南昌の現地で使える便利なアプリやサービスは？

南昌は江西省の省都として経済や文化の中心地であり、観光やビジネスで訪れる日本人も増えています。現地での生活や旅行を快適にするためには、スマートフォンのアプリや各種サービスの活用が欠かせません。本稿では、南昌で特に役立つ便利なアプリやサービスを中心に、交通、食事、コミュニケーション、決済、観光情報など幅広く解説し、初めて訪れる方でも安心して現地を楽しめるように案内します。

南昌での交通に便利なアプリ

南昌は地下鉄やバス、タクシーなど公共交通機関が充実していますが、初めて訪れる外国人にとっては路線や乗り換えが分かりにくいこともあります。そこで役立つのが交通系アプリです。

まず「高徳地図（Amap）」は中国全土で利用されている地図アプリで、南昌の地下鉄やバスの路線検索、乗り換え案内が非常に充実しています。リアルタイムの交通情報も反映されるため、遅延や運行状況も把握しやすいです。日本語対応はありませんが、シンプルなアイコンと英語表記もあるため、慣れれば使いやすいでしょう。

また、タクシー配車アプリの「滴滴出行（DiDi）」も必須です。南昌ではタクシーを路上で拾うこともできますが、言語の壁や料金トラブルを避けるためにアプリでの配車が安心です。アプリは英語対応があり、目的地を入力すれば料金の目安も表示されます。支払いはアプリ内で完結できるため、現金不要でスムーズです。

食事やレストラン探しに役立つアプリ

南昌は江西料理をはじめ多彩なグルメが楽しめる街ですが、言葉の壁で店選びに困ることもあります。そんな時に便利なのが食事関連のアプリです。

「美団（Meituan）」は中国最大級のグルメ予約・デリバリーサービスで、南昌のレストラン情報が豊富に掲載されています。口コミや写真も多く、人気店や地元のおすすめを探すのに役立ちます。デリバリーも対応しているため、ホテルでの食事にも便利です。

また「大众点评（Dianping）」もグルメ情報の宝庫で、飲食店だけでなくカフェやバー、スイーツ店なども網羅しています。こちらも口コミや評価が充実しており、店の雰囲気や料理の写真を見て選べます。どちらのアプリも中国語がメインですが、写真や評価を参考にすれば言葉が分からなくても利用可能です。

コミュニケーションを助ける翻訳・チャットアプリ

言葉の壁を感じやすい南昌での滞在を快適にするためには、翻訳やコミュニケーションツールが重要です。

「WeChat（微信）」は中国で最も普及しているSNS兼メッセージングアプリで、南昌の現地の人々との連絡に欠かせません。友人やビジネスパートナーとのチャットはもちろん、公式アカウントを通じて店舗情報やイベント情報も得られます。日本語対応はありませんが、インターフェースは直感的で使いやすいです。

また、翻訳アプリとしては「Google翻訳」が便利です。中国語の手書き入力やカメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の意味をすぐに理解できます。オフラインモードもあるため、ネット環境が不安定な場所でも活用可能です。

決済に便利なモバイルペイメント

南昌では現金よりもモバイル決済が主流で、現地の人はほぼ全員がスマホ決済を利用しています。日本人旅行者もこれを活用すると非常に便利です。

代表的なのは「WeChat Pay」と「Alipay（支付宝）」の2つです。これらはQRコードを読み取って支払う方式で、レストラン、スーパー、タクシー、屋台などほぼすべての場所で使えます。日本のクレジットカードでチャージするのは難しい場合が多いですが、空港や市内の銀行で開設サポートを受けたり、訪問前に中国の銀行口座を持つ知人に協力してもらう方法もあります。

また、最近は一部の場所で「UnionPay（銀聯）」対応のクレジットカードも使えるため、カード払いと併用すると便利です。現金は小銭のやり取りが面倒なので、モバイル決済をマスターすると滞在が格段に楽になります。