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   海甸島 (海甸岛)

南の島でゆったりとした時間を過ごしたい方にとって、中国・海南島の北側に位置する海口(ハイクウ)は、まさに理想的な旅先です。その中でも、今回ご紹介する「海甸島(ハイディエンダオ)」は、地元の人々だけでなく、最近は観光客にもじわじわと人気が広がっている注目のエリア。南国らしい自然、近代的な街並み、地元グルメなど、さまざまな魅力が詰まっています。この記事では、海口・海甸島の魅力をたっぷりお伝えします。

目次

1. 海口と海甸島ってどんなところ?

海口の基本情報

海口(ハイクウ)は中国最南端の省、海南省の省都です。その位置はまさに海南島の北端にあり、南シナ海に面しています。海口は温暖なトロピカル気候が特徴で、冬でも15℃前後と過ごしやすく、一年中緑が豊かな都市です。海口と言えば、活気ある都市中心部と美しい自然が調和した街並み、食文化の豊かさが魅力。リゾートエリアとしてだけでなく、交通や経済の要所としても発展しています。

市内の街路にはヤシの木が並び、南国らしい雰囲気を味わえます。また、歴史的な港町としての面影も残っており、古い洋館風の建物が点在しているのも特徴の一つ。中国本土からのアクセスも新幹線やフェリー、飛行機があるので、上海や広州などからも気軽に訪れることができます。

観光客にとって海口の一番の魅力は、都会的な便利さとリゾート感の絶妙なバランスです。新しいショッピングモールやレストランが多い一方で、少し足を伸ばすだけで美しいビーチや自然のオアシスが広がります。そんな海口の魅力をもっと知りたい方には、ぜひ海甸島をチェックしてみてください。

海甸島の位置とアクセス

海甸島(ハイディエンダオ)は、海口市の市街地からすぐ北側に位置する三日月形の小さな島です。海口市と海甸島は「海甸大橋」など数本の大きな橋で結ばれているので、車やバス、自転車で簡単に行き来できます。地元の人が移動に使うレンタル電動バイクもとても便利で、旅の自由度を高めてくれます。

空港からのアクセスも良好です。美蘭国際空港から海口市中心部まで約30分、市街地から海甸島へも20分程度と、移動にストレスがありません。また、市内の主要ホテルなどからはタクシーや配車アプリ(中国では滴滴が主流)が直通で使えますので、言葉が分からなくても簡単にたどり着けます。

島内は比較的コンパクトなので、歩いて名所を巡るのも楽しいです。特にサイクリングロードが整備されているため、自転車で一周するのもおすすめ。橋を渡って気軽にリゾートステイができる、このお手軽さが海甸島の隠れた魅力です。

人気の理由・ベストシーズン

日本ではまだ知名度が高くない海甸島ですが、地元中国人観光客にはすでに大人気。人気の理由は、何と言っても手付かずの自然と近代的な便利さが並存している点にあります。ビーチ、大学キャンパス、公園、カフェ、そして夜景が楽しめることから、リピーターも多いスポットです。

また、海甸島は一年中温暖で、特に10月から翌年3月にかけての乾季がベストシーズンとされています。湿気が少なく、青空が広がる晴天が多いので、思いっきりアウトドアを楽しみたい方にはこの時期がぴったり。夏のスコールも南国らしい体験としておすすめ出来ます。

加えて、リラックスできる雰囲気や治安の良さも人気の理由です。島内は都会の喧騒からほどよく離れていて、のんびりとした時間が流れています。現地の人々もフレンドリーで、日本人旅行者が一人旅でも安心して過ごせる場所として注目されています。

2. 海甸島の見どころ

美しい海岸線と海甸海浜公園

海甸島の一番の魅力は、なんといっても島をぐるりと囲む美しい海岸線です。南国らしい白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がり、都会的な海口の喧騒を忘れさせてくれます。まだ大型リゾート開発が進み過ぎていないため、混雑も少なく、静かに海を眺めたり、散歩をしたりするのに最適です。

海甸海浜公園はその海岸沿いに位置する広大な公園で、地元住民が朝夕のジョギングや太極拳を楽しんでいます。パームツリーやブーゲンビリアなど、南国ムードを感じる植物が植えられているのも特徴。公園の中心には広場があり、海風に吹かれながらリラックスできるベンチも充実しています。

また、公園内には撮影スポットやちょっとした売店もありますので、休憩しながら地元スイーツを頬張るのもおすすめ。早朝に訪れると、海から昇る朝日が幻想的な美しさで、地元カメラマンたちの“隠れ朝陽スポット”にもなっているんですよ。

近代的な建築と海口大学のキャンパス

海甸島のもう一つの顔が、近代的な建築群と学園都市としての魅力です。島の中心部には、広大な敷地を持つ「海口大学」のキャンパスがあります。この大学は中国国内でも有名な大学の一つで、敷地内には美しい池や整然とした並木道、ユニークな現代建築の校舎など、見どころがたくさん。

一般の観光客も自由にキャンパス内を散策できるため、“中国らしい最先端の学校風景”を体感できます。学生たちが自転車で移動する様子、カフェで勉強する姿、グラウンドでスポーツを楽しむ風景など、活気ある日常に触れられるのも楽しいポイントです。

大学エリアは緑も豊かで、池の周りには季節の花が咲き誇ります。また、敷地内にはコンビニやカフェも点在。賑やかな学生街の雰囲気に混じって、ご当地グルメや学生向けリーズナブルなランチを楽しめるレストランを探してみるのもおすすめです。

地元アートと文化を感じるストリート

海甸島では、中国の新しいアートを感じることができる「ストリートアート」スポットも話題です。特に島西側の小道や、大学の周辺には、壁画や独創的な彫刻、手作りのアートベンチなどが並び、写真好きにはたまらないエリアになっています。地元の若手アーティストが時折ライブペインティングを行うこともあります。

歩いていると、思わず足を止めたくなるアートなオブジェや、レトロで洒落たカフェ、雑貨屋さんも点在しています。のんびりと散策していると、観光名所とはひと味違う“地元の日常”や“流行りの文化”が垣間見えるのが楽しいところです。

このエリアでは、アートイベントやカルチャーマーケットが開催されることも多いので、旅のタイミングが合えばチェックしてみてください。地元デザイナーのアクセサリーやトートバッグなど、お土産にもぴったりのアイテムも見つかるかもしれません。

夜景スポット・ライトアップされた橋

夜の海甸島もまた格別です。特におすすめしたいのは「海甸大橋」や、そこから見える海口市街の夜景。太陽が沈むと、橋やシティの高層ビル群が次々とライトアップされ、海面に美しく映り込みます。ロマンチックな雰囲気が漂い、カップルや家族連れに大人気のフォトスポットになっています。

夜風に吹かれながら橋の上を散歩したり、夜市の屋台で食べ歩きしながら海を眺めるのもおすすめ。カメラ好きなら、三脚を持って夜景撮影にチャレンジしてみましょう。特に週末はカラフルなライトアップが増えて、とても華やかな雰囲気です。

また、海辺のプロムナードや一部の公園では、夜になると現地アーティストのストリートミュージックやパフォーマンスが始まることも。日中とはまた違ったにぎやかさに包まれる海甸島は、夜の滞在も絶対に外せない体験です。

3. 食べ歩きとグルメ体験

ローカル屋台のシーフード

海甸島でぜひ味わってほしいのが、新鮮な海の幸を使ったローカル屋台グルメ。島内のビーチや公園の周辺には、夜になると多くの屋台が並び、地元で獲れたてのエビやカニ、貝類などを炭火焼きや蒸し料理で提供しています。シンプルながらダイナミックな調理法で、素材の味がダイレクトに楽しめます。

注文の仕方も簡単で、ショーケースに並ぶ魚介を自分で選んで、調理法をスタッフに伝えるだけ。ちょっとした中国語(例えば「清蒸(蒸して)」や「焼(焼いて)」)を覚えておくと、コミュニケーションも楽しめます。屋台の食事はリーズナブルなので、何種類も試してみるのもおすすめです。

雰囲気も格別です。夜空の下、海風に吹かれながら賑やかな地元客と肩を並べて食べる体験は、海甸島の“非日常”を味わえる最高の思い出になること間違いなしです。特に夏の夜は、にぎやかな雰囲気と冷たいビールが最高に合いますよ。

人気の海南料理レストラン

海甸島で本格的な海南料理を楽しみたいなら、現地で人気のレストランも必見です。「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」や「椰子鶏(ココナッツチキン)」など、海南省ならではの伝統料理が揃っています。鶏肉はとても柔らかく、さっぱりとしたタレや香り高いご飯との相性が抜群です。

レストランでは、新鮮なスパイスや地元野菜をたっぷり使った料理が楽しめます。日本ではあまり馴染みがない「海南粉(ハイナンフン)」という米粉の麺料理や、魚介のしゃぶしゃぶ鍋もおすすめ。家族連れやグループ、女性の一人旅でも入りやすい雰囲気の店が多いのも嬉しいポイントです。

観光客向けに英語や簡単な日本語メニューを置いているお店も増えてきています。不安な場合は、写真付きメニューが便利。口コミで人気のレストランを調べて、ぜひ地元の味をどっぷり堪能してください。

カフェやスイーツのお店めぐり

海甸島では、ここ数年カフェ文化も急速に発展しています。おしゃれなデザインカフェや個性的なスイーツショップが次々とオープンし、SNS映えする空間が増えてきています。特に大学周辺やビーチ近くには、インスタ映えする可愛いカフェが多い印象です。

地元産のココナッツやマンゴー、ドラゴンフルーツなどの季節のフルーツを使ったスムージーやパフェは、見た目も味も大満足。ほかにも、中国式プリン「豆花」や、南国ならではのタピオカ入りドリンクもおすすめです。暑い日に冷たいスイーツで一息つけるのは、海甸島ならではの贅沢ですね。

また、ユニークなカフェでは、地元アートとコラボした展示や、ライブイベントが開催されることも。散歩の途中にふらりと立ち寄り、お気に入りの一杯でのんびり過ごすのも、海甸島旅の醍醐味です。

4. アクティブに楽しむアウトドア

海辺でのサイクリング

海甸島は、一周約14kmほどの小さな島です。海沿いには美しいサイクリングロードが整備されているので、レンタル自転車や電動バイクでぐるっと回るのが大人気。道はフラットで整備されているので、初めての方でも安心して楽しめます。

特に朝と夕方は、空と海が刻々と色を変える素晴らしい景色が広がっていて、次々と写真を撮りたくなります。心地よい風に吹かれてのサイクリングは、都会の喧騒を忘れさせてくれるリフレッシュタイム。カップルや友達グループでワイワイ走るのも、一人でのんびり景色に浸るのもおすすめです。

また、海辺には休憩スポットやカフェも点在しているので、サイクリング途中にちょっと休憩して、新鮮なココナッツジュースやアイスクリームを楽しむのも格別です。現地のレンタル自転車ショップはアプリで気軽に利用できるので、思い立ったらすぐにチャレンジできますよ。

カヌーやSUPなどマリンアクティビティ

海甸島は海に囲まれているため、気軽にマリンアクティビティに挑戦できるのが魅力。特に人気なのが、カヌーやSUP(スタンドアップパドル)などのウォータースポーツです。初心者向けの体験教室もあるので、初めての方でも大丈夫!

ビーチ沿いには各種アクティビティのレンタルショップがあり、現地スタッフからしっかりと説明を受けられます。SUPは立ったままバランスをとってパドルを漕ぐアクティビティですが、南国のユルい波なら初心者でも楽しめます。友達や家族で一緒に写真を撮ったり、海上でのんびりと景色を眺めたり、贅沢な時間を味わいましょう。

カヌーなら遠くまで漕いでちょっとした冒険気分も味わえますし、透明度の高い海で泳いだりシュノーケリングしたりすることも可能です。気候が良い日は、海上で朝焼けや夕焼けを眺める体験もおすすめ。現地ツアーに参加すれば、一層安心してアクティブ体験ができますよ。

ファミリー向けのピクニックエリア

海甸島の公園やビーチには、家族連れでも安心して過ごせるピクニックエリアがたくさん用意されています。広々とした芝生や遊具、日陰を作るパーゴラやベンチもあり、小さなお子さんを連れてのお出かけにもピッタリです。

お弁当や軽食、飲み物を持ち込んで、海を眺めながらのんびりランチタイムも贅沢ですね。現地のスーパーやコンビニで地元の総菜や新鮮なフルーツを調達して、手軽にピクニックを楽しむこともできます。

週末や祝日には、地元のファミリーや学生グループがゲームをしたり、音楽をかけて踊ったり…と、自然とフレンドリーな雰囲気に包まれています。現地の人とのふれあいも楽しみたい方には、ぜひ公園で一日ゆったり過ごしてみてください。

5. お土産とショッピング情報

特産品やおすすめのアイテム

海甸島や海口でぜひ手に入れたいのが、南国らしい特産品。中でも定番は、香り高い「海南コーヒー」と、ココナッツやマンゴーを使ったスイーツ&お菓子です。現地のコーヒーは深い香りとコクが特徴で、小さなパッケージのインスタントタイプもお土産に人気です。

また、ココナッツキャンディーやパイナップルケーキなど、南国のフルーツをそのまま楽しめるスイーツも喜ばれること間違いなし。さらに、アロエやタマヌオイルなど、現地産のナチュラルコスメも近年話題です。おしゃれ好きな方には、ハンドクラフトのカゴバッグやアクセサリーもおすすめですよ。

ちょっと変わったところでは、「海南黒糖生姜茶」や、中国らしいお茶の詰め合わせもおしゃれなお土産に。自分用や家族、友人用にいろいろ購入して、自宅で「海南気分」を味わってみましょう。

市場やショッピングモール

海甸島エリアにはローカルな市場や近代的なショッピングモールも点在しています。新鮮な果物や野菜から、海鮮、スパイス、ローカル食材まで…見るだけでもワクワクする品揃え。にぎやかな雰囲気の市場では現地の生活感も楽しめます。

ショッピングモールには、ファッションや雑貨、無印良品やユニクロなどの日本ブランドも入っているので、ちょっとした買い物にも困りません。地下に大きなスーパーがあるモールも多く、お土産探しや食べ歩きにもぴったりです。

特に、夜になるとフードコートや屋台が充実し、食後のショッピングや散策にも便利。地元住民も多く集まるので、リアルな海南の暮らしを体感しながらお買い物できるのが嬉しいですね。

おしゃれなクラフトショップ

海甸島には、地元クリエイターによる手作り雑貨やアクセサリーが並ぶクラフトショップも増えています。南国の自然をテーマにしたアート小物や、ヤシの葉や貝殻を使ったアクセサリーなどは、ここならではのアイテム。

大学周辺やビーチ近くには、小さなギャラリー兼ショップがぽつぽつとあり、アクセサリー、布小物、イラストグッズなどの一点物を見つけることができます。おしゃれな店員さんから作品の背景を聞くのも楽しい体験。

旅の記念や大切な人へのギフトとして、チェーン店では手に入らない“ここだけの特別な逸品”をぜひ探してみてください。運が良ければ、ワークショップや作家さんのライブペイントにも遭遇できるかも?

6. 旅のヒント&過ごし方アドバイス

宿泊施設の選び方

海甸島周辺には様々なタイプの宿泊施設が揃っています。ビーチリゾートに滞在したい方には、海沿いのリゾートホテルやプール付きのヴィラがおすすめ。どのホテルも新しくて清潔、南国気分たっぷりの内装が魅力です。

旅費を抑えたい方や気軽な一人旅には、大学周辺のビジネスホテルやゲストハウスも人気。リーズナブルでも清潔感があり、フレンドリーなオーナーが多いので、初めての中国旅行でも安心して挑戦できます。

さらに、最近注目なのが“アートホテル”やB&Bタイプの民宿。個性溢れるインテリアや自然に囲まれたロケーション、朝ごはん付きプランなどさまざま。旅の目的やスタイルにあわせて、自分にぴったりの滞在先を選んでくださいね。

移動手段と島内交通

海甸島の観光は、徒歩・自転車・レンタルの電動バイクがとても便利です。島内は広すぎず、安全な道が多いので、のんびり散策やサイクリングで十分楽しめます。時間を気にせず自由に回れるのが、この島のいいところです。

市内〜島内の移動にはタクシーや配車アプリが手軽で安心。特に空港や市内中心部からのアクセスが分かりやすいのが魅力。中国語がなかなか話せなくても、行き先をスマホで見せれば問題ありません。

また、最近はシェア自転車アプリが普及しており、好きな場所で自転車を借りて好きな場所で返却できるので、気軽な街歩きにも最適。公共バスの路線も多く、主要観光地を結んでいるので、バス旅にもチャレンジしてみてください。

知っておきたい現地マナー

中国の海南省、特に海甸島は観光地でありながら素朴な雰囲気も残っています。現地では挨拶やショップスタッフへの「ありがとう」のひとことがとても大切です。日本人と分かると親切に対応してくれる現地の人も多いので、コミュニケーションを楽しんでみましょう。

寺院や大学など公共の場では、静かに過ごすこと、ゴミの分別やポイ捨てをしないことなど、基本的なマナーを守るのが大切です。また、写真撮影はOKな場所とNGな場所があるので、看板やスタッフに一声かけると安心です。

旅先で戸惑うことがあっても、自分のペースとやさしい気持ちを大切にすれば大丈夫。治安も比較的良い場所ですが、夜遅くの一人歩きや貴重品の管理はしっかり気を付けて、安心・安全な旅を楽しんでください。

まとめ(終わりに)

海口・海甸島は、近代的な都会の便利さと、南国の大自然、心安らぐローカルグルメ、そして日本ではまだ知られていない魅力がぎゅっと詰まったトロピカルアイランドです。ちょっとした休暇から本格的なリゾート旅まで、どんな旅人にもぴったりな場所。

中国の“新しいリゾート”を体感したい方、いつもと違うゆったりした旅に出たい方、思い切って海口・海甸島を旅先リストに加えてみませんか? きっと新しい発見と忘れられない思い出があなたを待っています。

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