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   閲江楼 (阅江楼)

南京に旅行するといえば、「中華門」や「明孝陵」、秦淮河などが有名ですが、今回ご紹介する「閲江楼」も一度は訪れたい絶景スポットです。長江の果てしない流れと南京ならではの悠久の歴史、そして近代的な都市の顔まで見渡せるこの場所は、歴史好きにも絶景ファンにもおすすめ。中国の古都南京をもっと楽しみたい人のために、閲江楼の魅力やその周辺、アクセス方法や地元のグルメ情報までたっぷりまとめました!南京の旅がもっと思い出深くなるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

1. 南京と閲江楼の背景

1.1 南京の歴史的役割

南京といえば、中国の歴史の中でも特に重要な都市の一つです。古くから江南の中心地として栄え、多くの時代で都として選ばれてきました。例えば、三国時代の呉、南朝、明朝の初期、そして民国時代など、南京はたびたび中国の「首都」だった過去があります。そのため、街中は歴史建造物や名所が点在し、古の都の雰囲気を至るところで感じられるでしょう。

南京の歴史を語る上で外せないのが「明の太祖・朱元璋」です。彼は南京を明朝の都に定め、壮大な都市計画を進めました。その名残は城壁や陵墓として今も残っています。また、南京は「十朝都会」とも呼ばれ、10の王朝や政権がここを中心に栄えたことから、その歴史の深さも桁違いです。

歴史の舞台で重要な役割を果たしてきた南京は、文学や芸術の面でも発展してきました。数々の詩人や文人が南京の景色に魅せられ、名作を生み出しています。閲江楼も、こうした文化と歴史が色濃く感じられる場所の一つです。

1.2 閲江楼の由来と建築様式

閲江楼という名前は、「長江を眺める楼」という意味を持っています。明朝の最初の皇帝・朱元璋が建造を命じ、「ここから長江を見渡し、天下を見守る」という意志が込められていました。ただし、歴史的な紆余曲折があり、明の時代には完成を見ず、その後も幾度となく再建や修復が重ねられています。

楼閣そのものの建築スタイルは典型的な明代建築です。赤い柱、青い瓦、ひときわ目立つ金色の装飾、そして層を重ねた屋根など、中国伝統の楼閣の特徴を極めています。高台にそびえる建物のシルエットと、どこまでも続く長江が織りなす景観は、まるで昔の絵巻のよう。訪れると、中国古典文学の世界に迷い込んだような気持ちにもなれるでしょう。

また、閲江楼の内外には多くの詩文や書画の展示も見られます。文人墨客(ぶんじんぼっかく)ゆかりの詩や、歴代有名人の軸物なども展示されているので、歴史ファンや書道好きな方にはたまりません。こうした文化的背景を知ることで、楼閣自体の味わいもぐっと深くなります。

1.3 閲江楼の再建とその重要性

実は、現在私たちが訪れることのできる閲江楼は、2000年代に入ってからの再建によるものです。明時代には未完成だったこの楼閣、「幻の名楼」とも呼ばれていました。しかし、多くの人々の期待と惜しむ声を受け、2001年に現代的な建築技術を駆使してついに再建されました。今では南京きっての人気観光スポットとなっています。

再建にあたっては、当時の建築様式や文化的背景を忠実に再現することが何より重視されました。柱や屋根、飾り天井など細部にまでこだわり抜かれており、外観も内装も歴史のロマンを感じさせる造りです。地元の南京市民はもちろん、全国各地から観光客が訪れ、交流と歴史学習の場にもなっています。

閲江楼の再建は単なる観光施設の新設にとどまらず、南京の都市ブランドの象徴的存在とも言えるでしょう。歴史的建造物の再発見と保存、文化遺産の大切さ、そして現代の観光振興という三つの側面で、南京の誇りある取り組みの一例と言えます。

2. 交通とアクセス

2.1 南京へのアクセス

南京は中国東部・江蘇省の省都であり、多くの人が集まる交通の要です。上海や北京、広州からの新幹線(高速鉄道)は本数も多く、上海からなら約1時間半、北京からでも4〜5時間ほどで到着します。どの路線も快適な車両が多く、日本の新幹線旅行とも似たようなワクワク感が味わえます。

飛行機でアクセスする場合は、「南京禄口国際空港」がおすすめ。空港から市内中心までエアポートバスや地下鉄、タクシーで約1時間と大変便利です。国内線・国際線ともに便数が豊富なので、どこからでもアクセスしやすいのも南京の魅力です。

さらに、バスや長距離フェリーなども充実しています。長江を行き交う船旅を楽しみたい方には、川船での移動も特別な思い出になるでしょう。中国の他都市から種々の手段でスムーズに南京入りが可能です。

2.2 市内交通と閲江楼への行き方

南京市内は、地下鉄やバス、タクシーなど公共交通機関がとても発達しています。地下鉄は複数の路線が市内を網羅しており、観光名所を巡るのにも便利です。閲江楼へ行く場合、最寄りは「地下鉄3号線・五塘広場駅」になります。駅からはタクシーやバスを使えば10分ほどでアクセス可能です。

市内のバス路線も充実しています。「閲江楼」行きの専用バス路線もあり、駅前やターミナルから複数便が発着しています。運賃も安く、乗り継ぎも簡単なので中国旅が初めての方にも安心です。

タクシーアプリやシェアサイクルも便利に使えます。観光の合間にちょっと自転車で移動したり、グループなら配車アプリ「滴滴出行(DiDi)」を使うと効率的です。観光客にも使いやすいサービスが整っているため、南京観光はとても快適ですよ。

2.3 周辺の利便施設

閲江楼の周辺には観光に便利な施設が揃っています。まず、入り口付近には観光案内所や休憩スポットが設置されており、マップやパンフレットも無料でもらえます。初めての方はここで情報収集してから散策を始めるのがおすすめです。

トイレや休憩所、売店なども比較的多く配置されていて、小さなお子さん連れや高齢者の方も安心して観光できます。売店ではドリンクやスナックはもちろん、南京限定グッズやお土産も置いてあります。観光の合間につい手が伸びる小物も充実していて、見るだけでも楽しいですよ。

さらに、周辺にはコンビニやレストラン、カフェなども点在しています。そのため、散策中に少し疲れたら気軽に休憩したり、地元の味を楽しむこともできます。アクセスの良さと施設の充実が閲江楼の人気を支えています。

3. 見どころ

3.1 閲江楼の壮大な景色

閲江楼の最大の魅力は、やはりその絶景です。建物は高台に建っているので、展望フロアから南京市内や悠々と流れる長江まで一望できます。晴れた日には遠く紫金山(中山陵がある山)まで見渡せ、その雄大さには誰もが驚かされます。

特に夕暮れ時は一見の価値あり。西の空がゆっくりと赤く染まり、長江の川面がキラキラと輝く様子はロマンチックそのもの。カップルや家族連れにも特におすすめの時間帯です。夜になると南京の町並みがライトアップされ、昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。

春の桜や秋の紅葉など、季節ごとに表情を変える景色も魅力のポイント。写真好きな方なら絶対に外せないスポットです。360度のパノラマ風景を堪能しながら、歴史ロマンと現代都市の融合を全身で感じてみてください。

3.2 閲江楼の歴史的展示

閲江楼の内部には、南京だけでなく中国の歴史、文化に関する展示が豊富にあります。例えば、明代の資料や皇帝・朱元璋にまつわる逸話、城壁の模型など、興味深い展示が盛りだくさん。パネルやビジュアル資料が多く、解説も中国語だけでなく英語などで用意されていることが多いので、海外からの観光客にも配慮されています。

また、歴史を色鮮やかに語る書画や掛け軸、当時の生活用品など、時代を超えた雰囲気が随所に漂います。展示物は時折入れ替えもあるので、リピーターにも新しい発見があるかもしれません。特別展が開催される時期もありますので、事前に公式サイトなどで確認するのもおすすめです。

ガイドツアーも利用できる場合があり、知識豊富なガイドさんが歴史の裏話や、楼閣にまつわる逸話をわかりやすく解説してくれます。歴史好きの方や親子連れの学び旅にもぴったりな内容です。

3.3 景観を楽しむ庭園と周辺の名所

閲江楼の敷地には美しい庭園も整備されています。中国伝統の造園手法による庭は、池や石、曲がりくねった小径、竹林など、散策そのものが非日常の癒し体験となります。特に春や秋は花々や草木がとてもにぎやかです。

周辺には歩いて行ける名所も点在しています。たとえば「狮子山公園」は市民の憩いの場として人気で、朝の太極拳や夕方の散歩を楽しむ地元の人々の姿も見られます。こうしたローカルな雰囲気も旅の醍醐味ですね。

また、長江沿いの遊歩道もおすすめです。広々とした河川敷では、散歩やランニング、ピクニックも楽しめます。南京ならではの地元住民のゆったりした生活風景と、観光地ならではの賑わいを同時に味わえるのが、閲江楼周辺の魅力です。

4. 食事と特産品

4.1 南京名物料理

南京は「食の都」としても有名です。特にアヒル料理は地元グルメの代表格で、「塩水鴨(エンシュイヤ)」と呼ばれる塩味のダックは南京訪問の必食メニューの一つ。ほんのり塩味でジューシー、とてもさっぱりした味わいですので、日本人の口にもよく合います。

また、「小籠包」や「鶏汁湯包」など点心のバリエーションも豊富。南京スタイルの小籠包は、ジューシーなスープともちもち皮のコラボがたまりません。街中の老舗や屋台で気軽に味わえるので、食べ歩きにもぴったりですよ。

さらに、「鸭血粉丝汤(アヒル血入り春雨スープ)」や「牛肉鍋」なども南京グルメの定番。地元の新鮮な素材を使った料理が多く、どれも本場の味そのもの。閲江楼観光の前や後に、ぜひ味わってみてください。

4.2 観光地近くの飲食店

閲江楼周辺には手軽に立ち寄れるレストランやカフェ、軽食屋もそろっています。定番の中華料理レストランでは、上記の南京名物料理は必ずといっていいほどメニューに並んでいます。落ち着いた雰囲気の店も多く、家族連れにも安心です。

また、気軽に入れるローカル食堂やフードコートも便利。リーズナブルな価格で本場の味が楽しめる上、注文もしやすい写真付きメニューが増えてきています。もし中国語がわからなくても、指差し注文で十分注文できますよ。

ちょっと休憩したい時には、カフェや茶館も利用できます。本場中国茶でひと息つきながら、旅のプランを立て直すのもおすすめ。言葉の壁が心配な方も、スタッフが親切に対応してくれるお店が多いので安心です。

4.3 お土産スポット

南京の代表的なお土産といえば、「塩水鴨」や「南京煮干し豆腐」、ほかには伝統工芸品・刺繍や漆器も人気です。観光エリアの売店やギフトショップでは、真空パックの食材やかわいいラッピングの商品がたくさん揃っています。

閲江楼観光の後には、近くの特産品マーケットやショッピングモールでお土産探しも楽しめます。南京限定の雑貨や、工芸作家による手作りグッズも。特に女性に人気なのが、繊細な刺繍製品や小物です。南京ブルーの伝統的な模様は、日本へのお土産にもきっと喜ばれるはず。

もちろん、観光地特有の面白グッズや閲江楼モチーフのキーホルダーなども手に入ります。記念写真とあわせて、お土産選びも旅の思い出作りの一つですね。

5. 体験と活動

5.1 閲江楼での写真撮影ポイント

閲江楼はどこで写真を撮っても絵になる建物ですが、特におすすめの撮影ポイントがいくつかあります。まずは楼閣の正面階段。朱色の柱と青い屋根とをバックに撮れば、中国らしい雰囲気満点の記念写真になること間違いなし。

展望フロアから眺める長江と都市のコントラストも大人気。昼間は遠くまでくっきり見渡せ、夕方には夕焼けと街明かりが絶妙のコラボに。インスタ映えする構図を狙いたい人は、日の入り前後の時間帯がベストです。

楼閣周辺の庭園や長江沿いの遊歩道も、自然と歴史ある建築がマッチした絶好のロケーション。人物と風景を上手く組み合わせることで、とびきり素敵な一枚が撮影できます。家族や友達、カップルで思い出の一枚を残してください。

5.2 伝統文化体験の機会

閲江楼ではときおり、中国書道や伝統衣装の着付け体験イベントが行われています。漢服(中国伝統衣装)を着て、館内や庭園で写真を撮ることができるイベントは、特に若い女性や家族連れに人気。普段とは違う気分で、歴史気分に浸れます。

書道や切り絵、伝統音楽のワークショップなども開催されていることがあり、中国文化を身近に体験できる絶好のチャンスです。子供向けのクラフト体験もあるので、家族旅行でも楽しめます。

イベントは期間限定で行われるものも多いため、希望する方は事前に公式サイトやSNSでスケジュールをチェックしておくと良いでしょう。地元の伝統文化に触れることで、旅の楽しみも一層増しますよ。

5.3 南京観光のおすすめルート

閲江楼を中心に、南京観光を効率よく楽しむためのおすすめルートを紹介します。例えば、午前中に閲江楼で景色や展示を満喫した後、狮子山公園をゆっくり散策。そのまま長江沿いをぶらぶら歩いて、近くのレストランでランチを取るのもいいですね。

午後は、「中華門」や「明孝陵」など南京の代表的な史跡を巡るルートが人気。日本とは一味違う中国建築や歴史に触れあう充実した一日が過ごせます。市内移動は地下鉄やバスが便利で、各スポットが点在しているため無理なく観光できるのが南京の良いところ。

夜は秦淮河エリアでナイトクルーズや夜市を楽しむのもおすすめです。南京の夜景はとても情緒があって、美味しい地元グルメやショッピングを満喫できます。歴史と現代が交差する南京の一日を、たっぷり堪能してください。

6. 訪問時の注意事項

6.1 ベストシーズンと天気

南京を訪れるなら、やはり春(3〜5月)と秋(9〜11月)がいちばんおすすめです。気候は温暖で、湿度もさほど高くなく、爽やかな天気が続きます。桜や新緑、紅葉など、どのシーズンにも美しい自然が楽しめます。

夏(6〜8月)はかなり蒸し暑くなりますが、建物の中や園内の木陰で涼むことができます。念のため、日傘や帽子、飲み物など熱中症対策をしておくと安心です。冬(12〜2月)は時々雪も降りますが、静かな風景が広がり、普段とは違った南京が味わえます。

現地の天気は日によって大きく変わることがありますので、観光当日は必ず天気予報をチェックしましょう。また、突発的な雨にも備えて、折りたたみ傘を携帯するのがおすすめです。

6.2 注意事項と観光マナー

中国の観光地全般に言えることですが、閲江楼の中は人が多いこともあり、譲り合いの心をもって行動しましょう。また、写真撮影禁止エリアや立ち入り禁止ゾーンなどもあるので、注意書きをよく確認しルールを守ってください。

中国は基本的に治安が良いですが、混雑時にはスリなどのトラブルも考えられます。荷物は体にしっかりと身につけ、貴重品の管理に注意しましょう。特にスマホやパスポートなど大事なものは分散して持つことをおすすめします。

閲江楼や周辺スポットでは、ゴミは必ず指定の場所に捨てるなど、クリーンなマナーを守りたいですね。また、地元の人たちとの交流は旅の楽しみですが、無理にカメラを向けたり、プライベートな場面に入り込まないよう配慮しましょう。

6.3 緊急時の連絡先

万が一の時に備えて、緊急連絡先も知っておきましょう。中国では「110」が警察、「120」が救急車、「119」が消防の番号です。南京市内の主要観光地には案内スタッフも多く、困った時は遠慮せず相談しましょう。

また、観光地周辺のファーストエイドステーション(簡易医療室)もチェックしておくと安心です。南京の大きな病院では、簡単な英語が通じる医師も多いので、いざという時慌てずに対応できます。

国際電話やインターネットの設定も渡航前にしっかり確認を。現地SIMカードやレンタルWi-Fiを活用すれば、マップや翻訳アプリもスムーズに使えますので、初めての方でも安心して南京観光を楽しんでください。


終わりに

いかがでしたか?南京の閲江楼は歴史と絶景、グルメも楽しめるオールマイティな観光スポットです。アクセスも便利で、初心者からリピーターまで幅広く楽しめます。中国古都のロマンと現代の活気が交差する南京で、ぜひ素敵な旅の一ページを刻んでください。次の休日には南京・閲江楼巡り、きっと新しい発見が待っていますよ!

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