中国への留学は、異文化体験や専門知識の習得だけでなく、将来のキャリア形成にも大きなプラスとなります。しかし、言語や制度の違いから、初めての中国留学では戸惑うことも多いでしょう。そこで本用語集では、中国留学に関わる重要な用語を中国語・日本語・英語の三言語で整理し、留学準備からキャンパスライフ、トラブル対応まで幅広く解説します。これにより、留学生活の各シーンで必要な言葉を効率よく理解し、スムーズなコミュニケーションを図る手助けとなることを目指しています。
留学準備と出願関連用語
基本的な「留学」関連用語(留学・交換留学・短期研修など)
中国留学の形態は多様で、長期の「留学」(留学/留学/Study Abroad)だけでなく、期間限定の「交換留学」(交換留学/交换留学/Exchange Program)や「短期研修」(短期研修/短期培训/Short-term Training)もあります。交換留学は日本の大学と中国の大学間で学生を相互に派遣する制度で、費用や単位の互換性が比較的整っているのが特徴です。短期研修は数週間から数ヶ月のプログラムで、語学力向上や専門分野の集中学習を目的としています。
また、「語学留学」(語学留学/语言学习/Language Study)も人気で、中国語の基礎から応用まで学べるコースが多数あります。これらの用語を理解することで、自分の留学目的に合ったプログラム選択がしやすくなります。留学形態によって必要な手続きやビザの種類も異なるため、事前にしっかり確認しましょう。
出願書類・手続きに関する用語(願書・成績証明書・推薦状など)
中国の大学に出願する際に必要な書類は多岐にわたります。代表的なものに「願書」(願書/申请表/Application Form)、「成績証明書」(成績証明/成绩单/Transcript)、「推薦状」(推薦状/推荐信/Recommendation Letter)があります。願書は個人情報や志望動機、学歴などを記入する基本書類で、正確かつ丁寧に記入することが求められます。
成績証明書は日本の大学や高校から発行される公式な成績記録で、中国語または英語での翻訳が必要になる場合があります。推薦状は教員や職場の上司などからの推薦を示す書類で、留学の動機や能力を第三者の視点で裏付ける重要な資料です。これらの書類は期限内に提出し、必要に応じて公証や認証を受けることが一般的です。
奨学金・費用関連用語(奨学金種別・授業料・生活費など)
中国留学にかかる費用は「授業料」(授業料/学费/Tuition Fee)、「生活費」(生活費/生活费/Living Expenses)、「寮費」(寮費/宿舍费/Dormitory Fee)などが主な項目です。授業料は大学や専攻によって異なり、国立大学は比較的安価ですが、私立や専門分野によっては高額になることもあります。生活費は地域によって差が大きく、北京や上海などの大都市は高めですが、中西部の都市は比較的安価です。
奨学金は「政府奨学金」(政府奖学金/Chinese Government Scholarship)、「大学独自奨学金」(校内奖学金/University Scholarship)、「民間奨学金」(民间奖学金/Private Scholarship)など多様です。中国政府奨学金は留学生にとって最も代表的で、授業料免除や生活費支給が含まれます。奨学金の申請には成績や語学力、研究計画書などが評価されるため、早めの準備が重要です。
大学制度・学位・専攻に関する用語
中国の大学制度と学位名称(本科・研究生・博士など)
中国の高等教育制度は「本科」(本科/本科/Bachelor)、修士課程の「研究生」(研究生/研究生/Master)、博士課程の「博士」(博士/博士/Doctorate)に大別されます。一般的に本科は4年間で学士号を取得し、研究生は2〜3年で修士号、博士はさらに3〜6年の研究を経て博士号を取得します。留学生は多くの場合、このいずれかの課程に所属します。
また、「専科」(专科/专科/Associate Degree)という短期の専門課程もあり、2〜3年で卒業可能です。学位名称は中国語と英語で明確に区別されており、卒業証書や成績証明書に記載されるため、将来の就職や進学時に重要なポイントとなります。中国の大学制度は日本と似ている部分も多いですが、単位制度や授業形態など細部で異なるため、理解しておくことが大切です。
専攻・学部・学院に関する用語(学部・学院・専業・系など)
中国の大学では「学部」(学部/学院/Faculty)や「学院」(学院/学院/College)という組織単位があり、専攻分野ごとに細かく分かれています。例えば「経済学院」(经济学院/School of Economics)や「法学院」(法学院/Law School)などが代表例です。専攻は「専業」(专业/専攻/Major)と呼ばれ、学生は入学時に専攻を決めて専門的な学習を行います。
さらに「系」(系/系/Department)という細分化された単位もあり、学部や学院の下に複数の系が存在することが一般的です。例えば、外国語学院の中に英語系、日本語系、フランス語系などがある場合があります。これらの用語を理解することで、履修登録や学内手続きがスムーズになります。
カリキュラム・単位制度に関する用語(必修・選修・学分など)
中国の大学では「必修」(必修/必修/Compulsory)科目と「選修」(選修/选修/Elective)科目に分かれています。必修科目は卒業に必須の授業で、選修科目は学生が興味や専門に応じて自由に選べる授業です。単位は「学分」(学分/学分/Credit)で表され、卒業には一定の学分取得が求められます。
学分制度は日本とほぼ同様で、1学分は通常1週間あたりの授業時間に対応しています。授業の履修登録時には、必修・選修の区別や単位数を確認し、卒業要件を満たすよう計画的に学習することが重要です。単位の取得状況は「成績表」(成绩单)に記録され、卒業時に評価されます。
入学後の学習・授業関連用語
授業形態・授業運営に関する用語(講義・討論・点名など)
中国の大学の授業は主に「講義」(讲座/讲课/Lecture)形式が中心ですが、「討論」(讨论/讨论/Discussion)や「実習」(实践/实践/Practical Training)も多く取り入れられています。講義は教授が一方的に話すスタイルが多いですが、近年は学生参加型の討論やグループワークも増加しています。
「点名」(点名/点名/Roll Call)は出席確認の意味で、授業開始時に行われることが一般的です。中国の大学では出席率が成績評価に影響する場合も多いため、欠席には注意が必要です。また、授業中の質問や発言も積極的に求められることが多く、日本の大学よりも学生の参加意識が重視される傾向にあります。
成績評価・試験に関する用語(期中・期末・補考・重修など)
成績評価は「期中試験」(期中考试/中間試験/Midterm Exam)と「期末試験」(期末考试/期末考试/Final Exam)が基本で、これらの成績を総合して最終評価が決まります。期中試験は学期の中間に行われ、理解度の確認を目的としています。期末試験は学期末に実施され、学習内容の総合的な評価となります。
「補考」(补考/補考/Make-up Exam)は、期末試験に不合格だった学生が再度受験できる制度で、「重修」(重修/重修/Retake)は単位を取得できなかった科目を翌学期に再履修することを指します。これらの制度は卒業要件を満たすために重要で、成績不振の場合は早めに対応策を検討する必要があります。
課題・レポート・卒業論文に関する用語(作業・報告・論文など)
授業では「作業」(作业/課題/Assignment)や「報告」(报告/レポート/Report)が頻繁に課されます。作業は小テストや問題集の提出、報告は調査や研究結果をまとめた文書の提出を指し、成績評価の一部となります。期限を守って提出することが求められ、遅延や未提出は成績に悪影響を及ぼします。
卒業に際しては「卒業論文」(毕业论文/卒業論文/Thesis)が必須で、多くの専攻で研究成果をまとめる重要な課題です。論文は指導教員の指導のもと、独自の研究テーマを設定し、一定の文字数や構成要件を満たす必要があります。論文の質は卒業評価に大きく関わるため、計画的に取り組むことが重要です。
キャンパスライフ・生活関連用語
寮・住まいに関する用語(宿舍・寝室・門限など)
中国の大学では多くの留学生が「宿舍」(宿舍/学生寮/Dormitory)に入居します。宿舍は大学構内または近隣にあり、複数人部屋が一般的です。部屋は「寝室」(寝室/寝室/Bedroom)と呼ばれ、ベッドや机、クローゼットなどが備えられています。寮生活では共同生活のルールを守ることが求められ、清掃や騒音管理が重要です。
「門限」(门禁/門限/Curfew)は寮の出入り時間の制限を指し、多くの大学で夜間の門限が設定されています。門限時間を守らないと寮の管理者から注意を受けることがあるため、留学生は事前に確認しておくことが必要です。また、寮内での安全管理や緊急連絡体制も整備されている場合が多いです。
学生証・カード・各種証明に関する用語(学生証・校園カードなど)
「学生証」(学生证/学生証/Student ID Card)は学生であることを証明する重要な身分証明書で、キャンパス内外での各種サービス利用に必須です。学生証には写真や学籍番号、所属学部などが記載され、図書館の利用や食堂の割引、交通機関の学生料金適用などに使われます。
「校園カード」(校园卡/キャンパスカード/Campus Card)は学生証と一体化している場合が多く、電子マネー機能や入退室管理、コピー機の利用など多機能を持ちます。カードの紛失はトラブルの元となるため、管理には注意が必要です。カードの再発行手続きも大学ごとに異なるため、早めに確認しましょう。
日常生活でよく使う実用用語(水電費・食堂・校医院など)
留学生活では「水電費」(水电费/水道光熱費/Utilities Fee)の支払いが必要です。寮やアパートでは水道・電気・ガスの使用量に応じて請求され、支払い方法や期限を把握しておくことが重要です。多くの場合、オンライン決済が主流となっています。
「食堂」(食堂/食堂/Cafeteria)はキャンパス内にあり、リーズナブルな価格で中華料理を中心とした食事が提供されます。食堂の利用は留学生の生活の中心であり、メニューや支払い方法(現金・カード)を覚えておくと便利です。また、「校医院」(校医院/キャンパスクリニック/Campus Clinic)は軽い病気や怪我の際に利用できる医療施設で、健康管理に欠かせません。
行政手続き・ビザ・在留関連用語
ビザ・居留許可に関する用語(Xビザ・居留許可・延長など)
中国留学に必要なビザは主に「Xビザ」(X签证/学生ビザ/X Visa)で、留学期間に応じてX1(長期)とX2(短期)に分かれます。入国後は「居留許可」(居留许可/居留許可/Residence Permit)を取得し、これが滞在の正式な許可証となります。居留許可はビザの延長や更新の際に必要です。
「延長」(延期/延长/Extension)はビザや居留許可の有効期限を延ばす手続きで、留学期間が延びる場合は必ず申請しなければなりません。申請は地元の出入境管理局で行い、必要書類や手続き期間を事前に確認することが重要です。ビザや居留許可の管理は法律上の義務であり、違反すると罰則や強制退去のリスクがあります。
警察・出入境管理に関する用語(派出所・出入境管理局など)
「派出所」(派出所/交番/Police Station)は地域の警察署で、居留届の提出や紛失届の申請など留学生が日常的に利用する場所です。中国では居留届の提出が義務付けられており、住所変更時には速やかに派出所に届け出る必要があります。
「出入境管理局」(出入境管理局/出入境管理局/Exit-Entry Administration)ではビザ申請や居留許可の取得・更新を行います。手続きは混雑することが多いため、予約や必要書類の準備を怠らないことが重要です。緊急時やトラブル時にはこれらの機関が頼りになるため、所在地や連絡先を把握しておきましょう。
保険・健康診断・登録手続きに関する用語(体検・保険・登録など)
「体検」(体检/健康診断/Medical Examination)は留学ビザ申請時や入学前に必須の健康診断で、指定の病院で受ける必要があります。体検結果はビザ申請や大学の健康管理に使用されます。健康診断の内容は血液検査や胸部X線検査など多岐にわたります。
「保険」(保险/保険/Insurance)は留学生にとって重要で、多くの大学で留学生保険の加入が義務付けられています。医療費の負担軽減や緊急時の対応に役立ちます。さらに「登録」(注册/登録/Registration)は入学時の学生登録手続きで、学籍番号の取得や授業登録の前提となります。これらの手続きは留学生活の基盤となるため、期限や方法を正確に把握しましょう。
大学組織・人間関係に関する用語
大学の組織・部署名称(教務処・国際交流処・学生処など)
中国の大学には「教務処」(教务处/教務課/Academic Affairs Office)、「国際交流処」(国际交流处/国際交流課/International Exchange Office)、「学生処」(学生处/学生課/Student Affairs Office)などの部署があります。教務処は授業や成績管理、履修指導を担当し、学生の学業面の相談窓口となります。
国際交流処は留学生の受け入れや交流イベントの企画、ビザ手続きのサポートを行います。学生処は学生生活全般の管理やトラブル対応、寮管理などを担当し、学生の生活面の支援に重点を置いています。これらの部署の役割を理解し、必要に応じて相談や手続きを行うことが留学生活の円滑化に繋がります。
教員・スタッフの肩書き・呼び方(導師・老師・班主任など)
教員は一般的に「老師」(老师/先生/Teacher)と呼ばれますが、指導教員は「導師」(导师/指導教員/Supervisor)と呼ばれ、特に研究生や博士課程の学生にとって重要な存在です。導師は研究指導だけでなく、生活面の相談にも応じることが多いです。
「班主任」(班主任/クラス担任/Class Advisor)は学部生のクラスを担当し、学生の出席管理や生活指導を行います。学生は老師や導師に敬意を払って接し、コミュニケーションを円滑にすることが学業成功の鍵となります。スタッフには「留学生管理員」(留学生管理員/留学生担当スタッフ/International Student Coordinator)などもおり、留学生支援を専門に行っています。
学生同士の呼称・人間関係用語(同学・学長・学姐・学弟など)
学生同士の呼称は親しみや敬意を込めて使われます。「同学」(同学/同級生/Classmate)は同じ学年やクラスの学生を指し、一般的な呼び方です。「学長」(学长/先輩/Senior)は年上や上級生の男性、「学姐」(学姐/先輩女性/Senior Female)、「学弟」(学弟/後輩男性/Junior Male)、「学妹」(学妹/後輩女性/Junior Female)といった呼称もあります。
これらの呼称は中国のキャンパス文化に根付いており、上下関係や人間関係の構築に役立ちます。留学生も積極的に使うことで現地の学生との交流が深まり、友人関係の形成に繋がります。
中国語学習・言語レベル関連用語
中国語能力試験・レベル指標(HSK・HSKK・級別など)
中国語学習者の代表的な資格試験に「HSK」(汉语水平考试/中国語能力試験/Chinese Proficiency Test)があります。HSKは筆記試験で、レベルは1級から6級まであり、6級が最も高いレベルです。口語能力を測る「HSKK」(汉语口语水平考试/口語試験/Speaking Test)もあり、実践的な会話力を評価します。
これらの試験は留学申請や奨学金申請の際に語学力証明として利用されることが多く、目標レベルに応じた学習計画が重要です。試験の難易度や形式を理解し、模擬試験や過去問を活用して対策を行うことが合格への近道です。
語学コース・クラス分けに関する用語(語言班・初級・中級・高級など)
中国語の語学コースは「語言班」(语言班/語学クラス/Language Class)と呼ばれ、初級(初级/初级/Beginner)、中級(中级/中級/Intermediate)、高級(高级/上級/Advanced)などレベル別に編成されます。クラス分けは入学時のレベルテストに基づき決定され、同じレベルの学生同士で学習を進めます。
語言班では文法、語彙、聴解、会話、読解、作文など総合的な中国語力を養成します。レベルに応じて授業内容や難易度が変わるため、自分の実力に合ったクラスで学ぶことが効果的です。語学コース修了後は専門課程への進学も可能です。
教材・授業スタイルに関する用語(教材・口語・聴力・閲読など)
授業で使われる「教材」(教材/教材/Teaching Materials)は教科書や参考書、オンライン資料など多様です。中国語学習では「口語」(口语/会話/Speaking)、「聴力」(听力/リスニング/Listening)、「閲読」(阅读/読解/Reading)、「作文」(写作/作文/Writing)といった技能別に授業が構成されることが多いです。
授業スタイルは講義形式だけでなく、グループワークやロールプレイ、ディスカッションなど実践的な活動も取り入れられています。これにより、言語運用能力の向上が期待でき、留学生活でのコミュニケーション力アップに直結します。
文化・マナー・キャンパス文化用語
大学文化・行事に関する用語(軍訓・社団・迎新会など)
中国の大学では入学直後に「軍訓」(军训/軍事訓練/Military Training)が行われることが多く、学生の規律や団結力を養う目的があります。数日間にわたり、体力訓練や行進練習が行われ、留学生も参加が求められる場合があります。
「社団」(社团/サークル/Student Club)は学生の自主的な活動団体で、文化、スポーツ、ボランティアなど多彩なジャンルがあります。参加することで友人作りや趣味の充実が図れます。「迎新会」(迎新会/新入生歓迎会/Welcome Party)は新入生を歓迎するイベントで、大学生活のスタートを祝う重要な行事です。
日中のマナー・コミュニケーション関連用語(礼儀・面子・関係など)
中国文化では「礼儀」(礼仪/マナー/Etiquette)が非常に重視され、挨拶や言葉遣い、贈り物の習慣などに細かなルールがあります。特に目上の人への敬意や公共の場での振る舞いに注意が必要です。
「面子」(面子/メンツ/Face)は中国社会の重要な概念で、相手の体面や名誉を尊重することが人間関係の基盤となります。また「関係」(关系/コネ/Guanxi)は人脈や信頼関係を意味し、留学生活や将来の仕事にも影響を与えるため、良好な関係構築が求められます。
インターネットスラング・若者言葉の基礎用語(人気ネット用語など)
中国の若者文化ではインターネットスラングが日常的に使われています。例えば「666」(リュウリュウリュウ/すごい・かっこいい)、「土味情話」(土味情话/ダサいけど面白い恋愛話)、「打call」(応援する)などが代表的です。これらはSNSやチャットで頻繁に見られ、留学生も理解すると現地の若者と親しくなれます。
また「小哥哥」(小哥哥/イケメン男子)、「小姐姐」(小姐姐/可愛い女子)などの呼称も親しみを込めて使われ、キャンパス内での会話に彩りを加えます。ネット用語は日々変化するため、最新の流行をチェックすることも楽しみの一つです。
生活インフラ・IT・決済関連用語
スマホ決済・銀行関連用語(支付宝・微信支付・銀行カードなど)
中国では「支付宝」(支付宝/アリペイ/Alipay)や「微信支付」(微信支付/WeChat Pay)といったスマホ決済が主流で、現金を持ち歩かずに買い物や食堂の支払いが可能です。これらのアプリは銀行口座と連携して使うため、銀行口座開設やカード発行が必要になります。
「銀行カード」(银行卡/銀行カード/Bank Card)はATM利用や口座管理に欠かせず、デビットカードやクレジットカードの役割を果たします。留学生は銀行口座開設時にパスポートや学生証を提示し、スマホ決済アプリの登録もサポートを受けるとスムーズです。
通信・SNS・連絡手段に関する用語(SIMカード・VPN・微信群など)
留学中の通信手段として「SIMカード」(SIM卡/SIMカード/SIM Card)の購入は必須です。中国の通信会社は中国移動(China Mobile)、中国聯通(China Unicom)、中国電信(China Telecom)などがあり、留学生向けのプランもあります。インターネット規制のため、「VPN」(VPN/仮想プライベートネットワーク/Virtual Private Network)を利用して海外のサイトやサービスにアクセスすることが一般的です。
連絡手段では「微信群」(微信群/WeChatグループ/WeChat Group)が多用され、クラス連絡やイベント情報の共有に使われます。WeChatは中国で最も普及しているSNSで、メッセージ、音声通話、決済など多機能を備えています。
交通・移動に関する用語(公交・地鉄・打車・高鉄など)
中国の都市部での移動は「公交」(公交/バス/Bus)や「地鉄」(地铁/地下鉄/Subway)が便利です。交通カードを使うと割引が受けられ、スマホ決済も対応しています。「打車」(打车/タクシーを呼ぶ/Hailing a Taxi)はスマホアプリで簡単に利用でき、「高鉄」(高铁/高速鉄道/High-speed Rail)は都市間移動の主力です。
これらの交通手段の名称や使い方を覚えておくと、日常の移動がスムーズになり、旅行や週末の外出も楽しめます。特に高鉄は中国の広大な国土を短時間で移動できるため、留学中の旅行計画に欠かせません。
トラブル対応・安全・健康関連用語
病院・薬局・健康状態に関する用語(門診・急診・薬店など)
病気や怪我の際には「門診」(门诊/外来診療/Outpatient Service)や「急診」(急诊/救急/Emergency)を利用します。門診は予約や直接訪問で診察を受けられ、急診は緊急時の対応です。薬は「薬店」(药店/薬局/Pharmacy)で購入でき、処方箋が必要な薬もあります。
留学生は健康保険に加入し、病院利用時の費用負担を軽減することが推奨されます。医療機関の場所や連絡先を把握し、緊急時に備えておくことが安心につながります。
トラブル・紛失・事故時に使う用語(丢失・報案・保険請求など)
「丢失」(丢失/紛失/Lost)した場合は速やかに「報案」(报案/警察への届け出/Report to Police)を行うことが重要です。パスポートや学生証、携帯電話などの紛失は特に重大で、再発行手続きに警察の証明書が必要となります。
「保険請求」(保险理赔/保険請求/Insurance Claim)は医療費や事故の補償を受けるための手続きで、保険証や診断書、領収書などの書類を揃えて申請します。トラブル時の対応方法や連絡先を事前に確認し、冷静に対処できるよう準備しておきましょう。
防犯・安全指導に関する用語(安全教育・緊急連絡・防詐騙など)
大学や寮では「安全教育」(安全教育/安全指導/Safety Education)が定期的に行われ、火災や地震、犯罪被害の防止策を学びます。緊急時の「緊急連絡」(紧急联系/緊急連絡先/Emergency Contact)を把握し、迅速な対応ができるようにします。
「防詐騙」(防诈骗/詐欺防止/Anti-Fraud)は特に留学生に重要で、偽の奨学金案内や不正な賃貸契約などの詐欺被害を防ぐための知識が求められます。疑わしい情報には慎重に対応し、大学の相談窓口や警察に相談することが推奨されます。
用語集の使い方と学習のコツ
中国語・日本語・英語の三言語で覚えるコツ
中国留学に関わる用語は、中国語だけでなく日本語と英語の対応語をセットで覚えることが効果的です。三言語での理解は、現地でのコミュニケーションや書類作成、情報収集に役立ちます。例えば「奨学金」は「奖学金」(中国語)、「奨学金」(日本語)、「Scholarship」(英語)と覚えることで、多様な場面での対応力が高まります。
また、単語帳やフラッシュカードを活用し、発音や用例も併せて学習すると記憶に定着しやすくなります。語彙を増やすだけでなく、実際の会話や文章で使う練習も重要です。
シーン別(出願・授業・生活)での用語活用法
用語集は「出願」「授業」「生活」などシーン別に整理し、必要な言葉をその都度参照するのが便利です。例えば出願時は「願書」「推薦状」「ビザ申請」などの用語を重点的に確認し、授業中は「講義」「成績評価」「卒業論文」などを中心に覚えます。
生活面では「寮」「食堂」「スマホ決済」など日常的に使う言葉を優先し、実際の場面で積極的に使うことで理解が深まります。シーンごとに用語をまとめておくと、効率的な学習と実践が可能です。
自分専用用語リストの作り方とアップデート方法
自分専用の用語リストを作成する際は、留学中に出会った新しい言葉や重要なフレーズを逐次追加しましょう。ノートやスマホアプリを活用し、発音や例文も記録すると効果的です。定期的に見直して不要な用語を整理し、新しい情報をアップデートすることが大切です。
また、現地の友人や教員に意味や使い方を確認し、実際の会話で使うことで記憶が強化されます。用語リストは留学生活のパートナーとして活用し、語学力向上と生活の質向上に役立ててください。
【参考サイト】
- 中国教育部留学生司公式サイト(中国語・英語)
http://www.csc.edu.cn/ - 中国大使館日本語サイト(ビザ・留学情報)
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfw/ - HSK公式サイト(中国語能力試験)
https://www.chinesetest.cn/ - 留学ジャーナル(中国留学特集)
https://www.ryugaku.co.jp/ - 中国語学習情報サイト「Chinese Boost」
https://www.chineseboost.com/ - WeChat公式サイト(SNS・決済)
https://www.wechat.com/
これらのサイトは最新の情報や詳細な手続き方法を提供しており、留学準備や生活に役立ちます。ぜひ活用してください。
