昆明は、中国の南西部に位置する雲南省の省都であり、その美しい風景と年間を通じて温暖な気候で知られています。しかし、昆明の魅力は自然の美しさだけではありません。夜になると、街は活気に満ちたナイトマーケットで彩られます。今回は、昆明のディープなナイトマーケットでの食べ歩き体験について、皆さんにご紹介したいと思います。
夜が訪れるとともに、昆明の街は新しい顔を見せます。ほのかな明かりが灯り、どこからともなく漂ってくる美味しそうな香りが、私たちの好奇心をかき立てます。街の中心から少し離れたところにあるローカルなナイトマーケットは、観光客があまり訪れない隠れた宝庫です。ここでは、本物の昆明の生活が垣間見られます。
ナイトマーケットに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、カラフルな露店の数々です。左には、香ばしい匂いを漂わせながらジュージューと音を立てる焼き串の屋台。右には、蒸気がもくもくと上がる蒸し料理の屋台がずらりと並んでいます。どの露店も魅力的で、どれから試そうか迷ってしまうほどです。
このマーケットの魅力は、その多様性にあります。伝統的な雲南料理から、近隣の少数民族の地域ならではのユニークな食材を使った料理まで、さまざまな料理が楽しめます。まず最初にいただくのは「过桥米线」。これは雲南料理の代表的な一品で、熱々のスープの中に新鮮な具材と米粉の麺を入れていただきます。そのスープの香りはマイルドで、具材のうまみがじっくり溶け込んでいます。口に含むと、スープの豊かな風味が口いっぱいに広がり、一口ごとに体の中が温かくなるのを感じます。
次に試したのは「凉拌米线」です。こちらは冷たい米線料理で、季節の野菜と香辛料が絶妙に合わさった一品です。爽やかな酸味とピリッとした辛味が特徴で、食欲をそそります。蒸し暑い夜にはぴったりの料理で、一度食べるとまた食べたくなる後引く美味しさです。
忘れてはいけないのが、「烤乳扇」。これは、雲南ならではのチーズを炙ったもので、外はカリッと中はトロリとした食感がたまりません。一口食べると、ミルクのコクが
