寧波は中国でも歴史が深くて美しい街として知られていますが、実は自然と文化がコラボした素敵なリゾート地もあるんです。それが「寧波東銭湖旅行度假区」。湖のほとりでのんびり過ごしたり、歴史的なお寺を巡ったり、おいしいグルメに舌鼓を打ったり。上海や杭州からの小旅行先としてもぴったりで、最近は旅行好きのあいだで人気急上昇中!今回は、そんな寧波東銭湖旅行度假区の魅力を全方位からご紹介します。
1. 寧波と東銭湖—どんなところ?
寧波ってどんな都市?
寧波は浙江省の東部、東シナ海に面した港町です。中国で最も古い港の一つとして知られ、その歴史は2000年以上も遡ります。長江デルタの経済圏にも含まれていて、現代的なビルと昔ながらの街並みが混在する不思議な魅力のある都市なんです。歴史好きなら旧市街地や、日中貿易の窓口だった証しのある「天一閣」などもぜひ立ち寄ってみてください。
寧波の人々は穏やかで親しみやすく、温暖な気候も相まってとても過ごしやすい都市です。交通網も発達しているので市内や近郊の観光スポットにもアクセスしやすい点も◎。また、上海と比べても物価が低めなので、ゆったりとした滞在がしやすいのが嬉しいポイントです。
伝統と新しさ、都会と自然が絶妙に溶け合っている寧波。旅行好きの心をくすぐる要素がぎっしり詰まっており、「中国の穴場」として年々注目度が上がっています。
東銭湖旅行度假区の概要
東銭湖(Dongqian Lake)は、寧波市の中心から南東に約15キロの場所にある湖です。その周辺をまるごとリゾートエリアとして整備したのが「寧波東銭湖旅行度假区」。湖の広さは約20平方キロメートルもあり、中国最大級の淡水湖の一つとなっています。
このエリアの特徴は、自然と歴史・文化がリンクしていること。湖畔には、数百年前の寺院や文化園、美麗な景観エリアが点在。リゾートホテルや温泉施設、レストラン、スポーツアクティビティの拠点なども充実しており、大人から子供まで思い思いの過ごし方ができます。
東銭湖の周辺には観光バスも走っていて、一日で回るもよし、時間をかけてゆっくり満喫するのもよし。上海や杭州からもアクセスしやすいので、「都会の喧騒から離れてリフレッシュしたい!」という旅行者にイチオシのスポットです。
旅のアクセス方法
上海、杭州、寧波は高速鉄道や高速道路でがっちりつながっています。まずは日本から上海浦東国際空港や杭州蕭山国際空港、もしくは直接寧波櫟社国際空港を目指しましょう。寧波市内から東銭湖までの移動は、タクシーや専用バスを利用すると30分ほどで到着します。
寧波市の中心部から東銭湖行きのバス(16番、106番など)が頻繁に出ているので、公共交通機関を利用した気ままな旅行にも便利です。観光シーズンには東銭湖エリアの主要ホテルまで直行バスも運行されていることも。
中国のタクシーはアプリ配車も便利。AlipayやWeChatPayに対応した決済が進んでいるので、日本人観光客もスムーズに移動できます。グループならレンタカーやチャーター車もおすすめです。各ホテルのフロントでも、手軽に交通情報や配車を手配してもらえますよ。
2. 自然が織りなす美しさを満喫
湖と山が見せる絶景
東銭湖は、まるで水墨画のような絶景が広がる場所です。四方は美しい山々に囲まれ、湖面は風によってきらきらと輝きます。朝早くには幻想的な霧が立ちのぼり、夕方には太陽が山に沈みながら湖をオレンジ色に染め上げます。その自然の光景は、一日中いても飽きることがありません。
湖畔にはいくつかのビュースポットが整備されており、カメラやスマートフォン片手にベストショットを狙う旅行者で賑わっています。特に人気があるのが「望山台」と呼ばれる展望スペース。湖と山、そして点在する小島が一望できる贅沢な眺めは、思わずため息が出るほどです。
ボートやクルーズからの眺めも格別。湖の上から見る360度のパノラマビュー、そして周囲の自然との一体感は、まさにリゾート地ならではの体験です。日常を忘れてゆったりと景色に癒されたい方におすすめです。
四季折々の風景
東銭湖は一年を通して彩り豊かな姿を見せてくれます。春には桜や梅の花が湖畔を埋め尽くし、花の香りに包まれた穏やかな風景が広がります。この時期は野鳥たちも集まり、湖の周りが生命感であふれます。
夏は青々とした樹々と、湖面に映る青空が作り出す爽やかなアクセントが魅力。暑い日でも湖畔は風が通るので、気持ちよく散策やピクニックを楽しむことができます。水遊びやヨット、カヌーなどのアクティビティも豊富で、家族連れやグループ旅行に大人気です。
秋にはイチョウや楓が色づき、湖と山が錦絵のような美しさに。冬は凛とした空気と静かな湖面が印象的で、ゆったりと心がリセットされる感覚が味わえます。訪れる度に表情の変わる東銭湖の風景は、何度でも通いたくなる理由です。
湖畔の散策道とサイクリング
東銭湖の魅力は、自然を身近に感じながら楽しめること。特におすすめしたいのが、湖畔をぐるりと回れる散策道やサイクリング専用コースです。遊歩道は整備されており、子供からお年寄りまで安全にのんびり歩くことができます。
サイクリングコースは湖を一周できるほどの長さがあり、途中には絶景ポイントや休憩スポットが点在。レンタサイクルショップも複数あり、スポーツバイクやかわいいミニ自転車、電動自転車までバリエーション豊富です。カップルや友人同士でペアサイクリングも楽しいですよ。
春や秋の気持ちいい陽気の中、湖面にきらめく光と風を感じながら散歩やサイクリングをすると、身も心もほっと癒されます。インスタ映えする写真スポットもたくさんあるので、旅の思い出作りには欠かせません。
3. 見どころ
南宋古刹・阿育王寺
阿育王寺(あしょかおうじ)は、東銭湖の周辺にある南宋時代に建てられた有名な古寺です。中国仏教の聖地の一つとして数えられており、約1800年の歴史を誇ります。昔から多くの僧侶や巡礼者が訪れ、現在でも荘厳な雰囲気が感じられるパワースポットです。
寺院の敷地内はとても広く、趣の違う建物や塔がいくつも立ち並んでいます。特に本堂に安置されている舎利(仏教の聖遺物)は必見。緑豊かな庭園と、静けさに包まれた境内では、まるで時が止まったかのような贅沢な時間を過ごせます。
阿育王寺では、一般向けの座禅体験や茶道会など文化体験イベントも開催されています。お土産ショップでは仏教グッズや地元名産のお茶も人気。日本の寺院ともどこか共通する落ち着きがあり、気軽に立ち寄れるので歴史好き・パワースポット好きにはぜひ。
美しい湖上の浮島群「小普陀」
東銭湖のほぼ中央あたりに点在する小さな島々、それが「小普陀(しょうふだ)」と呼ばれる浮島群です。その名の通り、仏の世界「普陀山」にちなんだ、神秘的な雰囲気が感じられる名所です。ボートやクルーズ船に乗ってアクセスできるのも特別感満点!
小普陀の一番有名な賢聖寺は、湖上のお寺として観光客に親しまれています。桟橋から島に降り立てば、澄み切った湖上から、美しい景観と静けさが体験できます。湖の真ん中からは、四方をぐるりと囲む山々や他の小島も一望でき、まるで隠れ家に来たような気分が味わえます。
季節によって花々が咲き乱れたり、幻想的な朝靄や夕焼けで島全体が染まったりと、自然の美しさをたっぷり楽しめます。湖上クルーズの定番スポットなので、旅行のハイライトにぜひ立ち寄ってみてください。
文化と歴史が息づく「宋文化園」
宋文化園(そうぶんかえん)は、東銭湖の名物テーマパークのような存在です。宋代(今から約1000年前)の文化や生活様式、風習、建築などをリアルに体験できる場所です。レトロな町並みや、歴史衣装を身につけたスタッフたちが働き、まるでタイムスリップしたかのような気持ちに。
園内には、中国伝統庭園、宋時代の建築、昔ながらの茶屋や劇場など、多彩なエリアが点在。書道や漢詩、絵画の体験イベントも頻繁に開催され、家族やグループで参加してみるのも楽しいです。また、定期的に宋時代の衣装を着てのパフォーマンスが催され、夢中で見入ってしまうこと間違いなし。
お土産屋やレストランでは、宋時代のレシピをもとにした料理やお菓子も味わえます。子供も大人も歴史に触れながら、遊び心満点で楽しめる観光スポットとして人気があります。
水上アクティビティと湖クルーズ
東銭湖では多種多様な水上アクティビティも大人気!ヨットやカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)など、本格的なウォーターアクティビティが揃っています。装備レンタルやインストラクター付きのツアーもあるので、初心者でも安心して挑戦できます。
湖をゆったりと巡るクルーズ船は、家族連れやカップルに大人気です。デッキで風に吹かれながら景色を楽しんだり、優雅なティータイムを過ごしたりと、贅沢な時間が過ごせます。夜のクルーズはロマンチックな雰囲気で、湖面に映る宮殿や夜景が幻想的です。
夏場は水上バイクやバナナボート、そして家族で乗れる大型の遊覧ボートなども登場します。湖畔にはアクティビティの拠点も多いので、興味のある水上スポーツにぜひチャレンジしてみてください。
湖辺の温泉とリゾートホテル
東銭湖エリアには、湖の絶景を楽しみながら入れる温泉や、滞在型のリゾートホテルが多数あります。人気の温泉地「東銭湖温泉」では、地元の天然温泉が湧き出る大浴場や露天風呂、スパ施設が楽しめます。温泉地ならではの癒やし空間は旅の疲れも一気にリセット。
湖を望むホテルは、贅沢な景色とくつろぎのサービスでハネムーナーやカップル旅行にも大人気。湖畔に立つ客室やプライベートヴィラには、テラスやジャグジーが付いた部屋も多く、贅沢なリゾート気分を味わえます。館内レストランやカフェなども充実しているので、食事やティータイムも楽しみのひとつ。
スパやマッサージ施設も充実しているので、観光やアクティビティで体を動かした後のリラックスタイムにもぴったりです。静かな湖の景色に癒されながら、日常を忘れてのんびりする贅沢な時間を過ごしてみてください。
4. グルメ&ショッピングも楽しもう
湖魚料理や海鮮グルメ
東銭湖の湖畔レストランでは、新鮮な湖魚を使った郷土料理が自慢です。名物は「東銭湖魚頭鍋」。淡水魚の頭や野菜をじっくり煮込んだスープで、魚の旨みをダイレクトに味わえます。味付けはあっさりしていて、日本人の口にもよく合います。
また、寧波は海にも近いので、海鮮料理も豊富。湖魚と海の幸がミックスされたメニューなど、ちょっと珍しい組み合わせも楽しめます。エビやカニ、貝類などはその日獲れたてが提供されることも多く、旬を味わえる贅沢さが魅力です。
ローカルの小さな食堂や屋台では、魚の蒸し焼きや豆板醤で味付けした煮込み料理など、素朴で優しい味のメニューが並びます。見た目はシンプルでも旨味たっぷり。湖畔のテラス席で風を感じながら食べるのは最高の贅沢ですよ。
寧波名物スイーツ・点心
寧波のスイーツといえば、慶祥麻糍(もちもちのお団子)や団子の中に甘いピーナッツ餡をつめた「湯圓」など、和菓子に似た味わいが多いです。湖畔のカフェや甘味処では、こうした名物おやつを食べながら、のんびりティータイムを楽しめます。
ほかにも「寧波クルミパイ」や「蟹の蒸し餃子」、「ちまき」など点心類も充実。朝や昼の軽食としても人気です。特に季節限定で登場する栗やサツマイモのスイーツは、秋の湖畔で楽しみたい味覚です。
観光施設の中には日本語メニューがあるお店や、写真付きで選びやすいカフェも多いので気軽に立ち寄りやすいですよ。甘いものが好きな方は新しい発見に出会えること間違いなし!
お土産探しにぴったりのお店
東銭湖旅行度假区には、お土産探しにおすすめのショップやマーケットも豊富。伝統的な中国茶や、地元で採れたハチミツ、手作りの陶器や工芸品など、オリジナリティ溢れる商品が並びます。ここでしか手に入らない「東銭湖」オリジナルアイテムも!
女性には地元コスメやアロマグッズも人気。天然素材を使った石鹸やコスメセットは、おしゃれで実用性も高いので、日本に持ち帰ってからも使えるのが嬉しいポイントです。また、歴史好きには阿育王寺や宋文化園限定の記念品も好評です。
湖畔のショップだけでなく、リゾートホテル内のブティックや、観光施設内のマーケットでも気軽にショッピングが楽しめます。旅の思い出や日本へのお土産探しにもぜひ立ち寄ってみてください。
5. 季節ごとのおすすめイベント
春の湖上花祭り
毎年春になると、東銭湖では「湖上花祭り」が盛大に開催されます。湖畔に咲き誇る桜や梅、菜の花が一斉に見頃になり、湖面には美しい花々が映り込む幻想的な光景が広がります。特設の花回廊や観覧テラスも登場し、多くの観光客で賑わいます。
期間中は、花をテーマにしたアート展やワークショップも充実。花冠作りやフラワーアレンジメント体験など、大人も子供も楽しめるプログラムが盛りだくさん。インスタ映え間違いなしのブースも各所に用意されているので、写真好きにはたまらないイベントです。
また、地元アーティストによるライブパフォーマンスや、湖を巡る花見クルーズも人気。美しい自然のなかで特別な春の思い出が作れますよ。毎年開催時期が異なるため、事前に公式サイトでスケジュールチェックをお忘れなく。
夏の花火大会とレイクフェス
夏の東銭湖といえば、「花火大会」と「レイクフェス」は絶対に外せません。花火大会は湖面に大輪の花が咲くダイナミックな演出が魅力で、湖畔や遊覧船上からの観覧はまさに圧巻。夜空と湖が一体となった絶景は毎年大盛況です。
同時期開催の「レイクフェス」では、音楽ライブやDJイベント、湖辺でのフードフェスティバルも楽しめます。地元グルメやスイーツ、屋台料理を食べ歩きながら、夏ならではのにぎやかな雰囲気を満喫しましょう。
花火やフェスの時期はホテルも早めに満室になるので、早めの予約がカギ。友人同士、カップル、家族みんなで夏の思い出作りにぴったりのイベントです。浴衣で参加するのも良い記念に。
秋の収穫祭とグルメフェア
秋は、紅葉の美しさとともに「収穫祭」と「グルメフェア」が開催されます。地元で採れた新鮮な果物や野菜、きのこ、栗などの旬の味覚を存分に堪能できるイベントが目白押し。地元の農産物直売所やフードマルシェでは、採れたて食材を現地で味わうことができます。
フェア期間中は、東銭湖の特産品を使った限定メニューも提供されます。湖魚や海産物と秋野菜をコラボした創作料理など、日本人の味覚にも楽しい発見がいっぱいです。秋の湖畔でほくほくのスープや焼き栗を食べるのは最高の贅沢!
文化イベントも同時開催されることが多く、伝統音楽や舞踊、茶道体験など秋ならではの落ち着いたムードが漂います。食欲の秋・芸術の秋を満喫したい方におすすめのシーズンです。
6. 旅のヒント・役立ち情報
おすすめ滞在プラン
東銭湖旅行度假区を満喫するなら、2泊3日プランがイチオシです。初日は湖畔エリアの散策を楽しみ、阿育王寺や小普陀を観光。その後、湖畔レストランで地元料理を味わい、温泉ホテルでのんびり過ごしましょう。
2日目は朝からサイクリングかウォーターアクティビティを体験。体を動かしたあとは、宋文化園や歴史体感スポットで文化に触れたり、湖畔のカフェで一休みもおすすめです。夜は湖上クルーズや温泉で、旅の疲れをゆっくり癒してください。
3日目は季節イベントやショッピングを楽しみながら、のんびり帰路へ。時間があれば、寧波市内に立ち寄って観光名所やグルメも満喫できるバランスの良い旅行プランです。滞在ホテルは景色や予算、お好みに合わせて選びましょう。
子連れ・カップル・グループに人気の楽しみ方
子連れ旅行なら、東銭湖のサイクリングやボート体験など、親子で楽しめるアクティビティがおすすめ。湖畔には子供向けのプレイエリアや、小さな動物たちとふれあえる体験コーナーもあり、小さなお子様でも飽きずに過ごせます。
カップルには、湖上サンセットクルーズや温泉ヴィラステイ、湖畔カフェでのディナーデートが人気。美しい自然のなかで特別な時間を過ごせるので、記念日旅行やプロポーズにもぴったりです。
グループ旅行なら、BBQパーティや貸し切りのパーティルーム利用、ちょっと変わったアクティビティとしてオリエンテーリングや伝統体験イベントへの参加もおすすめ。みんなでワイワイ楽しめる環境が整っています。
お得な利用方法やアクセス情報
観光施設やアクティビティ、温泉など多くの場所ではネット予約やセットプランが割安でおすすめです。中国国内の旅行サイトだけでなく、日本の旅行代理店でも簡単に予約できる場合が増えてきました。事前予約しておけば、人気のホテルやレストランも確実に利用できます。
アクセスに関しては、寧波市内から東銭湖までタクシーやバスを利用するほか、ホテルリムジンサービスを使うのもおすすめ。中国語に不安があれば、ホテルフロントで日本語や英語で案内してもらえることもあるので安心です。
旅先ではAlipayやWeChatPayなどキャッシュレス決済が主流で、小銭いらずで快適に旅行できます。観光協会やホテルで「日本人向け観光ガイド」や現地マップを提供している場合もあるので、ぜひ活用してください。
まとめ
いかがでしたか?寧波東銭湖旅行度假区は、湖と山の絶景、歴史と文化、そしてグルメや温泉など、旅の醍醐味がぎゅっと詰まった特別なリゾートエリアです。上海や杭州からも気軽にアクセスでき、大人も子供も、ひとり旅でもカップル旅行でも、どんな旅のスタイルにもぴったり。
自然のなかでゆっくりと心と体を癒やし、美味しい料理と文化体験で旅の思い出をたくさん作る——そんな理想のリゾートステイが叶う場所。それが寧波東銭湖旅行度假区です。次の中国旅行の目的地に、ぜひ選んでみてくださいね!
