厦門を旅したことはありますか?実は、中国南部の人気観光地として有名な厦門には、たくさんの個性的なスポットが隠れています。その中でも、最近注目を集めているのが「黄厝海浜(こうさくかいひん)」です。美しい砂浜や青い海だけでなく、心休まるカフェ、地元ならではのグルメや体験、アートイベントなど、盛りだくさん。海辺でのんびりしたい人から、アクティブに遊びたい人まで、きっと満足できるはずです。では早速、黄厝海浜の魅力をたっぷり紹介します!
1. 黄厝海浜ってどんな場所?
黄厝海浜の基本情報
黄厝海浜は厦門島の東側に位置し、都市のにぎやかさから少し離れた、地元の人にも旅行者にも愛されるビーチエリアです。全長約3kmに及ぶビーチは、きめ細かな白砂が特徴で、広々としていて開放感たっぷり。休日には家族連れや若者たちで賑わいますが、平日なら比較的ゆったり過ごせるのも嬉しいポイント。朝と夕方は、特に地元の人がジョギングや犬の散歩を楽しんでいる姿をよく見かけます。
黄厝海浜の魅力は、なんといってもその自然の美しさ。遠くまで続く水平線、ゆったりと寄せる波のリズム、潮風に揺れるヤシの木。リゾート地のような雰囲気ですが、どこか素朴さも残っていて、初めて訪れても落ち着く心地よさがあります。近くにはまだ昔ながらの漁村もあり、観光地化しすぎていないバランスが絶妙です。
また、ビーチだけでなく、地域全体でウォールアートやカフェなどの新しいカルチャーも生まれつつあります。近年は、若いアーティストやクリエイターも集まる場所として知られるようになり、おしゃれで居心地の良い空間がどんどん増えています。
行き方とアクセス
厦門市内から黄厝海浜までのアクセスもとっても簡単。厦門の中心部、中山路や厦門駅周辺から、バスやタクシーで20分ほどで到着します。公共バスでは、「黄厝(Huangcuo)」というバス停で下車すれば、そこから海まで歩いて15分ほど。厦門空港からも車で30分ほどなので、到着日にそのまま立ち寄ることもできます。
一番便利なのはやはりタクシーや配車アプリの利用(中国の「滴滴出行」はとても便利!)。言葉に不安がある場合は、目的地を中国語でメモにして運転手に見せるとスムーズですよ。また、自転車のレンタルも盛んで、市内からサイクリングしながら向かうのもおすすめです。道中には気持ちの良い海沿いの道もあり、風を感じながら進むのはちょっとした冒険気分。
近くに地下鉄駅はありませんが、利用しやすいバス路線が充実しているのが厦門の良いところ。地元ならではの暮らしを少し感じつつ、のんびりと海辺まで向かうその時間もまた楽しい体験になります。
周辺の雰囲気と魅力
黄厝海浜周辺の空気はどこかリラックスムード。海岸の南北にはちょっとした散策道やベンチが並び、早朝は釣りに来る地元のおじいさんの姿や、ヨガをしている女性も見かけます。暮らしと観光がいい感じに混じり合っていて、厦門の素顔を感じられるのが魅力です。
このビーチは家族連れに特に人気で、子供たちが裸足で砂浜を駆け回ったり、波と戯れていたりと、まるで絵本のワンシーンのよう。夕方になるとカップルや友達同士で集まった人たちが、オレンジ色に染まる空と海をバックにのんびり過ごしています。厦門市民の「憩いの場」としても大切な場所なんです。
また付近には、昔ながらの漁村と新しいカフェや小さなおしゃれショップが混在。昔の面影を残しつつ、今の流行も取り入れた不思議なミックス感がこのエリア独特の空気を作り出しています。散歩が好きな方なら、ぜひいろんな路地や小道にも足を伸ばしてみてください。
2. 見どころ〜ここは外せない!
広がる青い海と美しい砂浜
一番の見どころはやはり、どこまでも広がる青い海とふわふわな砂浜。厦門市街からすぐの場所にありながら、非日常のリゾート感たっぷり!海水浴やビーチコーミングはもちろん、天気の良い日は思わず裸足になって歩きたくなるほど、清潔な砂浜が続きます。
朝一番の海は静かで、とても穏やかな雰囲気。散歩や軽いジョギングをする人も多く、ほんのり冷たい海風が顔にあたる感覚がとても気持ちいいんです。また、砂浜の端には時々貝殻拾いをしている親子や、絵を描く地元の子供たちの姿も見かけます。忙しい日常を忘れて、ゆっくり過ごしたいときにぴったり。
お昼過ぎから夕方にかけては、一気ににぎやかになります。友達グループや家族はもちろん、恋人たちがデートに訪れるのもこの時間。青い海と真っ白な砂浜、そこに沈みゆくオレンジの夕日が美しいグラデーションを描きます。その絶景はまさに「厦門の癒しスポット」と呼ぶにふさわしいものです。
フォトジェニックなココ!人気撮影スポット
黄厝海浜には、思わずカメラやスマホを取り出したくなるスポットが点在!その一つが、海に突き出した小さな木製デッキ。ここは海と空を一望できる上に、背景がシンプルなのでどんな写真も映えるとSNSで大人気。朝焼けや夕焼けの時間帯は、キラキラと輝く海面と空のコントラストが最高の一瞬を演出します。
また、砂浜の周辺にはカラフルにペイントされたウォールアートや、個性的なビーチカフェの外観など、歩くだけでオシャレな背景がいっぱい。友達と一緒に“インスタ映え”ショットを撮るなら、カラフルなベンチやヤシの木の影をうまく活用してみましょう。近年はプロカメラマンの撮影にも選ばれるフォトスポットになっているんですよ。
さらに、夏になるとビーチに設置されるカラフルなパラソルやチェア、手作り感あふれる飾り付けもシーズン限定のフォトチャンス。「自分だけの1枚」を探して、ビーチを歩き回るのもちょっとした冒険気分になります。家族や恋人との記念撮影にもぴったりの、おしゃれなロケーションがたくさん!
周辺のカフェや海辺のリラックススポット
黄厝海浜の周辺には、おしゃれなカフェやのんびりできるスペースがどんどん増えています。特に、手作り感のあるウッドデッキのカフェや、ローカル感あふれるベーカリーカフェが人気。大きな窓から海が見えるカフェでコーヒー片手に読書したり、テラス席で海風を感じれば、ちょっと贅沢なリフレッシュタイムに。
ビーチに近いカフェでは、モヒートや新鮮なフルーツジュース、厦門ならではの花生酥(ピーナッツクリームスイーツ)など地元グルメも楽しめます。日本では珍しい“福建風”の軽食を味わえるお店もあるので、ぜひ試してみてください。週末は地元の若者たちが集まり、まるでプチ海外旅行気分!
また、ビーチ沿いにはハンモックやクッションが置かれたリラックススペースがあるカフェも。潮風に吹かれながら音楽を聴いたり、みんなでおしゃべりしたり、思い思いの時間を過ごすことができます。旅の途中にちょっと疲れたら、こういうスペースで一息つくのも楽しい発見です。
伝統的な漁村エリアの散策
黄厝海浜の南側には、今も現役の漁師たちが暮らす昔ながらの漁村エリアが広がっています。小さな路地には独特の味わいある家々が建ち並び、観光エリアとはまた違った静かな時の流れを感じられます。朝早く漁に出る舟や、魚を干している風景は厦門の原風景そのもの。
歩きながら潮風を感じたり、ちょっと素朴な食堂を見つけたりと、まるでタイムスリップした気分に。地元のおばあちゃんが話しかけてくれることもあり、その温かな人柄にほっこり。また、時には漁師さんたちがその日の獲れたて魚介を分けてくれることもあり、思いがけない旅の思い出ができるかもしれません。
このエリアには厦門独特の石造りの家や、昔から伝わる井戸なども残っていて、写真好きにはたまらない被写体も豊富。海辺と漁村を行き来することで、同じ黄厝海浜でも違う「顔」を楽しむことができる、とっておきの散歩コースです。
3. アクティビティを楽しもう
サーフィンやパラグライダー体験
黄厝海浜は厦門で数少ない、本格的なサーフィンが楽しめるビーチ。日本の湘南や沖縄ほど大きな波ではありませんが、初心者向けのスクールが充実していて、気軽にチャレンジできるのがポイント。日本語を話せるインストラクターがいるスクールもあるので、旅先の新しい体験としておすすめです。
また、海風を利用したパラグライダー体験も人気!ビーチの南端には専用スペースがあり、地元のインストラクターがしっかりサポートしてくれます。初めての方でも全く心配なし。空の上からは、青い海と黄色い砂浜、そして厦門の街並みまでも一望できます。高いところが苦手でないなら、ぜひ一度挑戦してみてください。
もちろん、サーフィンやパラグライダーだけでなく、カヤックやスタンドアップパドル(SUP)も体験可能。必要な用具はレンタルできるし、手ぶらで気軽に参加できるのがうれしいポイントです。もし新しいアクティビティに挑戦したいなら、ぜひいろいろチェックしてみてください!
シーサイドサイクリング&ジョギング
黄厝海浜の魅力のひとつは、ビーチ沿いに気持ちのよいサイクリングロードがあること。自転車レンタルショップが数多くあり、観光客でも簡単に利用できます。レンタサイクルはピンクやミントグリーンなどポップなカラーもあり、ちょっとした気分転換にぴったり。海風を受けながら、のんびりペダルを漕げばあっという間に心もリフレッシュ。
サイクリングルートは、黄厝ビーチからスタートして北の観音山エリアや、さらに厦門大学方面まで続いています。適度な距離感で気軽にトライでき、途中途中にビューポイントやカフェもあるので、寄り道しながら自分のペースで楽しめます。「旅先でさわやかな汗をかきたい!」という人に絶対おすすめ。
また、早朝や夕方にビーチ沿いをランニングするのも爽快そのもの。現地の人たちも思い思いにジョギングしていて、モチベーションもぐっと上がりますよ。日本では味わえない「中国ならではの海辺の朝ラン」なんて、ちょっと面白い旅の思い出になるはずです。
ビーチピクニックやバーベキュー
黄厝海浜はピクニック好きにはたまらないスポット。ビーチの一角には、自由に利用できるベンチや芝生エリアもあり、家族や友人と持ち寄りランチを楽しむ人たちでにぎわいます。自分でサンドイッチやお弁当を持参したり、近くのカフェでテイクアウトしたグルメを並べてピクニック気分を満喫。
さらに、許可された区画では本格的なビーチバーベキューも可能!海風を感じながら、地元の新鮮なシーフードや野菜を焼き上げれば、まるで南国リゾート気分に。バーベキューセットや材料もレンタルショップに頼めるため、手ぶらでも安心です。中国ならではの調味料やグリル料理にチャレンジしてみるのもおすすめ。
夕日をバックに「ちょっと早めディナー」スタイルなら、よりロマンチック。カップルや友人と特別な夜を演出するのに最適です。ゴミの片付けなど最低限のルールを守って、みんなで楽しい時間を過ごしましょう!
4. 文化とイベント
地元の海鮮グルメを味わう
黄厝海浜周辺のグルメは、とにかく「新鮮」そのもの。目の前の海で獲れたての魚介を使ったレストランや、小さなローカル食堂が軒を連ねています。名物は、アサリやカキ、エビなどの海鮮をふんだんに使った福建式シーフード。蒸したり、さっと茹でたり、シンプルだけど旨みたっぷりの食べ方が主流です。
特におすすめなのが「沙茶麺(シャーチャーメン)」。魚介だしとピーナッツをベースにした特製スープに、魚のすり身団子やエビをトッピングしたローカル麺料理。クセになる味で、観光客にも大人気。日本のラーメンとはちょっと違うけれど、一度食べてみるとやみつきになるはずです。
また、港町ならではの「朝ごはん文化」もぜひ体験してください。早朝、港近くの食堂で味わう蒸し餃子やお粥、サツマイモを混ぜた福建風パンケーキは格別。地元の人と一緒に、ちょっと早起きして朝食タイムを楽しみましょう。
海辺のアートや音楽イベント
黄厝海浜では、海辺のロケーションを生かしたアートや音楽イベントも年々増えています。毎年春と秋にはローカルアーティストたちによるビーチアートフェスが開かれ、砂浜の上に大きなオブジェやインスタレーションが並ぶ様子は圧巻。作品に触れたり、即席アート体験教室に参加したりもできて、大人も子供も楽しめます。
音楽イベントは、夕方から夜にかけて開催されることが多く、海を背にライブバンドやDJがパフォーマンスを披露。ヤシの木の下でゆれるライトと生演奏が合わさって、普段とは違う非日常空間が生まれます。地元出身のミュージシャンや若手アーティストによるライブも盛り上がりを見せています。
季節ごとに内容や規模も変わり、特に春夏はイベントが集中。旅の前に公式SNSや観光サイトでイベント情報を調べて、日程を合わせて訪れるのもおすすめです。旅の途中で“サプライズ”のようなイベントに出会えたら、きっと一生の思い出になることでしょう。
季節限定のフェスやお祭り
黄厝海浜では、一年を通してさまざまなお祭りやイベントが繰り広げられます。夏休みシーズンには「ビーチビアフェスティバル」が大盛り上がり!地元ブリュワリーが出店するクラフトビールのスタンドや、音楽フェスエリア、屋外フードエリアがずらり。夜になると無数のランタンが海沿いを彩り、ロマンチックな雰囲気に。
また、春には「海鮮祭」も人気イベント。旬の魚介を味わいつつ、地元漁師による生け簀体験や、新鮮魚のさばき方教室など、楽しいアクティビティも用意されています。日本とはちょっと違う中国南部独特のお祭り文化にふれるチャンスです。
秋〜冬にはランタン祭やアートマーケットなど、よりローカル度が高いイベントも開催。観光だけでなく、「地元の人と一緒に楽しむ」体験ができるのも黄厝海浜の醍醐味です。旅のスタイルに合わせて、いろいろな季節に何度も訪れてみてください。
5. 滞在のヒント・役立つ情報
ベストシーズンと服装のアドバイス
黄厝海浜は亜熱帯気候のおかげで一年中比較的暖かく、とても過ごしやすいエリア。ベストシーズンは春から初夏(4~6月)と秋(9~11月)。この時期は晴れの日が多く、海の水温も適度で、ピクニックやアクティビティに最適です。
夏は本格的に暑くなりますが、海水浴を楽しむなら7~8月もおすすめ。日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めは必須アイテム。朝晩や雨の日には急に気温が下がることもあるため、羽織れる薄手のカーディガンなどを一枚持って行くと安心です。
冬もそれほど寒くはなく、ダウンを着るほどではありませんが、風が強い日には軽いウィンドブレーカーやパーカーがあると便利。ビーチでは貝殻拾いや散策も楽しいので、歩きやすいスニーカーやサンダルがおすすめです。
宿泊施設・おすすめホテル
黄厝海浜エリアには、リーズナブルな民宿からちょっと贅沢なリゾートホテルまで、滞在スタイルに合わせて選べる宿泊施設が充実しています。海岸沿いのホテルは、全室オーシャンビューのところが多く、目覚めとともに青い海を眺める贅沢な体験ができます。
人気のある「海辺リゾートホテル」は、ビーチまで徒歩1分という立地が魅力。プールやカフェ、スパが併設され、カップルにもファミリーにもぴったり。もう少しローカルな雰囲気を味わいたい方には、地元のゲストハウスやB&Bもおすすめです。オーナー手作りの朝食や、現地の情報を教えてくれるなど、心温まるおもてなしが特徴です。
事前予約は必須ですが、日本の旅行サイトや中国現地の予約アプリ(CtripやBooking.comなど)でも簡単に検索&予約可能。特に週末や大型連休前は混みやすいので、早めに計画を立てましょう。
買い物&お土産スポット
黄厝海浜でのお土産探しも旅の楽しみの一つ。まず人気なのが、ビーチ沿いの小さな雑貨ショップ。「厦門らしい」デザインのハンドメイドアクセサリーや、地元の陶器・お皿などが売られています。目を引くカラフルな貝殻アイテムや、個性的なサーフィンTシャツも記念にぴったりです。
ビーチ近くのマーケットには、厦門や福建省ならではのお菓子「花生酥」や「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」、福建産の烏龍茶もズラリ。特にティーショップでは自分で茶葉を選んでパッケージできるサービスもあるので、こだわり派のお土産探しに最適です。
また、地元アーティストが作るアートグッズやオリジナル写真集、ポストカードなども話題。ちょっとしたプレゼントや自分への“旅の証し”として選ぶのも楽しいですよ。「ここだけでしか手に入らない」お土産をぜひ見つけてみてください。
まとめ
いかがでしたか?厦門・黄厝海浜は、美しい海と砂浜だけでなく、素朴な漁村の風景や新しいカフェ、海辺アートやさまざまな体験アクティビティまで、魅力がぎゅっと詰まったエリアです。都市の便利さもありつつ、自然と伝統、そして新しい文化がゆるやかに混じり合う心地よさ。
週末の短い旅行に、長めのステイにもぴったり。ぜひ次回の厦門旅行では、のんびりと黄厝海浜の海風や、地元グルメ、人々の温かさに触れてみてください。きっと旅の思い出の“宝物”になる体験が待っていますよ!
