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   深圳野生動物園 (深圳野生动物园)

深センは中国の中でもひときわ活気にあふれ、新しいカルチャーと伝統が不思議と溶け合う都市です。その中心部から少し足を延ばせば、動物たちの楽園「深セン野生動物園」が広がっています。家族、カップル、友人旅行、どんなメンバー構成でも楽しめるアクティビティが満載で、一日中いても飽きません。今回は、日本旅行者に向けて、深セン野生動物園の見どころやアクセス方法、地元で楽しめるグルメ・お土産情報まで、盛りだくさんでご案内します。

目次

1. 深センへのアクセスと基本情報

1.1 深センへの行き方

日本から深センへのアクセスはとても簡単。成田空港や関西国際空港など主要な空港から、深セン宝安国際空港行きの直行便が毎日運航しています。フライト時間は約4〜5時間と意外と近いので、週末旅行にもぴったりです。飛行機が苦手な方は、香港経由のルートもお勧め。香港国際空港からはフェリーや高速鉄道で深セン市内まで1時間ほどでアクセスできます。

市内に入った後の移動も便利です。地下鉄やバス、タクシー、ライドシェアアプリまで利用できます。深セン野生動物園へは、地下鉄7号線「西丽湖」駅からタクシーで約10分。市中心部からタクシーでも30分ほどなので、現地の交通事情が分からなくても安心です。もちろん路線バスも充実しているため、リーズナブルに移動可能です。

深センの玄関口である福田駅や羅湖駅といった鉄道のターミナルから園へのアクセスもスムーズ。中国国内のほかの都市旅と組み合わせることもできるので、旅のプランニングの幅が広がります。

1.2 都市の魅力

「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深センは、常に新しいものに挑戦し続けるエネルギッシュな街。最新ガジェットやロボット、ITスタートアップが集まる近未来的な雰囲気と、公園やカフェ、アートエリアなどリラックスした空間が共存しています。市内には無数のショッピングモールやレストランがあり、一日中歩いても飽きません。

また、深センの魅力はその多文化性にもあります。中国本土各地からの移住者が集まるこの街は、北京料理から四川、広東、ご当地グルメまで幅広い食体験が可能です。日本食レストランやカフェも多いので、日本人旅行者もストレスなく滞在できます。

都会の喧騒から少し離れると、美しいビーチや緑豊かな公園、伝統的な村落もあり、都市探検と自然のどちらも贅沢に楽しめるのが深センならでは。コンパクトに見どころが集まっているので、短期間でも多くの体験ができます。

1.3 深センでの宿泊施設

深センのホテル事情は本当に充実しています。高級ホテルからリーズナブルなビジネスホテル、オシャレなブティックホテルまで、旅行スタイルに合わせて選べます。福田区や南山区は中心地にあり、野生動物園にもアクセスしやすいので便利。新しいホテルも多く、客室のクオリティやサービスもハイレベルです。

ファミリー旅行でも安心の大型ホテルはもちろん、コンドミニアム型の宿泊施設や短期滞在型のアパートメントもあります。キッチン付きの宿なら、小さなお子様連れの旅行も快適です。また、香港人観光客にも人気のデザインホテルは、館内にフォトスポットが多数あって、旅の思い出作りにぴったり。

日本語対応スタッフがいるホテルはまだ多くありませんが、英語はかなり通じるので心配いりません。中国の「滴滴出行」といった配車アプリや翻訳アプリを使えばさらに旅が快適です。また、大型ショッピングモール内にある宿泊施設なら、食事や買い物にも困りませんので、旅行初心者にもおすすめです。

2. 深セン野生動物園の概要

2.1 園の位置と広さ

1988年にオープンした深セン野生動物園は、市内中心部から車で約30分、南山区の西丽湖エリアに位置しています。敷地面積は約120万平方メートル。広大な敷地に約300種類、3,000頭の動物が管理されていて、本格的なサファリ気分が味わえます。緑であふれる園内は、深センの都市感とは異なるリラックスした空気が漂っています。

園内は大きく分けて、アジアゾーン、アフリカゾーン、南米ゾーンなどに分かれており、動物ごとに適した環境で飼育されています。歩いて巡るほか、園内専用バスや小型汽車も運行しているので、疲れずに広いエリアを回ることができます。初めて訪れる方も地図を片手に自由自在に動けるので迷子になる心配はありません。

また、園内はベビーカーや車椅子でも楽に移動できるバリアフリー設計なのも特徴。園内のあちこちに休憩所やカフェも設けられていて、家族連れやご高齢の方ものんびり楽しむことができます。

2.2 設立の背景と歴史

深セン野生動物園は、中国初の完全な生息地型動物園として設立されました。オープン当初から「動物福祉」と「教育」を重視し、檻ではなく広大な自然風景の中で動物たちが伸び伸びと過ごせる工夫を凝らしてきました。中国経済成長の象徴都市でこうした施設が発展したのは、急速な都市化の一方で自然との共生を重視したいという市民意識の高まりを背景にしています。

ここは単なるレジャースポットではなく、「動物とのふれあいを通じて自然や命の大切さを知る」ための学び場とされてきました。開園当初から現在に至るまで、小学校や地域のNGOとも連携し、さまざまな教育プログラムやボランティアイベントを開催しています。

また、深セン野生動物園には、希少動物の繁殖・研究センターも併設されており、パンダやサイ、キリンなど絶滅危惧種の飼育・繁殖にも積極的に取り組んでいます。中国全域から訪れる研究者も多く、国内有数の「学びと保護の拠点」と言える存在です。

2.3 観光客のための施設

深セン野生動物園の観光客向け施設はとても充実しています。入場ゲート付近にはインフォメーションセンターがあり、日本語パンフレットや園内マップも手に入るので、初めての訪問でも安心です。英語・中国語が話せるスタッフもいるので、言葉の不安もあまり感じません。

家族連れには嬉しいキッズエリアや授乳室、レンタルベビーカーも揃っています。園内のレストランや売店では定番の中華料理、ファーストフード、アイスクリームなど幅広いグルメが楽しめます。お弁当の持ち込みも可能なエリアがあり、ピクニック気分で緑の中で食事をするのもおすすめ。

園内には小動物コーナーや動物とのふれあい広場もあり、ヤギやウサギ、モルモットなどと触れ合えるプログラムが人気です。トイレや休憩所も各所にあって清潔なので、日本の動物園と同じ感覚で気軽に訪れることができます。

3. 見どころ

3.1 ジャイアントパンダ区

深セン野生動物園の目玉といえば、やっぱりジャイアントパンダ区。中国国内でも数少ないパンダを常設展示している動物園のひとつです。ガラス越しにパンダたちが笹を食べたり、ゴロンと寝転んだりする表情は訪問者を癒してくれます。運が良ければ赤ちゃんパンダのかわいい姿を見られるかも!子どもも大人も思わずほっこりしてしまいます。

展示エリアは自然の地形や木々を活かした造りになっていて、パンダの生息地を忠実に再現。スタッフによる解説タイムもあり、パンダの生態や保護の取り組みについて知ることができます。英語や中国語だけでなく、日本語の説明パネルも設置されているので、じっくり観察しながら知識も深められます。

おみやげコーナーには、パンダグッズがずらり。ぬいぐるみや文房具、愛嬌たっぷりのお菓子までそろっていて、日本へのお土産や旅の記念にピッタリです。多くの来園者が写真撮影スポットで記念撮影をしていくほど、大人気のエリアです。

3.2 サファリツアー

サファリツアーは、園内を探検気分で巡れる大人気アトラクションです。専用バスやトラムに乗って、ライオンやキリン、シマウマがのびやかに暮らす広大なエリアを一気にまわれます。車窓からは時折、ゾウが水浴びする光景や、サイがのんびり歩いている姿が見られることも。

安全面にも配慮されているので、小さなお子様連れでも安心。動物たちの生活を真正面からのぞき見ることができ、野生に近いダイナミックなシーンに出会えるのが魅力です。また、ツアーガイドによる解説や豆知識が楽しめる音声ガイドサービスも用意されているため、動物たちの特徴や生態についてもどんどん学べます。

体験型のサファリ以外にも、ゾウやキリンへのエサやり体験(有料)も可能。間近で大きな動物を観察したり、直接ふれあったりできるユニークな思い出作りにもぴったり。グループ旅行や家族旅行に特におすすめしたいツアーです。

3.3 ナイトサファリ

ナイトサファリは、深セン野生動物園の新しい顔。日が沈んだ後にだけオープンし、夜行性動物たちのリアルな生態を体験できます。暗闇を活かしたライトアップ演出や、夜だけ現れるアトラクションゾーンなど、いつもの動物園とは全く違う幻想的な雰囲気です。

夜間特有のひんやりとした空気の中、静かに活動するジャガーやフクロウ、コウモリの姿はまるで探検映画のワンシーン。夜の森を歩く特別ツアーや、スタッフ同伴の観察会もあり、普段は見られない動物たちの姿に感動すること間違いなしです。

また、ナイトサファリ限定のショーや、夜市グルメの屋台エリアも登場します。家族やカップルで訪れると、いつもと違う非日常な体験ができるはず。小さなお子様の場合は、なるべく早い時間帯の参加が安心ですよ。

4. 動物保護活動と環境への配慮

4.1 保護プログラム

深セン野生動物園では、多種多様な絶滅危惧種の保護プログラムが展開されています。ジャイアントパンダ以外にも、アジアゾウやスマトラタイガー、ホッキョクグマなど、世界的に数が減っている動物たちの繁殖や医療ケアを行い、自然に帰せるまでサポートしています。園内には保護センターが設置されており、研究者や獣医師の活動現場を見学できるイベントも時々開催されています。

また、海外の動物園や大学との交流・共同研究も盛ん。最近では日本の動物園や自然保護団体とも連携して、野生動物の遺伝子保護や飼育環境の知見交換が行われています。園内のいたるところに展示パネルがあり、地球規模での保護活動の現状を知ることができます。

こういった取り組みは、深セン市全体の環境教育意識を高めることにも一役買っています。地元小・中学校の校外学習や、親子でのボランティアイベントも盛んに開催され、子どもたちが「命の大切さ」を五感で感じられる環境が広がっています。

4.2 動物の福祉改善

深セン野生動物園では、動物たちのストレスを減らすためのさまざまな工夫が施されています。檻ではなく、生息地に近い自然な環境をできる限り再現し、動物ごとに最適なスペースや遊び道具を提供。飼育員のきめ細かい世話とともに、動物の健康管理も徹底されています。

定期的に動物の運動や知能トレーニングプログラムが行われており、退屈やストレスによる問題行動を防止。例えば、ライオンやトラには「餌を探す宝探しゲーム」を用意し、自然界での狩りの本能を刺激しています。大掛かりな工事が必要な場合も、動物第一でスケジュールが組まれます。

見学できる風景だけでなく、バックヤード体験プログラムではこうした取り組み現場も紹介。動物と人間のよりよい共生をリアルに感じられるのが、深セン野生動物園ならではの魅力です。

4.3 環境への取り組み

園内環境の保全にも積極的です。ゴミの分別徹底やプラスチック削減、リサイクル活動が園内各所で行われています。また、園内で使用される水は一部リサイクルされ、緑地や池の維持管理に活用。太陽光発電を利用した施設照明も導入され、脱炭素社会への移行を推進しています。

ミニ早朝清掃イベントや植樹体験教室など、来園者が参加できるエコイベントも毎月開催。動物たちだけでなく、人の生活環境も豊かにすることを目標にしている総合動物園です。ガイドツアーでは、こうしたサステナブルな取り組み紹介もセットになっているため、単なるレジャーにとどまらない学びが得られます。

さらに、オリジナルのエコグッズやマイボトルの販売、マイバッグ利用の呼びかけなど、小さな一歩から始められるエコ活動も応援しています。旅行先で環境や動物のために何ができるか、考えるきっかけになりますね。

5. 家族で楽しむアクティビティ

5.1 飼育体験プログラム

動物好きな子どもや大人に大人気なのが「飼育体験プログラム」です。飼育員さんと一緒に朝のエサやりや清掃作業、動物の健康チェックを体験できます。普段は入れないバックヤードに入るワクワク感もあり、「動物園の舞台裏」をのぞくことができる特別な思い出になります。

体験プログラムは小学生以上なら参加OKで、参加者の安全に最大限配慮しながら進められます。パンダやゾウの餌作り体験、ヤギやウサギとのミルクやりなど、季節ごとに内容も変わるので、何度訪れても新しい発見があります。

参加すると、修了証やオリジナル記念品がもらえるのも嬉しいポイント。きっとお子さんの夏休み自由研究や学校での発表の話題にもなるはず。「やってみたい」を応援する現場だからこその、充実したプログラムです。

5.2 子どものための教育ワークショップ

園内では定期的に、子ども向けの教育ワークショップが開催されています。獣医さんや飼育員さんが「動物の体の仕組み」「野生動物の暮らし」「絶滅危惧種のお話」などを分かりやすく解説。実際に道具や模型などを使って楽しみながら学べるため、本や動画では味わえないリアリティがあります。

ペーパークラフトで動物を作ったり、観察ノートに記録をつけたり。ワークショップ参加者は自由研究のお題探しにも最適ですし、動物の保護や地球環境に関する考え方も自然に身につけられます。何より、現場でプロのスタッフと触れ合える体験は子どもたちに大きな刺激となります。

親子一緒の参加も可能で、コミュニケーションのきっかけにもなると好評です。動物好きな家族旅行なら、この教育プログラムは見逃せません。

5.3 ファミリー向けレストラン

たっぷり遊んだ後は、園内のファミリー向けレストランでひと休みしましょう。広々とした明るい店内で、チャーハンや点心、焼きそばなど定番の中華料理が楽しめます。ベビーチェアやキッズメニューも備えているので、赤ちゃん連れでもストレスフリー。

小さなお子様でも食べやすい唐揚げやおにぎり、フルーツジュースなどメニューも多彩です。アレルギーに配慮した料理(要事前相談)がある点も安心。休日はお昼時になるとやや混み合いますが、セルフサービス形式なので気軽に利用できます。

レストランの窓からは動物展示エリアが見える席もあり、お食事をしながらサイやキリンの姿を楽しめるプチ贅沢。テラス席はピクニック感が高く、緑に囲まれてリラックスしたひとときを過ごせます。

6. 観光のヒントと地元ならではの情報

6.1 ベストシーズンと最適な訪問時間

深セン野生動物園のベストシーズンは春(3~5月)と秋(9~11月)です。気温が20度前後と過ごしやすく、緑の木々が美しく映える時期。雨が少ないので屋外エリアやサファリツアーも快適に回れます。夏場はやや蒸し暑くなりますが、園内カフェやミストシャワーエリアも設置されていて熱中症対策も万全です。

動物たちは朝と夕方がもっともアクティブに動く時間帯。特に開園直後の9時ごろや、午後遅めの16時ごろがベストです。真昼はお昼寝をしている動物も多いので、ゆっくり散策したい方は朝一番の来園がおすすめです。

土日や祝日は混雑しやすいですが、園内が広いため人込みはあまり気になりません。チケット購入は公式サイトや旅行予約サイトで事前購入が便利。繁忙期の場合、時間指定入場を採用することもあるので早めの計画が安心です。

6.2 地元のおすすめグルメ

深セン野生動物園周辺には、地元のグルメを楽しめるレストランも点在しています。おすすめは、広東料理のレストランや点心専門店。蒸し餃子やチャーシューまん、エビワンタンなど、日本人にも馴染みやすい味が勢揃い。濃厚な味付けが好きな方は四川料理の店舗で本格麻辣火鍋にチャレンジするのも一興です。

園内レストランでも点心や炒飯などが食べられますし、近くのフードコートには地元の若者に人気のローカルグルメ店も多く出店しています。豆腐花(温かい豆腐のデザート)や糖水(甘いスープデザート)、手作り小籠包など、旅行の合間に気軽に味わえます。

また、深センはコーヒー文化も急成長中。おしゃれなカフェで、地元ロースターのコーヒーや中国茶をじっくり味わうのもおすすめです。公園散策や動物園観光の後に、ゆっくりお茶タイムを楽しんでみては?

6.3 お土産ショップと人気商品

園内のお土産ショップは、動物をモチーフにした雑貨やお菓子、限定グッズが盛りだくさん。パンダやレッサーパンダのぬいぐるみは、家族や友人、同僚へのお土産に大人気です。特に園オリジナルデザインのマグカップやタオル、文房具セットはここでしか手に入らないレアアイテムです。

深セン野生動物園ならではの動物柄エコバッグや、園の保護活動を支援するチャリティグッズもおすすめ。売上の一部が動物保護に活用される商品もあるので、社会貢献と観光が両立できる嬉しいお土産になります。

また、季節限定デザインのグッズ(春節や夏休みなど)や、体験プログラム参加者限定の記念品もあるので、訪れるタイミングによって新しい発見があるのも魅力。ショップは出入り口付近にあるので、帰り際にじっくりと選んでくださいね。


終わりに

いかがでしたか?深セン野生動物園は、大都市・深センの中で自然や動物たちとふれあえる貴重な場所です。家族連れ、友人同士、カップル、どんな旅行スタイルでも楽しく過ごせる魅力がたくさん詰まっています。動物たちのリアルな姿に癒やされ、サファリ体験にワクワクし、美味しいグルメやお土産も堪能できる―まさに深セン旅のハイライト!

中国ならではのダイナミズムを味わいつつ、動物とのふれあいを通じて「命の大切さ」や「環境への配慮」も学べるのが、この動物園の最大の特徴です。ぜひ、次の中国旅行では深セン野生動物園を訪れて、心に残る素敵な思い出を作ってみてください。

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