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   リーワンフー公園 | 荔湾湖公园

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広州旅行といえば、賑やかな市街地や有名な観光スポットがすぐ浮かびますが、リラックスしたい時や自然を感じたい時にピッタリな場所もちゃんとあります。そんなスポットのひとつが、地元でも愛されている「荔湾湖公園(れいわんここうえん)」です。大都市の真ん中にあるとは思えないほど静かで、ゆったりとした空気が流れています。このガイドでは、そんな荔湾湖公園の魅力をたっぷりご紹介。アクセスや見どころ、実際の楽しみ方や周辺のグルメまで、旅の参考になるヒントが詰まっています。広州で観光だけでなく、心もリフレッシュしたいなら、ぜひ知っておきたいオアシスですよ。

目次

1. はじめに:広州市と荔湾湖公園の魅力

1.1 広州市の概要

広州市(こうしゅうし)は中国南部、広東省の省都として、経済・文化の中心地となっています。人口は1,500万人を超え、近代的な高層ビル群と、歴史ある伝統的な街並みが混在したダイナミックな都市です。海に近いこともあり、絶品の広東料理やバリエーション豊かなデザートも楽しめますし、年中温暖なのも魅力。観光客にも人気が高い「珠江新城」や「沙面(サーミン)」など、国際的な雰囲気と昔ながらの中国が共存しているのが広州の個性です。

そんな広州には、古くから交易の中心として栄えた歴史があります。そのため、大小さまざまな公園や休憩スポットも点在し、市民の憩いの場になっています。都市の喧騒の合間に、ほっと一息つける緑地が多いのも特徴です。ビジネスのイメージが強いかもしれませんが、実は市内あちこちに自然を味わえる場所がたくさんあるんですよ。

広州の公共交通網も発達していて、空港や駅から各スポットへのアクセスもしやすいんです。大都市なのに初めてでも迷いにくく、観光客にも移動のストレスが少ない点もポイントです。そんな広州で、自然も歴史も両方楽しめるのが、今回ご紹介する荔湾湖公園です。

1.2 荔湾湖公園とは?

荔湾湖公園(れいわんここうえん)は、広州市の中心部を流れる珠江(しゅこう、パールリバー)から少し西、荔湾区にある市民向けの大型公園です。広さはおよそ32ヘクタールもあり、都会の中で自然と水に囲まれた、まさに“緑のオアシス”。湖を中心に、いくつもの小島や橋、パビリオンが点在しているのが特徴で、いたるところに静かな池やユニークな庭園が広がっています。

この公園が作られたのは1950年代ですが、その起源はさらに古く、清王朝やそれ以前から貴族や文人たちの隠れ家、憩いの場として親しまれていたそうです。当時の面影を残しつつ、現代的なライトアップや整備も進んでいます。家族連れ、カップル、ランナー、写真愛好家など、いつ訪れても多様な人たちでほどよく賑わっています。

四季折々の花や緑だけでなく、漢詩に出てきそうな伝統的な中国庭園も目玉のひとつです。入り口から進むと、美しい湖と調和した伝統建築がたくさんあり、歩くだけでまるで時代を旅しているような不思議な気分になれます。

1.3 なぜ荔湾湖公園がおすすめ?

荔湾湖公園の魅力は、何よりも都会のど真ん中にありながら、豊かな自然と深い歴史が感じられる点です。大きな湖の周囲をたっぷり歩けば、観光の合間のリフレッシュには最適。広州市は常に動きと活気に溢れているので、スケジュールのどこかで「のんびりしたい…」と思ったら、ここに立ち寄ると癒やされます。

それだけでなく、地元の人に混じって太極拳やダンスが楽しめたり、伝統的な建物の見学や写真撮影も人気です。まるで地元生活の一部になったような気分も味わえますし、「観光地感」に疲れた方にはぴったりの場所です。「広州らしさ」を感じるためのちょっとしたお散歩にも最適です。

日本人観光客からすると、観光マップではあまり大きく取り上げられないかもしれませんが、意外な穴場スポットです。ガイドブックに載っている超有名な寺院や塔も良いですが、短い滞在だからこそ、こうした素朴な場所で風情を感じるのは旅行の醍醐味ですよ。

2. 荔湾湖公園へのアクセス方法

2.1 公共交通機関での行き方

荔湾湖公園は広州市の中心部、特に観光スポットが集中するエリアからもアクセスしやすい場所にあります。最寄りの地下鉄駅は、広州地下鉄1号線「長寿路(ちょうじゅろ)」駅です。駅からは徒歩でおよそ10分ほど。地下鉄の出口さえ確認しておけば、初めてでも迷いません。

観光客の多くはホテルや観光名所から地下鉄を活用していますが、バスも利用しやすい交通手段です。荔湾区には市内バスが縦横無尽に走っており、「荔湾湖公園」あるいは「恵福西路」行きの路線に乗れば、公園のすぐ近くで下車できます。バス車内の案内は中国語のみのことが多いですが、主要バス停なら英語やピクトグラムの表記も増えているので安心。

また、広州は配車アプリ「滴滴出行(DiDi)」がとても一般的。言葉に自信がなくても、アプリで「荔湾湖公園」と入力すれば、スムーズにタクシーを呼ぶことができます。観光地への移動に不安がある方は、アプリ利用もおすすめです。

2.2 車でのアクセス

お車で移動される場合でも、荔湾湖公園へはスムーズに到着できます。特に広州市内は道路が広く、案内標識もしっかりしているので、日本と同じようにカーナビや地図アプリで目的地設定すれば安心です。公園の正門付近には公共駐車場もあります。ただし、土日や祝日は混雑するため早めの到着がベターです。

レンタカーでの移動を考えている場合は、公園近くにカーシェアリングサービスもあります。現地で運転する際は交通ルールや運転マナーにも注意しましょう。特に自転車やバイクも多い地域なので、人やビークルに気をつけて運転してください。

また、公園自体は中心市街にほど近いので、周辺観光スポットと併せてカーシェアやタクシーを上手に組み合わせると、帰りの移動も自由度が高まります。天候や荷物の量に合わせて使い分けるのも一案です。

2.3 周辺の宿泊施設

荔湾湖公園から徒歩圏内には、観光客向けのホテルやビジネスホテル、個性派のゲストハウスまでバリエーション豊かな宿泊施設が揃っています。リーズナブルな価格で泊まれるデザイナーズホテルも多く、観光の拠点には最適です。

中でも、荔湾区は古い町並みが残る人気エリアなので、伝統建築をリノベしたブティックホテルやホステルもちらほら。中国らしさと快適な滞在の両方が楽しめます。公園近くには家族連れに便利な大型ホテル、静かに過ごしたいカップル向けの隠れ家ホテルなど、旅のスタイルに合わせて選びやすいんです。

さらに、広州の公共交通網を考えれば、天河区や越秀区など別エリアのホテルでも地下鉄一本でアクセス可能です。観光スケジュールや予算に合わせて、エリアをまたいでホテル選びをすれば、より便利な滞在になります。

3. 見どころ:荔湾湖公園の魅力的なスポット

3.1 美しい湖と自然風景

荔湾湖公園の真ん中をゆったりと流れる大きな湖は、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。湖の周囲にはウッドデッキや遊歩道が整備されており、朝と夕方は澄んだ空気と小鳥のさえずりがとても心地よいです。湖面に映る樹木や橋、点在するパビリオンが一枚の絵のように美しく、まるで絵葉書の世界。

四季の移ろいを感じられるのも荔湾湖公園のポイントで、春には桜や桃の花が華やかに咲き、湖岸はピンクや白のパノラマに包まれます。夏場は蓮の花(ハス)が湖面を彩り、広州市民にとっても「癒やしの光景」です。蓮の葉に止まるトンボや小鳥の姿もよく見かけますよ。

秋から冬にかけては、湖畔の柳やメタセコイアの紅葉が見事です。都会の真ん中とは思えない森と水辺のコントラストが印象的。「自然公園」としての雰囲気がたっぷり味わえるので、中心地の喧騒を忘れてのんびりと過ごせる絶好のスポットです。

3.2 歴史的建造物:古い橋とパビリオン

湖の周辺には、中国の伝統的な建築美を活かした橋やパビリオン(四阿)が所々に点在しています。一番人気は「双虹橋」というアーチ型の石橋で、長さも形もそれぞれ異なる2本の橋が並行して架けられているため、その景観は中国絵画そのもの。湖面にその姿が映り込み、昼夜で違った雰囲気を楽しめます。

パビリオンの多くは、古い中国の詩や歴史的な出来事にちなんだ名前が付けられています。屋根の形や細かい彫刻も見応えがあり、思わずスマホやカメラで撮影したくなるポイントばかり。「龍亭」や「芸香亭」など、お茶を飲みながら湖を眺めたり、日陰で本を読んだりするのにもピッタリの場所です。

また、小道の途中にひっそり佇む廟(びょう)や、かつての文人が詠んだ漢詩が刻まれた石碑も見ることができます。歴史好きにはたまらないエリアで、公園を歩きながら中国の昔話や伝統文化への興味も深まります。

3.3 季節ごとの花々と緑豊かな園芸

荔湾湖公園では、年間を通じて色とりどりの花や緑に出会えます。特に春になると、牡丹やチューリップ、ツツジなどが一斉に咲き誇り、公園全体がカラフルな花畑に変身。地元の子どもから写真家まで、多くの人がカメラを持って訪れます。

夏の見どころは、やはり蓮の花。7~8月の早朝には、青々とした蓮の葉の間にピンクや白の花がふんわりと咲き誇ります。湖の周囲にはベンチも多いので、日陰で涼みながら花を眺めるプチピクニックにも最適です。また梅雨明けのころには、園内の竹林ゾーンや緑豊かな芝生エリアも爽やかさ満点。

秋にはキンモクセイやサルビアが園路を彩り、冬場はカメリアやパンジーなど寒さに強い花々が主役になります。緑化・園芸にも力を入れているため、1年中どこかしらで何らかの花が咲いていて、何度訪れても新しい発見があるんですよ。

4. 荔湾湖公園での体験活動

4.1 歩行とジョギングコース

公園内の遊歩道は1周およそ2キロメートルほど。朝夕は地元の人たちがジョギングやウォーキングを楽しむ光景があちらこちらで見られます。舗装もよく整えられており、歩きやすいので、旅行中でも軽い運動がしたい方におすすめです。

湖畔のコースは、アップダウンがほとんどないため、子ども連れやシニアにも歩きやすいのが特徴です。ときおり野外で太極拳やダンスを楽しむグループがいるので、興味があれば見学したり、地元民と一緒に体を動かしてコミュニケーションを取るのも面白い体験です。

また、家族や友人グループでのお散歩にも最適。園内にはベンチや東屋が所々に設置されていて、途中での休憩も気軽。気分転換やゆっくりした朝活にもぴったりです。

4.2 写真スポットと撮影のコツ

荔湾湖公園は、写真好きの方にはたまらないスポットがたくさんあります。湖越しに橋や伝統建築が並ぶポイントは絵になる構図が多く、特に午前中は逆光になりにくいので写真撮影にはベストタイミング。晴れた日の青空と湖面の反射が絶妙な美しさです。

蓮や桜、季節の花々はアップで撮るのも素敵ですが、「縦構図」で高層ビルや公園の緑を背景に組み合わせると、まさに都会のオアシスらしさを表現できます。ときには地元の方が凧揚げや楽器演奏をしているシーンにも出会えるので、自然なスナップ写真もおすすめです。

また、夕方になると湖に夕日が映り、幻想的な風景が広がります。三脚があれば夜景や光のトレイル撮影にもチャレンジ可能。公園内の安全も十分に確保されているので、女性の一人歩きでも安心です。

4.3 ガイド付きツアーの紹介

中国語や英語が不安なら、現地でガイド付きツアーを申し込むのも良いアイデアです。荔湾湖公園では広州観光協会などが主催するウォーキングツアーや、植物・歴史の専門知識を持つガイドさんによる案内ツアーが人気です。公園の起源や歴史的エピソード、花や植物の豆知識など、耳で楽しめる情報が盛り沢山。

文化体験型のツアーでは、中国式茶道や書道、伝統音楽の体験会をセットにしたものもあります。観光客同士でワイワイ楽しみながら、忘れられない思い出が作れるのがポイントです。

ツアーの所要時間は1~2時間程度。短時間で公園の「いいとこ取り」をしたい、効率的に回りたい人にはピッタリです。日本語ガイドは少ないですが、簡単な英語やジェスチャーでも十分楽しめますよ。

5. 周辺の観光スポットとおすすめグルメ

5.1 荔湾区の他の観光地

荔湾湖公園を訪れたら、周辺の観光スポットも一緒に巡りましょう。近くには「沙面(さめん)」と呼ばれる歴史地区があります。欧米風の洋館やカフェが並ぶこのエリアは、19世紀の租界時代の趣をそのまま残していて、雰囲気はまるで異国。散策するだけでも楽しいですよ。

また、「陳家祠(ちんかし)」は広東地方の伝統建築を代表する大きな祠堂で、彫刻や彩色が見事。美術館のようにじっくりと中国南部の美意識を感じられます。公園からも地下鉄やバスでアクセスしやすいので、ぜひ立ち寄ってみてください。

もう一つ外せないのが、「上下九歩行街」。昔ながらの商店や屋台がずらりと並び、食べ歩きやショッピングが楽しめるストリートです。おみやげ探しや広東スイーツの食べ歩きにもぴったりですよ。

5.2 広州の有名な料理

広州(広東)といえば、やっぱり「飲茶(やむちゃ)」が有名です。朝から専門店で蒸し餃子や点心を味わえば、旅行気分も一層盛り上がります。また、「広東煲仔飯」や「白切鶏」、煮込み料理の「牛バラ肉」など温かいお料理も見逃せません。

荔湾区周辺のレストランでは、地元ならではの新鮮な海鮮やアヒル肉、魚のスープなども豊富。リーズナブルなお店から高級レストランまで、気分や予算に合わせて選びやすいのも嬉しいポイントです。おすすめはローカルの人気食堂。大皿で出てくる料理をみんなでシェアするのが中国流です。

街歩きの合間には、「双皮奶」や「マンゴープリン」のような甘いデザート系もぜひお試しください。荔湾湖公園の近くにも、話題の茶館やカフェが多いので、ひと休みしながら広東スイーツを堪能できます。

5.3 ローカルな食事体験スポット

観光の合間や散策中、小腹が空いたらローカル屋台に挑戦してみましょう。荔湾湖公園の周辺には、気軽に立ち寄れる屋台やテイクアウト店が多く、地元グルメが並んでいます。「腸粉(ちょうふん)」や「雲呑麺」、「鮮肉焼売」など、ここにしかない味も豊富です。

もし時間があれば、公園近くの伝統茶館「陶陶居」や「蓮香楼」へ行って、豪華な点心や温かいお茶を堪能するのも大人の旅の楽しみ。朝食タイム以外でも、随時点心を注文できるので、おひとり様やカップルでも入りやすい雰囲気です。

ディナータイムには、活気にあふれる大衆食堂に足を運ぶのもおすすめ。観光客向けよりも庶民的な雰囲気で、地ビールや地元ワインと一緒に、広州らしい賑やかな晩ご飯の体験ができますよ。

6. 荔湾湖公園を訪れる際のヒント

6.1 最適な訪問時期

広州は亜熱帯気候のため、年間を通して比較的温暖です。しかし、ベストシーズンといえば春(3~5月)と秋(10~12月)。気温が安定していて湿気も少なく、花の見ごろや紅葉シーズンと重なります。どちらも散策や写真撮影には最高の環境です。

夏は直射日光が強いので、早朝や夕方の少し涼しい時間帯を狙って訪れるのがポイント。蓮の開花や緑の濃さを感じたいなら夏が断然おすすめです。ただし日焼けや熱中症対策を忘れずに。

冬も日中は10度前後と過ごしやすく、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり散策できます。花の数は減りますが、人も少なく、静けさを味わいたい方には穴場時期です。

6.2 持参すべきもの

公園歩きには快適なスニーカーや歩きやすい服装がおすすめです。湖畔は日陰も多いですが、晴れている日は日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めをお忘れなく。特に春から夏にかけては、蚊除けスプレーやウエットティッシュも活躍します。

カメラやスマートフォンを持って撮影を楽しむ方は、予備のバッテリーや充電器を準備しましょう。園内ではお手洗いも点在していて清潔ですが、ハンカチやポケットティッシュもあると安心。

また、大きなバッグよりは小さめのリュックやショルダーバッグが便利です。公園内は基本的に安全ですが、海外旅行中は貴重品管理にも気を付けましょう。

6.3 快適に楽しむためのコツ

荔湾湖公園を楽しむためには、時間帯選びが重要です。早朝や平日の午前中は人も少なく、湖や自然風景をゆったり独占できます。午後はやや混み合うこともあるので、静かな雰囲気が好きな方は朝活や午前中の訪問がおすすめです。

また、公園や周辺には案内板がありますが、中国語の表記がメインです。事前にGoogleマップや観光用アプリでルートや見どころをチェックしておくと、スムーズに回れます。館内案内やツアー利用も活用しましょう。

しっかり準備すれば、広州市内のどこからでもアクセスしやすく、予想以上に奥深い自然・歴史・グルメを味わえます。短い滞在の中でも、ぜひ一度ゆったりと時間を取って訪れてみてください。


終わりに

大都会・広州の中にありながら、心安らぐ空間が広がる荔湾湖公園。湖と緑に囲まれてのんびり過ごす時間、歴史的建造物や花々を写真に納める楽しみ、さらに地元グルメと合わせて充実した体験ができるこの場所は、本当におすすめの“都会のオアシス”です。ガイドブックには載りきらない広州の隠れた一面に触れるチャンスを、ぜひ逃さずに!

あなたの広州旅行がより素敵な思い出になりますように。旅行プランのひとつに、荔湾湖公園をぜひ加えてみてくださいね。

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