三亜といえば、エメラルドグリーンの海、白砂のビーチ、そして豪華なリゾート地として、多くの観光客が訪れることで知られています。しかし、これほどまでに人気のある観光地であれば、その喧騒から解放されて、静かなひとときを過ごしたいと思うこともあるでしょう。そこで今回は、三亜の中でもあまり知られていない隠れたスポットを紹介します。これらの場所を訪れることで、三亜の新たな魅力を発見し、人混みを避けてリラックスした時間を楽しむことができるでしょう。
まず訪れるべきスポットは、鹿回頭(ロクトウ)公園です。市内から少し離れたこの自然豊かな公園は、その名の通り鹿が振り返るような形をした岬の上に位置しています。公園内の遊歩道を進むと、海を見下ろす美しいパノラマビューを楽しむことができます。さらに岬の先端には、鹿の銅像が立っており、ここから見渡すサンセットは圧巻です。観光客が比較的少ないため、静かに時を過ごすには最適の場所です。
次におすすめするのは、崖下にある小さなビーチ、秘浜(ひはま)です。このビーチは、大東海から西へ少し歩いたところに位置しており、途中の小道を下る必要がありますが、その価値は十分にあります。秘密のビーチと呼ばれるだけあり、ここでは観光客にほとんど会うことはありません。むしろ地元の方々がのんびりと過ごしている姿を目にすることができます。日光浴や読書、海の音に耳を傾けながらの瞑想など、日常を忘れてリラックスするのにはぴったりの場所です。
次のスポットとして挙げるのは、三亜の奥地にある熱帯雨林公園、槟榔谷(ビンラン谷)です。ここは主に地元の少数民族の文化と自然をテーマにした公園で、訪れる観光客も比較的少なく、静かな散策が楽しめます。特にここでのおすすめは、渓谷を流れる小川のせせらぎを聴きながらのハイキングです。木々に囲まれた道を進むと、顔には心地よい涼風が感じられ、時折差し込む木漏れ日が心を和ませてくれます。公園内には少数民族の伝統的な住居もあり、文化に触れることができるのもこのスポットの魅力です。
次に行くべきは、南山文化旅游区の裏手にある秘境と呼ばれる石の庭です。観光地として有名な南山に比べ、この石の庭はあまり注目されていませんが、静けさに満ちています。石の庭には様々な形をした巨大な石が点在しており、想像力を働かせながらその風景を楽しむことができます。また、庭の中心には古代の農耕文化を感じさせる石臼や石柱も配置されており、歴史の息吹を感じながらティータイムを過ごすこともできます。観光客の少ないこの場所は、じっくりと時間をかけて風景を楽しむのに最適です。
最後に紹介するのは、鳳凰山(ほうおうざん)です。三亜市にある鳳凰山は、登山を愛する人々にとっての隠れた楽園です。山頂からの眺望は絶景で、特に早朝に登ると、雲海に浮かぶ太陽を見ることができ、まるで異世界に足を踏み入れたかのような感覚に陥ります。登山道は良く整備されており、道中では様々な植物や鳥たちとの出会いも楽しめます。市内の喧騒を離れ、自然の美しさを肌で感じることのできる貴重なスポットです。
三亜の観光といえば、やはりビーチやショッピングエリアが中心となりがちですが、少し視点を変えてみると、また違った魅力が見えてきます。今回紹介した隠れスポットは、いずれも観光客が少なく、静かで落ち着いた時間を過ごすことができる場所ばかりです。次回三亜を訪れる際には、ぜひこれらの場所で、心安らぐひとときをお楽しみください。