成都でタクシーを利用するときの注意点は？

成都でタクシーを利用する際の注意点について、日本人旅行者やビジネス訪問者が知っておくべきポイントを詳しく解説します。料金体系や乗車時のマナー、配車アプリの活用法、言語の壁への対応策など、実際に役立つ情報を幅広くカバーし、安心してタクシーを利用できるように案内します。

成都のタクシー事情の基本

成都は中国の西南部に位置する四川省の省都で、人口約1600万人を抱える大都市です。公共交通機関が発達していますが、観光地やビジネスエリアを効率よく回るにはタクシーの利用が便利です。タクシーは街中に多く走っており、比較的捕まえやすいのが特徴です。

料金は初乗りが約8元（約150円）で、距離に応じて加算されます。日本のタクシーに比べると割安ですが、渋滞が激しい時間帯は料金が高くなることもあります。成都のタクシーは基本的にメーター制ですが、観光客が多いエリアではメーターを使わずに交渉制を持ちかけられることもあるため注意が必要です。

タクシーの乗り方と降り方のマナー

成都でタクシーに乗る際は、手を挙げて合図するか、ホテルや駅、観光地のタクシー乗り場で待つのが一般的です。乗車時には運転手に行き先をはっきり伝えることが大切です。中国語が話せない場合は、目的地の住所を紙に書いて見せるか、スマホの地図アプリで見せるとスムーズです。

降車時は、料金を支払ってからドアを開けるのがマナーです。運転手が先にドアを開けることもありますが、基本的には乗客が先に降りる準備をしてから降りるのが望ましいです。また、車内に忘れ物をしないように注意しましょう。成都のタクシーは比較的安全ですが、貴重品は手元に置くのが無難です。

言語の壁とコミュニケーションの工夫

成都のタクシー運転手の多くは英語がほとんど通じません。特に年配の運転手は中国語以外の言語に対応できないことが多いです。そのため、目的地の名前や住所を中国語で準備しておくことが重要です。スマホの翻訳アプリや地図アプリを活用し、画面を見せながら説明すると誤解が減ります。

また、成都は観光都市として外国人が増えているため、最近では一部の運転手が簡単な英語を話せるケースもありますが、期待しすぎない方が良いでしょう。基本的には中国語の地名や住所を示す準備をしておくことが、スムーズな乗車のコツです。

配車アプリの活用と注意点

成都では「滴滴出行（DiDi）」という中国最大の配車アプリが広く使われています。スマホにアプリをインストールし、登録すれば簡単にタクシーや配車サービスを呼べます。クレジットカードや中国の電子決済サービス（支付宝や微信支付）と連携でき、現金を持ち歩かなくても支払いが可能です。

ただし、外国人が中国の携帯番号や銀行口座を持っていない場合、アプリの登録や支払いに制限が出ることがあります。最近は外国人向けの登録方法も整備されつつありますが、利用前に最新情報を確認しましょう。また、アプリで呼ぶ場合は目的地を正確に入力し、運転手とのトラブルを避けるために評価やレビューを参考にするのがおすすめです。

タクシー料金の支払いとトラブル回避

成都のタクシーは基本的にメーター制ですが、観光客が多いエリアではメーターを使わずに高額な料金を請求されることがあります。乗車前にメーターが動いているか確認し、動いていなければ乗らない方が安全です。もし交渉制を持ちかけられたら、事前に料金をしっかり確認しましょう。

支払いは現金が一般的ですが、最近はQRコード決済も増えています。運転手が提示するQRコードをスマホで読み取って支払う方法です。ただし、外国人の場合は中国の電子決済アプリが使えないこともあるため、現金を用意しておくのが無難です。トラブルを避けるために、乗車前に料金の目安を確認し、領収書をもらう習慣をつけると安心です。