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   南市食品街(なんししょくひんがい) (南市食品街)

天津に来たら絶対外せないグルメスポット、それが「南市食品街」です。屋台の香ばしいにおいに誘われ、地元っ子や観光客がチャイナ服を着て歩くアーケードは、昼も夜もにぎやか。まるでテーマパークのような賑やかさと、温かみのある古き良き天津の風情が感じられ、食べ歩き好きの方には夢のような場所です。ここでは昔ながらの小吃(軽食)から、今風のスイーツやお土産、さらには異国情緒あふれる建築まで、誰もがワクワクする体験が待っています。

目次

1. 南市食品街ってどんなところ?

南市食品街の歴史

南市食品街の始まりは1984年。天津に暮らす人々が“美味しいものを一箇所で楽しめる場所を!”という願いから計画されました。当初は地元飲食の小さな市場のような存在でしたが、やがて天津を代表するグルメ天国へと変貌。今では「天津に行ったら南市食品街!」と誰もが口を揃えておすすめする名所になっています。

この食品街は、単なる市場ではなく、昔の中国マーケットの雰囲気も再現。清朝時代の建築様式を意識して設計され、中華らしい赤や金色で彩られた屋根や門構えが印象的です。屋内ストリート型の大通りには、老舗や新店舗がズラリ。地元の人の憩いの場であり、国内旅行者や外国人観光客にも人気です。

南市食品街は年々発展を遂げ、天津の食文化と地元の人々の生活をつなぐ場となっています。ここには先祖代々受け継がれてきた味だけでなく、最近話題の若者向けスナックなども。時代の流れを感じながら、食を通じて天津の“今”と“昔”を体感できる貴重な場所です。

天津市内での位置とアクセス

南市食品街は、天津市中心部の和平区に位置しており、非常にアクセスが良いのが特長です。観光拠点である“天津駅”から地下鉄で約15分、最寄り駅は「鞍山道」または「和平路」。いずれの駅からも徒歩10分以内で到着できるので、市街地観光と組み合わせるのもおすすめです。

また、空港から直接向かう場合も便利で、天津濱海国際空港【天津滨海国际机场】からタクシーで約40分ほど。市内の多くの観光スポットとセットで回れるので、時間を有効に使いたい旅行者にも最適です。バスの停留所も周辺に多く、市民の日常ルートにもなっています。

道中にはデパートやカフェ、歴史的な建物もあるので、歩いているだけでもワクワク。明るい昼間もいいですが、ライトアップされた夜の南市食品街も幻想的で、一味違う雰囲気を楽しめます。滞在中にぜひ昼と夜、両方訪れてみてください。

見どころ全体的な紹介

南市食品街の一番の魅力は、やはりバラエティ豊かなグルメ店舗。中華伝統の点心はもちろん、天津名物の“狗不理包子”や“耳朵眼炸糕”、さらには新感覚グルメやデザートまで所狭しと並びます。屋台の呼び込みの声や、ジュージューと油の音に食欲を刺激されること間違いなしです。

アーケードの全長は約300メートル。どこを歩いても色鮮やかな看板や中華風の装飾が目に入ります。街道の中心に飾られた巨大なランタンや、中国伝統の曲芸ショーも時折開催。写真映えする風景が多いので、ぜひカメラも忘れずに。

飲食店だけでなく、中国茶・伝統工芸品ショップや小物屋さんも充実。食べ歩きに疲れたら、地元の人とおしゃべりしながらお茶を一杯、という楽しみ方も。年齢や国籍を問わず、グルメも買い物も文化も、いろんな楽しみが一箇所で叶う夢のスポットです。

2. 南市食品街の美食探検

伝統的な天津料理

天津といえば、まず思い浮かぶのが“狗不理包子”(ゴウブーリーパオズ)です。南市食品街には老舗の包子(中華まん)専門店があり、肉汁たっぷりの包子は一度食べたらやみつきになります。昔ながらの製法を守る店が今も多く、職人が目の前で生地をこね、具材を包む光景も見られます。

名物のほかに、“煎餅果子”(ジエンビングオズ)や“耳朵眼炸糕”(アルドウヤンジャーガオ)など、天津の伝統小吃(軽食)は味も見た目も独特。煎餅果子はクレープのようなもので、香ばしい生地の中にカリカリの揚げパンや野菜、甘辛いタレが入っています。屋台でサッと作ってもらって、食べ歩きが楽しい逸品です。

また、天津の食は塩っ気が強めで、素材の味を引き立てるのが特徴。魚介を使った料理も多く、“小海鮮”(シャオハイシェン)=海鮮小鉢盛り合わせなども人気。中華料理の奥深さをしみじみ感じられるのも、南市食品街ならではの魅力です。

現地で人気のスイーツやお菓子

天津はスイーツの宝庫。南市食品街では“糖葫芦”(タンフールー)という、サンザシの実など果物が飴でコーティングされた串菓子が名物です。ピカピカと輝く見た目はインスタ映え間違いなしで、歩きながらパリッとした甘さを楽しめます。

定番の中華スイーツなら、“麻花”(マーホア)もおすすめ。ねじり揚げドーナツのような形にゴマをたっぷり絡めて仕上げたお菓子で、噛むほどに香ばしい。お土産にも最適ですし、休憩時に中国茶と一緒に食べるのも地元流です。

さらに、豆乳プリンやゴマ団子、伝統的な月餅をアレンジした新感覚スイーツも数多くあります。地元の若い世代にも人気のアイスクリームスタンドや、本格的な中華スイーツカフェも点在。珍しい味に気軽にチャレンジできるのも、この食品街ならではですよ。

日本人にも愛される料理

南市食品街は「中華料理が好きだけど油っぽいのはちょっと…」という日本人にもやさしい場所です。例えば、野菜たっぷりでヘルシーな“涼皮”(リャンピー)は、ほどよい酸味とゴマだれの風味が絶品。辛さ控えめなメニューも多く、日本のお子様連れにも人気があります。

実際、天津には昔から日中交流が盛んで、和食店や日本語営業の店も少なくありません。南市食品街内でも“焼売”(シャオマイ)のような点心や、あっさり味の“蒸し餃子”など、和食と共通点の多いメニューがよく見つかります。親しみやすく、チャレンジしやすいのがうれしいポイントです。

そして、タレや香辛料の好みでお店の人に“日本人向けに味を調整してほしい”とお願いすることもできます。言葉が通じなくても、周りの温かい雰囲気と、指さし注文が助けてくれるはず。初めて中国を旅する方や、食にこだわりのある方にも自信を持っておすすめしたいスポットです。

3. 見どころ

有名なレストランと必食の料理

「狗不理包子」の本家店舗は、南市食品街の中心位置にドンと構えています。地元客はもちろん、国内外の観光客が連日列を作る人気店。肉好きなら豚肉+スープ入り包子、ベジタリアンなら野菜&春雨入りもあり、好みに合わせてセレクトできます。テイクアウトも可能なので、外のベンチで気軽に味わうのも楽しいですよ。

「満福軒」は天津伝統麺料理の名店。小麦粉文化の天津らしく、手打ち麺にたっぷりの具材と出汁がきいたスープが絶品です。“牛肉麺”やピリ辛の“ジャージャー麺”も外せない一皿。カジュアルな雰囲気なので、一人旅の方にも入りやすいと評判です。

さらに、甜点(スイーツ)専門店や昔ながらの“豆花舗”も人気。黒ゴマのあんが入った団子“芝麻湯圓”や、ピーナッツ粉がかかった餅菓子など、食事の後にぴったりの甘味も充実。いくつかの店をハシゴして、味比べしてみるのもおすすめです。

建築スタイルの魅力

南市食品街を歩いていると、まず目を引くのがきらびやかな中華風の屋根やアーチ門。これらは、清朝末期の古建築を再現したもので、鮮やかな赤を基調に金色の飾りが施されています。夜になるとランタンや照明で幻想的な光景が広がり、外国人観光客にも大人気の撮影スポットです。

施設の内部もまた中国らしさ満点。石畳の床や木製の欄干、伝統的な扇子や書画が飾られ、異国情緒たっぷり。まるで昔の中国市場のなかにタイムスリップしたような気分に浸れます。店舗ひとつひとつにもこだわりがあり、建物の細部まで凝った装飾が見所となっています。

また、2020年代以降は一部がリニューアルされ、過去と現代がうまく溶け合った洒落た空間も登場。エリアによって雰囲気が違うので、散策しながら新旧の中国アイコンを探してみるのも楽しみのひとつです。

年中イベントと文化体験

南市食品街では、季節によって多彩なイベントが開かれます。特に旧正月や中秋節など中華圏の伝統祝祭時期は、ランタン祭りや獅子舞パフォーマンスが華やかに開催。日本のお正月とは一味違う賑やかさを体感できます。

また、天津伝統のお茶文化や、点心づくりのミニ体験、皮影(影絵芝居)など参加型の体験イベントも随時実施。子どもから大人まで楽しめるアクティビティが豊富で、観光だけでなく文化交流も味わえる絶好のチャンスです。

週末や祝日には、地元学生やアーティストによる音楽演奏や伝統楽器のパフォーマンスなども開催されることがあります。天津ならではの“鼓楼大鼓”(グールーダグー)という太鼓演奏や、書道パフォーマンスも人気です。旅の思い出になる“ここだけの体験”を見逃さないでください。

4. ショッピングとお土産

地元名産品のお店

南市食品街には、天津らしさが詰まった名産品や、ここだけでしか手に入らない素敵なお土産がいっぱい。人気のお店には、地元の老舗製菓店や伝統工芸品の専門店が立ち並び、甘い物好きにも雑貨好きにも心くすぐる品揃えです。

“十八街麻花”は天津を代表するお菓子で、地元工場直送のお土産が並ぶ有名店も多いです。ゴマやピーナッツの風味豊かなねじり揚げ菓子は、家族や職場へのお土産に大人気。お得な箱セットも多く、まとめ買いする人も少なくありません。

他にも、天津特産の“梨膏糖”(なしシロップキャンディー)や、中国茶&工芸品店、カラフルな雑貨屋さんなど多種多様。どれにしようか迷う時間も、旅の楽しみのひとつになるでしょう。

特製お土産品のおすすめ

天津ならではのお土産としておすすめなのが、彩り豊かな“泥人形”や“剪紙(切り紙細工)”です。中国文化の象徴的なアイテムで、手のひらサイズの可愛らしい人形や細やかな細工がほどこされた飾りものは、インテリア好きの日本人にもうれしい一品。

また、近年人気なのが“天津鼓楼”デザインのトートバッグやTシャツ、ポストカード。伝統的な意匠とおしゃれさが融合し、若い女性にも大人気です。南市食品街の限定グッズを見つけたら、旅の記念にぜひ手に入れてみてください。

食べ物系なら“桂発祥の老百姓棒棒鶏”の鶏肉ジャーキーや、“耳朵眼炸糕”の真空パックなど、冷蔵不要で日本への持ち帰りも安心なアイテムが揃っています。試食をしたり、スタッフにおすすめを聞きながら選ぶと、さらに楽しさアップ!

交渉上手になろう:値切りのコツ

中国の伝統市場では“値下げ交渉”は日常茶飯事。特に工芸品やお菓子の詰め合わせ、雑貨系で交渉ができることが多いです。ただし、南市食品街は観光地なので強引な値切りはNG。まずは「これはいくらですか?」と笑顔で尋ねてみましょう。

おすすめは、相場をリサーチしてから「もう少し安くなりますか?」と控えめにお願いする方法。数量を増やして「たくさん買うから」と伝えると、割引してくれることもよくあります。日本人だと伝えると、簡単な日本語で説明してくれるお店も。

現地の人とのコミュニケーションを楽しみたいなら、簡単な中国語フレーズ「ピァンイー一点儿吧」(もう少し安くしてください)や「谢谢」(ありがとう)を覚えておくと、よりスムーズです。お互い笑顔になれる交渉を心がけましょう。

5. 訪れるべきタイミングとヒント

ベストシーズンと気候

天津は四季がはっきりしている都市。南市食品街のおすすめシーズンは春(4〜5月)と秋(9〜10月)です。特に秋は湿気が少なく空気も澄んでいるので、食べ歩きにも最適。春には桜や花が咲き乱れ、散策しながら写真を撮るのも楽しいですよ。

夏は日中の気温が高く蒸し暑いので、昼間より夕方〜夜に訪れるのがベター。屋外より屋内がメインなので、真夏や冬でも快適に過ごせますが、冬は外気温がマイナスまで下がることもあるので、防寒対策をお忘れなく。

また、旧正月や国慶節(10月)の連休は街中がホリデームード。限定メニューや特別装飾が施され、日本では体験できないイベントに遭遇できるチャンス。多少混雑しますが、中国ならではの賑わいを楽しみたい人にはおすすめの時期です。

混雑を避けるためのポイント

南市食品街は休日や祝日はとにかく混み合います。地元の人も遠方からの観光客も一気に押し寄せるので、できれば平日や、午前中から昼過ぎの早い時間帯に訪れるのが狙い目です。人気のレストランも、開店直後やラストオーダー間際なら比較的スムーズに入れます。

食べ歩きをスムーズに楽しみたいなら、メイン通りの混雑時は裏通りの小さめ店舗や、2階レストランなども試してみましょう。テイクアウトでベンチや公園で一息、という使い方もオススメです。人混みを避けて自分らしく楽しむコツを見つけてください。

休日の夕方以降は、ライトアップや夜市の雰囲気でますます熱気が増します。その分警備員や案内係も多く、安心して観光できる環境が整っています。トラブルを防ぐために、身の回り品には気をつけて無理のないペースで巡るのがおすすめです。

地元の人々とのふれあい方

南市食品街の最大の魅力は、なんといっても地元の人とのふれあい。お店の人は陽気で気さく。“日本人です”と伝えると、簡単な日本語や英語で話しかけてくれることもあり、旅の思い出づくりに一役買ってくれます。

例えば、気になる料理について「これは何ですか?」と質問すれば、試食させてくれるケースも多いです。また、写真を撮らせてもらうときは必ず「写真を撮ってもいいですか?」と一声かけることで、よりよい交流ができます。

中国語が苦手でも、身振り手振りやスマホの翻訳アプリがあれば心配無用。意外とスマイルとノリで通じるものです。思い切って地元の人に話しかけて、おすすめグルメや穴場スポットを聞いてみるのも、南市食品街の楽しみ方のひとつです。

6. 南市食品街を楽しむための旅の準備

持って行くべき必需品

南市食品街で快適に過ごすために、まずおすすめしたいのが「小さめのカバン」。人気スポットなので人混みが多く、大きなバッグやリュックだと動きづらかったり、貴重品の管理が難しくなります。財布やスマホ、ハンカチ程度が入るショルダーバッグがベストです。

食べ歩きがメインなので、ウェットティッシュや使い捨ておしぼりがあると便利。ソースやスイーツで手がべたついてもすぐに拭けるので、快適さがグッとアップします。その他、マイ箸やスプーンがあると、プラごみ削減にも貢献できてエコ旅にもなります。

また、屋内施設と言えども、季節によっては暑さ・寒さ対策も忘れずに。夏は携帯用扇風機や水筒、冬はカイロやマフラーが役立ちます。長時間歩くなら履き慣れた運動靴がベスト。写真をたくさん撮りたい方は、予備のバッテリーやメモリーカードもお忘れなく。

地元通貨と支払い方法

中国は“キャッシュレス先進国”ですが、南市食品街では現金とQRコード決済が両方使える店がほとんど。微信支付(WeChat Pay)や支付宝(Alipay)は便利ですが、海外旅行者が使えない場合もあるので、日本円から中国元への両替はしっかり準備しておきましょう。

比較的小規模なお店や屋台は小銭しか使えないことがあるため、100元札や50元札は崩しておき、細かいお金を持ち歩くのが安全。高額紙幣しか使えない場合は、お店の人に両替してもらえる場合もありますので尋ねてみてください。

一部の大型店舗やカフェでは、クレジットカード(VISAやMaster)も使えることがありますが、事前にサインやPINコードが必要になる場合も。何にどんな支払い手段が使えるか、事前に調べておくと当日スムーズですよ。

言葉の壁を超えるコミュニケーションのコツ

言葉が不安でも心配はいりません。天津は外国人旅行者も多いので、簡単な英語や日本語ができる店員さんも少なくありません。でも、中国語が通じればさらにスムーズ。スマホの翻訳アプリや、よく使うフレーズをメモして持参すると役立ちます。

「これ、ひとつください」「これは何ですか?」「どうやって食べるの?」など、知りたいワードは覚えておくと良いでしょう。また、指さし会話帳を使えば、メニューや商品を指して注文できます。店員さんも慣れているので、ジェスチャーと笑顔でコミュニケーションを楽しんでみてください。

どうしても困った時は“画像検索”も使える武器!事前に食べたい料理や買いたいものの写真をスマホに保存しておくと、指で見せるだけで注文が成立。言葉の壁を越えて、新しい出会いや体験をたくさん作ってください。


天津・南市食品街は、観光・グルメ・ショッピング・文化体験が一度に楽しめる、まさに夢のような場所です。どの世代にも親しまれ、活気あふれるこのスポットでは、日本ではなかなか味わえない独特のテンションや、心温まる人同士の交流があなたを待っています。ぜひ旅の計画に入れて、天津ならではの「美味しい」「楽しい」「また来たい!」をたっぷり満喫してください。きっと忘れられない思い出になるはずです。

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