中国語を勉強していると、「今の自分の実力はどのくらいなんだろう?」と気になることはありませんか?そんなときに役立つのが 中国語検定 です。
中国語の試験には HSK(中国政府主催の国際的な試験)や、日本で実施されている 中国語検定試験(中検) など、いくつかの種類があります。それぞれ特徴や目的が異なるため、「どの試験を受けるべき?」と迷う人も多いでしょう。
そこで今回は、主要な中国語検定を紹介しながら、それぞれの違いを比較していきます!あなたにピッタリの試験を見つけて、いよいよ実力を試してみましょう!✨
目次
1. 中国国内の中国語検定
(1) HSK(漢語水平考試)
**HSK(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì / 汉语水平考试)**は、中国政府(孔子学院・中国国家漢語国際推広領導小組弁公室)が主催する、非母語話者向けの公式な中国語能力試験です。
- 対象者:主に外国人・海外華人
- 試験構成:リスニング・リーディング・ライティング(スピーキングは別試験)
- レベル:1級(最も易しい)〜6級(最も難しい)
- 特徴:世界的に認知度が高く、中国の大学への留学や、企業での中国語能力証明としてよく利用される
- 試験頻度:年に複数回、世界各地で実施
(2) YCT(Youth Chinese Test)
HSKよりも初学者向けの試験で、特に中小学生向けに作られています。
(3) BCT(Business Chinese Test / 商務漢語考試)
ビジネス中国語に特化した試験で、HSKよりも実務的な内容が多い。
2. 日本国内の中国語検定
(1) 中国語検定試験(中検)
日本の「日本中国語検定協会」が実施する、中国語能力を測る試験です。
- 対象者:日本国内の学習者
- 試験構成:リスニング・筆記試験(1級・準1級は面接あり)
- レベル:4級(基礎レベル)〜1級(最高レベル)
- 特徴:日本国内での知名度が高く、日本の企業や大学で評価されることが多い
- 試験頻度:年3回(3月、6月、11月)
(2) ビジネス中国語検定(BCT)
日本のビジネスシーンで使える中国語能力を測るための試験。
3. HSKと中検の比較
項目 | HSK(漢語水平考試) | 中国語検定試験(中検) |
---|---|---|
実施国 | 中国を中心に世界各国 | 日本 |
対象者 | 世界の中国語学習者 | 日本国内の学習者 |
レベル | 6段階(1級〜6級) | 5段階(4級〜1級) |
試験構成 | リスニング・リーディング・ライティング(スピーキングは別) | リスニング・筆記(1級・準1級は面接あり) |
難易度の違い | 読み書き中心、比較的シンプル | 日本語との対比があり、翻訳問題が多い |
評価基準 | 実用的な中国語能力 | 日本語との対比での理解力 |
認知度 | 世界的に高い | 日本国内では高い |
活用用途 | 中国留学・企業の採用基準 | 日本国内の企業や大学の評価基準 |
4. どちらを受験すべきか?
HSKをおすすめする場合
- 将来的に中国の大学への留学を考えている
- 世界で通用する中国語能力証明を得たい
- ビジネスの場で活用したい(特に国際企業)
中検をおすすめする場合
- 日本国内の企業や大学で評価される資格を取得したい
- 日本語との対比を意識した中国語学習を進めたい
- 読み書きや翻訳能力を高めたい
5. まとめ
HSKと中国語検定(中検)は、それぞれ異なる目的と評価基準を持っています。世界的な認知度を重視するならHSK、日本国内での評価を重視するなら中検が適しています。自分の目標に合わせて、最適な検定を選ぶと良いでしょう。