MENU

   上海博物館 (上海博物馆)

上海は、その現代的な街並みと伝統的な文化が入り混じった魅力的な都市です。その中でも、「上海博物館」は、一度足を運んだらもう一度行きたくなるような奥深いスポットです。中国文化や歴史に興味がある方はもちろん、普段あまり博物館に行かない方でも新しい発見がきっとあるはず。この記事では、上海博物館の見どころやアクセス方法、おすすめの過ごし方まで、詳しく分かりやすくご紹介します。旅の計画作りや現地での時間をより充実させるために、ぜひ参考にしてください。

目次

1. 上海博物館とは

上海博物館の歴史

上海博物館は、1952年に設立された中国有数の総合博物館です。設立当初は南京西路にありましたが、1996年に現在の人民広場に移転されました。新しい建物は、円形と四角の組み合わせというユニークなデザインが特徴で、この形は「天は円く、地は方形」という中国伝統の宇宙観を表しています。当初は小規模な博物館でしたが、移転とともに展示品やスペースが拡大し、世界的にも評価の高い美術館に成長しました。

館内には、中国5000年の歴史を誇る文物がズラリと並びます。そのコレクションは中国の伝統美術から民間工芸品まで幅広く、およそ100万点以上に及びます。特に青銅器や陶磁器などの貴重なコレクションは、中国国内外の専門家から高い評価を受けています。現在も追加収集や特別展が積極的に行われており、常に新しい発見や展示がある点も魅力です。

時代と共に発展を続けてきた上海博物館は、ただの展示施設を超え、文化の発信地・学習の拠点となっています。地元の人だけでなく、世界中の観光客や研究者も訪れるスポットへと成長しました。そのため、中国文化に触れたい人にとっては外せない観光地となっています。

上海博物館の所在地

上海博物館は、上海市の中心部・人民広場に位置しています。人民広場は上海の交通の要所で、市内のどこからでもアクセスが便利な場所です。住所は「上海市黄浦区人民大道201号」となっており、大きな広場や他の文化施設が集まる一角にあります。都会のオアシスのような雰囲気で、緑や広場の憩いの場に囲まれています。

近くには上海大劇院や上海城市規画展示館などもあり、博物館鑑賞の合間に周辺の観光地を訪れるのもおすすめです。また、人民広場自体も地元民や観光客が多く集まる場所ですので、博物館見学の前後に散策するのも気持ち良いですよ。交通の便が良いので、短時間の立ち寄りにも最適です。

上海博物館の建物自体も、観光スポットとして充分見ごたえがあります。入口の大階段や円形屋根は写真映えもバッチリ。館内を見学するだけでなく、建物の外観や周辺の景色もぜひ楽しんでください。

入館料と開館時間

上海博物館の入館料は、基本的に無料となっています。無料でこのスケールの博物館をたっぷり楽しめるのは、上海ならではのお得ポイントです。特別な展示やイベント開催時には、別途有料となることもありますが、常設展については誰でも気軽に見学できます。

開館時間は、通常は午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時)です。月曜日は休館となっている場合が多いので、訪問前に公式サイトや現地案内で確認しておくと安心です。また、祝日やメンテナンス時には変則的なスケジュールになることもありますので、旅行計画の際はご注意ください。

入館の際は、セキュリティチェックがあります。手荷物検査や所持品に制限があるため、カメラや飲食物の持ち込みなどに注意が必要です。大きなリュックやスーツケースはクロークに預けることができるので、手ぶらでゆっくり鑑賞できます。

2. 博物館へのアクセス

空港からのアクセス

上海の玄関口と言える浦東国際空港と虹橋国際空港の両方から、上海博物館へはアクセスしやすいです。まず、浦東国際空港からの場合、地下鉄2号線を利用すると便利。空港駅から「人民広場」駅まで乗り換え1回、所要時間はおよそ1時間ほどです。リーズナブルで快適なので、荷物が少なければ地下鉄移動がおすすめです。

一方、虹橋国際空港からアクセスする場合は、地下鉄2号線または10号線が利用できます。どちらの空港からも「人民広場」駅へは直通もしくは乗り換え1回程度です。タクシーなら所要時間は30〜50分ほどですが、渋滞状況によっては所要時間が変わるので注意しましょう。荷物が多い場合や、時間に余裕がある時にはタクシー利用も悪くありません。

空港からはエアポートバスも出ていますが、途中での乗り換えが多かったり、案内が中国語中心のこともあるので、初めての方や中国語が苦手な方は地下鉄やタクシーの方が安心でしょう。帰りのアクセスも同様ですが、ラッシュ時は混雑するため、余裕をもった移動計画を心がけましょう。

市内交通の案内

上海博物館は、市内のどこからでもアクセスが非常に便利です。市内主要ホテルからは、地下鉄が一番おすすめ。特に、地下鉄1号線、2号線、8号線が交差する「人民広場」駅で下車し、出口1または2を利用すると博物館まで徒歩5分ほどで到着します。駅からの案内標識も分かりやすく、迷う心配はありません。

バス利用の場合も、人民広場周辺には多くの路線が走っています。例えば、20路、37路、49路などのバスに乗れば、博物館最寄りで下車できて便利です。ただし、上海のバスはスマホ支払いなどが一般的になっていますので、交通ICカード(上海交通カード)があれば心強いです。

タクシー利用も気軽ですが、朝や夕方は渋滞しやすいため、急ぎの場合には地下鉄や徒歩移動がおすすめです。観光地の中心なので、人通りも多く治安も良好なエリアですから、女性一人旅でも安心して移動できます。道が分からなくなった時も、近くのお店の人や警備員さんに聞けば親切に教えてくれるはずです。

近くのホテルとレストラン

上海博物館の周辺は、観光やビジネスに便利なエリアとして多くのホテルが揃っています。高級ホテルでは「JWマリオット・ホテル上海・アット・トゥモロースクエア」や「ル・ロイヤル・メリディアン上海」などが人気。また、「ホリデイイン上海・南京東路」や「南京ホテル」など、手頃な価格帯のホテルも充実しています。徒歩圏内で移動できるので、観光にはとても便利です。

レストランもバラエティが豊かです。伝統的な上海料理が楽しめる老舗レストランから、モダンチャイニーズ、各国料理まで選び放題。「王宝和酒家」や「南翔饅頭店」といった名店では、本場の小籠包や上海蟹を味わえます。カジュアルなカフェやファーストフードも揃っているので、家族連れや一人旅でも気軽に食事を取ることができます。

食後にカフェ文化を楽しみたい方には、人民広場周辺のスタイリッシュなカフェもおすすめ。中国茶専門店やスイーツのお店も多く、観光の合間のひと休みにぴったりです。ホテルの周辺にはコンビニやドラッグストアも多いので、ちょっとした買い物にも便利なロケーションとなっています。

3. 見どころ

中国古代青銅器コレクション

上海博物館の目玉の一つが、中国古代の青銅器コレクションです。展示室に足を踏み入れると、数千年前から伝わる壮麗な青銅の器や仮面、武器、楽器が目に飛び込んできます。それぞれの展示品には解説や年代が分かりやすく表示されており、中国の王朝ごとの技術や美意識の進化を感じ取ることができます。

この青銅器コレクションの中でも特に興味を引くのが、商や周の時代の祭器です。動物をかたどったデザインや精緻な文様に、古代中国人の豊かな想像力や宗教観が色濃く反映されています。青銅器がどのように作られていたのかを実際の動画やパネルを通して学べるコーナーもあり、ものづくり好きな方も楽しめる内容です。

また、青銅器に関する多言語の音声ガイド(日本語対応)も用意されていますので、より深く理解しながら鑑賞することができます。知らない世界に触れる感動や、悠久の時の流れを実感できるため、歴史好きだけでなく幅広い層におすすめの展示エリアです。

中国絵画ギャラリー

中国絵画ギャラリーは、静けさと美しさが同居するおすすめスポットです。このギャラリーでは、唐や宋、元、明、清に至るまで多彩な時代の絵画が展示されています。山水画や花鳥画、人物画まで、まるで時代を旅するような気分で名作を堪能できます。

中国画の特徴は、線描を主体としつつも余白を巧みに使う美学や、墨の濃淡で自然の息遣いを表現する技法です。展示されている作品ごとに作者や時代背景の説明があり、初めて中国絵画に触れる方にも分かりやすくなっています。特に大きな屏風や巻物状の作品は圧巻で、細部までじっくり見ると感動もひとしおです。

ギャラリーには絵画制作の実演コーナーや体験ワークショップも時折開催されています。自分で筆を取って描いてみることで、より一層中国美術への理解を深めることができます。写真撮影可能なエリアもあるので、芸術好きの方は訪れるだけでたくさん楽しい思い出が作れます。

書道と篆刻展示室

中国といえばやはり書道。上海博物館にある書道と篆刻(てんこく)展示室では、歴代の名筆家たちの優れた作品の数々を見ることができます。書体も篆書、隷書、草書、楷書など多種多様で、それぞれの時代や作家の個性が滲み出ています。1枚1枚の書に込められた情感やエネルギーを間近で感じられるのは、ここならではの体験です。

また、篆刻というのはハンコ(印鑑)のこと。中国では古くから権威や身分を表す道具として重要視されてきました。展示室には、王侯貴族の使った美しい印章や、宝石・象牙・玉など贅沢な素材で作られたものが並び、当時の工芸技術やデザインセンスに目を奪われます。

展示室内では、書道や印刻の歴史解説や作成方法のビデオも流れています。書体の違いを見比べたり、印章の細部をルーペで観察できるミニ体験コーナーもあって、老若男女問わず楽しめる内容です。自分でも書道を体験してみたい方には、ワークショップへの参加もおすすめですよ。

4. 人々が魅了される理由

文化と歴史の融合

上海博物館は、中国各地の歴史的な文物を一堂に集めており、その多様で豊かな文化を一度に体感できる場所となっています。紀元前の遺物から近代の美術品まで、展示品の幅広さに圧倒されること間違いなし。過去と現代が交錯する上海の街を象徴する存在とも言えるでしょう。

館内ではただ展示品を見るだけでなく、言葉や道具、芸術の発展がどのように中国全土に広がっていったのかを丁寧な解説とともに学ぶことができます。地方によって異なる文化や、時代ごとの変遷を比較できるのも博物館ならではの楽しみ方です。日本との歴史的な交流を感じられる展示も時折見られ、親近感が湧きます。

また、現代的な建築の中でこうした歴史的なコレクションを楽しむ体験は、まさに上海だからこそできる貴重なもの。博物館が街の中に自然に溶け込んでいる様子もユニークで、訪れるたびに新しい発見があります。観光目的だけでなく、文化的好奇心を満たす知的旅にもぴったりです。

高度な技術による展示

上海博物館の大きな魅力は、最新の技術を駆使した分かりやすい展示方法にあります。照明やディスプレイに工夫が凝らされており、展示物の細かな部分もしっかり見えるようになっています。特にデリケートな古代文物については、温度や湿度の厳密な管理のもとで保存・展示が行われており、世界的にも高いレベルのミュージアム技術が光ります。

ガラスケース越しの展示だけでなく、タッチパネルやバーチャルリアリティを使った解説も多用されていて、インタラクティブに学べるのが楽しいポイント。日本語音声ガイド端末や多言語解説パネルも充実しているので、言葉の壁を感じずに誰でも自分のペースでじっくり鑑賞することができます。

また、障害者や高齢者へのバリアフリーにも配慮がなされています。エレベーターやスロープ、館内の休憩スペースなど設備も充実しているので、体力や年齢に関係なく快適に楽しむことができます。家族連れやご年配の旅行者にも人気があるのは、こうした心配りがあるからなのですね。

子供から大人まで楽しめる

上海博物館は、歴史や芸術の知識に詳しくない方や、小さいお子さま連れの家族でも楽しく過ごせます。子供用のワークショップや体験コーナーが定期的に開催されており、粘土で青銅器のミニチュアを作ったり、書道ブラシを使って名前を書いてみたり、体験学習の場としても優秀です。

館内はとにかく広く、展示品を眺めるだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。お子さまが飽きた時や疲れた時のために、休憩できるカフェやキッズスペースが用意されているのもポイント。ベビーカー利用もOKなので、小さなお子さん連れでも安心して館内を巡れます。

大人にとっても、展示ごとに異なる世界観や解説パネル、日本語ガイドなどが用意されているので、興味のあるジャンルから思い思いのペースで見学を楽しめます。ミュージアムショップでは図録やアートグッズも豊富に揃うので、旅の記念やお土産探しにも最適です。

5. 観光のヒント

効率的な観覧の流れ

上海博物館は館内が広大で、展示品も数多くあります。効率よく見学を進めるには、1階から順に上がっていくルートがおすすめです。まずは1階で青銅器や石彫などジャンルごとの代表的な展示をチェック。それぞれのフロアにある案内図を活用して、興味があるエリアを中心に回ると無駄がありません。

混雑を避けたい方は、開館と同時に入館するか、逆に午後の遅めの時間帯が狙い目です。団体ツアーのお客さんが多い時間帯はロビーや人気展示が混み合いますので、空いている展示室から先に回ってみるのも手です。館内を全てじっくり見るには3時間以上は必要ですが、特に興味のあるジャンルに絞れば1〜2時間でも満足感があります。

途中で疲れたら館内のベンチやカフェエリアでゆっくり休憩を取りましょう。トイレや休憩所の場所も表示されていますし、飲み物やちょっとした軽食も手軽に手に入ります。スケジュールに余裕を持たせて、無理なく自分のペースで巡るのが、満足度を高めるコツです。

参加すべきガイドツアー

上海博物館では、日本語ガイドによる館内ツアーが定期的に開催されています。初めての方や展示品の背景まで詳しく知りたい方は、ぜひ参加してみてください。説明員の方が一緒に回りながら、中国の歴史やアートのポイントを分かりやすく解説してくれますので、より深い理解と発見が得られます。

ガイドツアーは事前予約ができるものもあり、人気の回は当日満席になることも多いので、旅行の予定が決まったら早めに申し込んでおくと安心です。特別展の開催時には、それに合わせたスペシャルツアーなども企画されていることがありますので、公式サイトをチェックして最新情報をゲットしましょう。

ツアー中は個別の質問や写真撮影にも柔軟に対応してくれるガイドさんも多く、展示品ごとの面白いエピソードや豆知識なども教えてくれて、一人歩きよりも何倍も楽しい体験ができます。他の参加者とも自然と会話が広がり、旅の思い出にもなりますよ。

役立つ旅行者のアドバイス

上海博物館は市内中心部に位置しているため、観光の合間にサクッと立ち寄ることも可能です。とはいえ、館内は思った以上に広いので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめ。展示室は冷暖房が効いているので、季節によっては羽織るものを用意しておくと快適です。

スマホやカメラでの写真撮影は、常設展示については一部エリアで可能ですが、フラッシュや三脚の使用は禁止されています。また、特別展示は撮影不可の場合が多いので、注意書きやスタッフの案内に従いましょう。語学が不安な方も、スタッフはフレンドリーな方が多く、日本語や英語でも丁寧に対応してくれます。

せっかくの博物館巡りを一層楽しくするには、公式アプリや音声ガイドの活用もおすすめ。各展示品ごとの詳しい解説やルート案内もサポートしてくれるので、見逃しなく充実した観光が叶います。人混みが苦手な方は平日やオフシーズンに訪れると、ゆったり鑑賞ができるでしょう。

終わりに

上海博物館は、ただの美術館や歴史館を超え、訪れる人すべてに新しい発見や感動をもたらしてくれる特別な場所です。古代中国の奥深い文化と現代上海のダイナミズムを同時に味わえるスポットとして、旅の思い出作りにもぴったりです。旅の予定に組み込んで、ぜひ自分だけの発見を楽しんでください。

博物館での過ごし方は人それぞれ。一人静かに歴史に思いを馳せても良し、家族や友人と語り合いながら巡っても良し。案内やサポート体制も整っていますので、不安なく楽しめるはずです。きっと、また上海を訪れた時に再び足を運びたくなる、そんな特別な体験がここには待っています。

次の旅行の計画を立てている方や、上海観光の締めくくりに何をしようか迷っている方も、ぜひ一度「上海博物館」に足を運んでみてはいかがでしょうか。知らなかった中国の魅力、新しい自分との出会いがきっと待っています。

  • URLをコピーしました!

コメントする

目次