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紹興

Hello!ページを閲覧いただきありがとうございます。今回は中華文化が息づく歴史まつりの都市、「紹興」を紹介します。紹興市のランドマークである沈ガード牧山を象徴とし、古い町並みや清代の運河が今もその風情を保ち、訪れる人々を昔の中国へと誘います。その昔は日本の鎌倉時代と同時期に存在した南宋の都が紹興で、現在も宋の文化が深く息づいています。

また、ここ紹興は古代の州名であり、後漢時代の歴史書「後漢書」でも紹興を紹でと読むのが正しいう記述が見られます。また、中国の名将である趙雲が死去したと伝えられる地でもあります。さあ、紹興の素晴らしい文化や歴史が広がる町を一緒に見ていきましょう。

目次

紹興の基本情報

紹興は東南部の浙江省に位置し、人口は約500万人で中国全体で見ると56番目の多さです。面積は1175平方キロメートルで、中国全体では210番目です。この浙江省の省都は杭州で、他に主要都市としては寧波、温州などがあります。紹興市内は越城区、柯橋区、上虞区、新昌県、嵊州市、シャオシンフィンタントルなどの行政区画に分かれています。

地理的には台州湾に近く、海洋性気候で一年を通して温暖で湿潤です。地質は主に粘土で、自然環境は稲作に有利です。海から吹く風が湿らせるため、適度な降水量となり、浙江省を代表する緑豊かな水田地帯を形成しています。

紹興の名前の由来は、紹興年間に昇格したことに由来します。紹興は宋の仁宗皇帝の年号で、この地が多くの名人を輩出し優れた文化を醸成したことを称えたものです。思い起こせば、紹興といえば、中国でも有名な女性革命家である秋瑾や、文豪の魯迅などが生まれ育った土地として思い出されます。

紹興には多くの著名人がいますが、代表的な人物としては魯迅、陳寅恪、錢鍾書などが挙げられます。魯迅は中国近代文学の祖と称され、その著作の中で紹興の生活や風俗を描いています。陳寅恪は文化人類学者で、「中国文化史」の著者として知られています。

紹興では地元の言葉である紹興語を話すことが一般的で、これには紹興独特の音節や語彙の特性があります。この紹興語は各地方で微妙に異なり、地元民の性格や生活習慣を表現しています。また、紹興では毎年大型の伝統行事である越王年祭が開かれ、多くの観光客が訪れます。

紹興の見どころ

紹興市へようこそ!古代の風情が息づき、その地が育んだ豊かな文化と歴史を感じることができる一方、自然の美しさも魅力の紹興市。以下、筆者が選びだした紹興市の見どころをぜひチェックしてみてください。
1.魯迅故里:文豪魯迅の生家で歴史が感じられるスポット
2.紹興府:南宋時代の建築が見事に再現されています
3.越王台:古代都市越王の遺跡が残る
4.蘇東坡墓:詩人蘇東坡の墓がある
5.羅漢寺:風情ある古寺
6.八字橋:歴史的な運河を一望できる
7.百間通り:越王の西陵を訪れる途中に位置
8.錢江大橋:現代工業デザインの象徴

魯迅故里は彼が生まれ育った地域全体を指し、彼の生家、母校などが保存されています。この地域は観光地として整備され、地元の生活や文化を垣間見ることができます。また、紹興府は南宋時代の建築が再現され、ガイドが詳しく解説してくれます。越王台は南宋の建築美を堪能できるだけでなく、紹興市中心部からほど近く、交通も便利です。

自然な場所としては蘇東坡墓周辺がおすすめ。自然が豊かで穏やかな雰囲気が漂い、登山路も整備されています。また、八字橋は運河と町並みがよくマッチした風情ある場所です。百間通りは古くからの商店街で、地元の人々の生活を間近に感じられます。

都市の中心エリアには越王庙や越王井などが点在し、越えた建築や偉業を偲ぶことができます。寛寧広場周辺も憩いの場として人気があります。また、水の響きを感じられる紹興古城や銹静橋周辺を歩くのもおすすめです。

紹興市博物館ではその歴史や文化を学ぶことができます。また、魯迅博物館でも魯迅の生涯や業績を詳しく知ることができます。美術館としては紹興美術館があります。

紹興市では年間通じて様々なイベントが開催されています。例えば「紹興寿春華灯節」は春節期間中に紹興市で開催される伝統的な灯籠祭りで、毎年数万人が訪れます。また、「紹興春茶祭り」は初夏に開催され、地元の名産である黒茶を堪能できます。
紹興演芸祭は紹興演劇のパフォーマンスが披露される。

紹興で食べる、買う

紹興の代表的な料理には「紹興酒煮肉」や「釣瓶麩」があり、地元の食材を生かした地味ながらも深い味わいがあります。また、紹興は醸造業が盛んで、特に「紹興酒」は世界的にも有名で、これを用いた料理は数多く存在します。

老舗レストランとしては「錢思亭」があり、ここは紹興料理を堪能できる名店です。また、「紹興商務飯店」は紹興風の家常菜を楽しむことができます。「茜庵茶館」は茶文化を深く知ることができる好(しゅう)な場所です。

ショッピングにおすすめなのは「紹興西湖スーパーマーケット」や「紹興百货大楼」。「萬好百貨」などがあります。それぞれに地元の名産品や特産品が揃っています。

お土産選びに迷ったら、迷わず紹興酒を選ぶことをおすすめします。紹興酒は中国を代表する黄酒の一つで、その風味と味わいは他のお酒とは一線を画しています。また、地元でとれた新鮮な食材を使用した手作りのお菓子もおすすめです。

紹興へ行く

海外からの主要なアクセスは空路です。中国の主要都市からは飛行機で紹興を訪れることができます。杭州蕭山国際空港から紹興までは車で約40分の距離です。南紹興駅や杭紹興駅から市内へのアクセスも良好です。市内交通はバスが中心で、主要な観光スポットはほとんどがバスの路線内にあります。

宿泊施設には豊富なバリエーションがあり、ホテルからゲストハウスまで選ぶことができます。「紹興銀座大酒店」や「紹興奧凱酒店」などは人気の宿泊施設です。紹興では紹興語が主に話されていますが、上海語や北京語も通じます。

治安は良好で、一般的な注意事項を守れば特に問題はありません。緊急時の連絡先は警察が110、救急車または消防が119です。便利なアプリには「滴滴出行」(タクシー配車)や「美团」(フードデリバリー)などがあります。

留学生にとっては紹興師範大学や浙江科技学院紹興校区があります。また、紹興ではIT産業が盛んで、特に電子商取引やソフトウェア開発の分野で活躍する企業が多いです。Eワンギャルリーや紹興科技パークには多くの IT 関連企業が入居しています。

紹興の社会、経済と教育

紹興の生活水準は中国全体の平均を優に超え、中等都市としては比較的高い水準です。物価は全国平均よりもやや高めですが、収入も同じように高く、失業率は低いです。

経済面では製造業、特に高度製造業、建設業、情報産業が主力であり、近年では高新技術産業も発展してきています。また、紹興は古くから酒造りの地として知られ、今でも酒造業は盛んです。

ビジネス面で注目すべきは、「阿里巴巴集団」、「浙江康輝科技」、「紹興鴻源化工」などでは、大量の製品とサービスを提供し、その規模と技術力で高い評価を得ています。

教育面では、主要な高等教育機関として紹興文理学院、紹興師範大学があり、さまざまな学科を提供しています。また、「紹興一中」や「紹興二中」などの一般中高等学校も多く、その教育水準は高いです。


最後に、この記事には多数のデータ、情報を引用、使用しておりますが、最新の情報、間違いの可能性もあるかもしれません。何かご指摘、感想がありましたら、ぜひ下のコメント欄よりお知らせください。紹興市の魅力をより多くの皆さまに知っていただければと思います。ご一読いただき誠にありがとうございました。



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