ分けにもぴったり。もし迷ったら、ショップスタッフさんが日本語でおすすめを教えてくれることも多いので、気軽に相談してみてくださいね。

5. 旅をもっと楽しむ豆知識

ベストシーズンと気候

福州は温暖な亜熱帯気候で、一年中過ごしやすいのが特徴。春(3〜5月)と秋(10〜11月)は気温も湿度もちょうどよく、緑や花が美しいベストシーズンです。真夏は少し蒸し暑いですが、港の風が気持ちよく、避暑地としても楽しめます。

ただし夏は突然のスコールや台風シーズンがあるため、天気予報のチェックが大切。夏場に行く場合は、動きやすい服装や帽子、飲み物を持参しましょう。冬はそこまで寒くありませんが、港の風が冷たく感じる日もあるので一枚羽織るものがあると安心です。

イベント好きなら、毎年秋に開催される海洋文化フェスティバルや灯篭祭りの時期がおすすめ。歴史と現代が融合した独特な雰囲気を満喫できます!

写真スポットとインスタ映えの場所

馬尾造船廠は、カメラ片手の旅好きにはたまらないフォトスポットの宝庫です。まず外せないのは、歴史的ドックをバックにした「現代と歴史のミックス」。工場の赤レンガ&巨大な船体、向こうに海や青空——絵になる一枚が撮れます。

敷地内各所にあるアーチ型の窓や、レトロな鉄扉もインスタ映えポイント。朝や夕方は、光の角度が絶妙でドラマチックな写真になります。建物と船のコラボレートや、カラフルな旗・オブジェもSNS映え間違いなし。

さらに、造船廠の入口前や周辺のカフェでは、現地の「可愛い海モチーフカップ」や、造船廠デザインのスイーツなどをおしゃれに撮るのもおすすめ。旅の思い出アルバムに、ぜひいっぱい写真を残してください。

訪問前に知っておきたい小話

馬尾造船廠には、「霧に包まれると歴史の精霊が訪れる」なんて地元のちょっとした言い伝えも残っています。早朝には川や海沿いに幻想的な霧が立ち込め、いっそうタイムスリップ気分を楽しめることも。

また、歴史的な工場の一部にはユニークな猫や犬が住み着いていて、のんびり歩いている姿を見かけることも。地元スタッフによると、「工場猫に出会えたら願いごとがかなうかも」という、心温まるジンクスもあるそうです。

馬尾造船廠は、ドラマや映画のロケ地としても使われることが多く、運が良ければ撮影風景に出くわすかもしれません。旅のちょっとしたサプライズとして楽しんでみてくださいね!

6. まとめと旅のアドバイス

試してよかったこと

実際に馬尾造船廠を訪れて良かったことの一つは、「想像以上に多彩な体験ができる」点です。歴史スポットと聞けば、堅苦しくて難しそう…と思いがちですが、実際は見て・触れて・食べて・遊べるバラエティに富んだ空間でした。とくに造船ミニ体験や博物館の模型展示は、お子さまや大人の「知的好奇心」をしっかり満たしてくれます。

グルメと景色も大きな魅力。造船廠周辺のローカル食堂やおしゃれカフェでランチを楽しみ、海辺の夕日をのんびり眺めて過ごす時間は、旅人にとって最高のごほうびです。「歴史×グルメ×レジャー」を同時に満喫できる、一石三鳥のおすすめスポットだと感じました。

お土産選びも楽しかったポイント。家族や友達へのプレゼントにも喜ばれる「船モチーフグッズ」や地元お菓子、自分へのプチご褒美まで豊富に揃っているので、つい財布のひももゆるみがちです!

家族や友達連れにもおすすめできる理由

馬尾造船廠は「家族連れ」や「友達グループ」のお出かけ先としてもぴったり。というのも、歴史や造船という固いテーマでも、体験型の展示やイベントが多いので、小さなお子様から大人までみんなで楽しめます。学びながら遊べる展示やフォトスポット、おいしいごはん、広い敷地でのんびりできる公園…まさにパーフェクトな旅の目的地です。

また、港町・福州らしい開放的な雰囲気と、人の温かさもポイント。日本語案内に対応できるスタッフも多いので、初めて中国を旅する人でも安心して訪れられます。みんなで一緒に工場ツアーに参加したり、ワークショップで思い出作りをしたり、とにかく「共有できる体験」がたくさん!

グループ旅行の場合、近隣に泊まれるホテルやビジネス宿も多く、夜までしっかり遊べるのも嬉しいところです。もし迷ったら「馬尾造船廠に行ってみよう!」と声をかければ、きっとグループ全員が納得するはずですよ。

安心して楽しむための注意点

観光客が多く訪れる馬尾造船廠ですが、いくつか注意点もあります。まず、敷地内は広いので、歩きやすい靴で訪れるのがベスト。ドックや工場周辺は段差や滑りやすい場所もありますので、特に雨の日やお子様連れは足元にご注意を。

また、人気シーズンや大型イベント開催時には非常に混雑することも。午前中の早い時間や平日が比較的空いているので、ゆったり観光したい方にはおすすめです。もし事前予約ができるツアーや体験プログラムがあれば、早めに押さえておくと安心。

最後に、歴史的施設ゆえの保存区域や立ち入り禁止場所もあります。案内やスタッフの指示に従いながら、安全第一で観光しましょう。英語・日本語の案内表示も多いので、分からないことは遠慮なく聞いてみてください!

終わりに

福州の馬尾造船廠は、過去と今が美しく融合した、知的で感動的な旅先です。歴史ファンはもちろん、グルメ好きや絶景ハンターにも大満足間違いなし。ぜひ現地で、壮大な歴史の息吹と、福州らしい温かなおもてなしを体感してください。次の旅行先を迷っている方、「馬尾造船廠」、強くおすすめします!

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