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   北海公園 (北海公园)

北京に旅行に行くなら、故宮や天安門広場は外せない名所ですが、もうひとつ“本当の北京”を感じられる特別なスポットがあります。それが「北海公園」。都会の真ん中で、水と緑と歴史が美しく調和するこの公園は、地元の人にも観光客にも人気です。皇帝たちが愛した庭園で、朝は太極拳、昼にはボート、夜にはライトアップ……と、季節や時間帯によって違う表情が楽しめます。このガイドでは、北海公園の面白い歴史や見逃せない建物、アクティビティやグルメまで、あなたの旅をもっと素敵にするポイントをたっぷりご紹介します!

目次

1. はじめに:北京と北海公園の概要

1.1 北京とはどんな都市?

北京は中国の首都であり、世界的にも有名な歴史都市です。1000年以上にわたり中国の政治と文化をリードしてきました。現代的な高層ビルと伝統的な胡同(フートン)が混在し、ただ歩いているだけでもタイムスリップしたような気分を味わえます。特に2008年のオリンピック以降は、国際都市としての顔もどんどん多彩になっています。

訪れる人が驚くのは、北京の広さとスケールの大きさでしょう。世界遺産にも多く登録されている故宮、天壇、頤和園などが点在し、それぞれの場所で全く異なる表情を見せてくれます。伝統と未来、静けさとにぎわいが絶妙に混ざり合い、何度訪れても新しい発見がある、それが北京最大の魅力です。

また、北京には四季がはっきりとあり、春には花が咲き乱れ、夏は緑がまぶしい日々が続きます。秋は空気が澄み、紅葉も美しいシーズン。冬は少し厳しい寒さですが、雪景色の北京はとても幻想的でノスタルジックです。どの季節に訪れても、きっと気に入るはずです。

1.2 北海公園の基本情報

北海公園(ほくかいこうえん)は、北京市内中心部に位置する大規模な歴史公園です。面積はおよそ69ヘクタールあり、そのうち半分近くが美しい湖で覆われています。長い歴史を誇るこの場所は、もともと皇帝専用の「離宮」でした。現在は一般公開されており、地元の人たちの憩いの場や観光スポットとして親しまれています。

「北海(ほくかい)」の名前は、湖自体に由来します。この湖を囲むようにして庭園や歴史的建築物、遊歩道、桟橋、さらには石山などが配置され、とても散策しやすいデザインになっています。蘇州や杭州の名園にも雰囲気が似ており、どこか和やかな中国伝統の美意識が感じられるはずです。

北海公園の特徴は、自然の美しさと人工の造形美が調和していることです。特に中央にそびえる白塔(パイタ)は公園のシンボルであり、湖上に映る姿は思わず写真を撮りたくなるほどの絶景。病みつきになって何度も訪れる人が多い理由も納得できます。

1.3 アクセス方法とベストシーズン

北海公園は北京市の中心にあり、とてもアクセスしやすい場所です。地下鉄を使うなら「北海北駅」(7号線)が最寄りで、出口から公園の北門まで歩いてすぐ。天安門広場や故宮からもタクシーや徒歩で10分ほどの距離なので、観光ルートに組み込みやすいです。バスも多くの路線が公園周辺を通っていて、北京の主要エリアから簡単にたどり着けます。

入場料もそこまで高くなく、朝7時から夜9時(季節によって変動あり)まで開園しています。昼間は観光客が集まりますが、早朝には地元のお年寄りが太極拳をしたり、湖畔を散歩したりしていて、また違った“北京の日常”に触れることができます。夜にライトアップされた白塔も幻想的で、カップルや家族連れに大人気。

おすすめのシーズンは、やっぱり春と秋。春はモクレンや牡丹などが咲き誇り、秋はサクラやカエデの紅葉が見事です。真夏は少し蒸し暑いですが、水辺が多いので心地いい風が吹きます。冬の氷上スケートも特別な体験。季節ごとに景色や楽しみ方が変わるのが北海公園のおもしろいところです。

2. 北海公園の歴史と文化

2.1 長寿皇帝が愛した庭園

北海公園には、中国歴代の皇帝たちが特別な思いを込めて造り上げてきた歴史があります。中でも有名なのは、清の乾隆帝(けんりゅうてい)です。乾隆帝は「長寿皇帝」として知られ、芸術や庭園好きでも有名でした。彼自身が設計に関わり、「自然の美」と「風水」のバランスにとことんこだわったと言われています。

乾隆帝はしばしば北海公園を避暑や瞑想の場として使いました。庭園の小道を歩き、湖上に浮かぶ小舟で詩を詠んだとか。樹木の植え方ひとつにも、健康長寿や家族円満を祈る象徴が込められているそう。だからこそ、今でも園内には落ち着いた雰囲気と、優雅な空気が漂っているのでしょう。

また、庭園の一角には乾隆帝が好んだ中国伝統音楽のステージも残っており、園内を歩いているとふと楽器の音色が聞こえてくることも。こうした歴史エピソードを知りながら散策すると、北海公園がただの観光地ではなく、帝王たちの特別な“プライベート空間”だったことが実感できます。

2.2 元朝から続く歴史の流れ

実は、北海公園の歴史はもっと古く、元朝(13世紀)にまでさかのぼります。この地にはすでに“ディスク型の池”があったと伝えられ、当時の元大都の中心的な場所でした。中国北方民族の伝統も融合し、湖を囲む形でさまざまな建造物と庭園が作られました。

特に元朝の時代には、「一池三山」構想という、伝説上の「仙人の住む理想郷」を再現した庭園づくりがピークに達します。これは中国伝統の神話に基づいたもので、中央の島(瓊華島)は蓬莱山をイメージしています。今でも島や橋の配置が古代の理想郷そのままで、歴史ロマンを感じさせてくれるのです。

明・清の時代になるとさらに拡張と美化が進み、さまざまな楼閣(ロウカク)や仏塔が加えられました。戦乱の時代を何度も乗り越えながら、文化と美意識を守ってきたのが北海公園のすごいところ。もし歴史好きなら、どの時代にどんな建物が追加されたのかを調べてみると、新しい発見があるかもしれません。

2.3 公園が持つ文化的意義

北海公園は、ただの“歴史的庭園”ではありません。長年にわたって、北京の人々の日常に溶け込み、現代でも重要な文化の拠点になっています。例えば、毎朝公園には多くの地元民が集まり、太極拳や書道、伝統の絵画などを楽しんでいます。観光名所でありつつ、生活の舞台でもあるのが大きな魅力です。

また、園内ではさまざまな文化交流イベントや伝統芸能の祭りも開催されています。春には花まつり、秋には「中秋節」に合わせたランタンフェスティバルなど、季節を感じながら中国の文化体験ができるスポットです。特別な日には地元の子供たちが伝統衣装を着て、歌や踊りを披露する光景も見られます。

さらに、北海公園は中国の古典庭園文化を体感できる“オープンな教科書”のような場所です。建物と自然、彫刻と池、石山と橋、それぞれの意味や美しさを味わいながら、中国人が持つ「景色と心のつながり」を知ることができるでしょう。文化を旅する――そんな楽しみ方ができる場所なのです。

3. 見どころ

3.1 白塔:象徴的な仏塔

北海公園といえば、やっぱり白塔(パイタ)を外すわけにはいきません。この塔は、園内の中心となる瓊華島(けいかとう)に建てられていて、遠くからでもよく見えます。白く美しいフォルムは青空や湖に映えて、まるでおとぎ話の中に来たような気分になります。写真好きな方にも絶好のスポットです。

白塔は、チベット仏教に由来する建築様式で、清の順治帝時代(17世紀)に建てられました。そのため、仏教を通じた民族の和解や平和のシンボルとされています。塔の高さは約36メートルあり、石の基壇からゆるやかな階段を登っていくと、北京の街並みや北海公園全体を一望することができます。まるで皇帝の気分になれるひと時です。

周囲にはたくさんの石灯籠や小さな祠も点在しており、歴史と信仰がとけあった神聖な雰囲気が感じられます。静かに佇みながら、そよ風に揺れる木々や湖面を眺めていると、心もふっと軽くなります。ぜひ、園内を訪れたら白塔の上からのパノラマ景色を味わってみてください。

3.2 九龍壁:豪華な陶芸芸術

北海公園にはもうひとつ、見逃せない名物スポットがあります。それが「九龍壁(きゅうりゅうへき)」。聞くだけでワクワクしませんか?これは中国伝統の陶芸技術を結集して作られた巨大な壁で、龍が全部で九匹も並ぶという、圧巻の芸術作品なんです。

九龍壁は、清時代に造られた華やかなもの。壁の長さは約25メートル、高さ6メートルで、表面には光り輝く七色のタイルが貼られています。九匹の龍が波を巻き起こしながら躍動するデザインは迫力満点。中国では「九」はとても縁起のいい数字で、皇帝の権威や幸運の象徴とされています。

この壁の前で写真を撮るのは観光の定番。よく観察すると、龍の顔やうろこ、爪の細やかな細工までじっくり味わいたくなる美しさ。小さな子供たちが「ドラゴン、ドラゴン!」と大はしゃぎしている光景も微笑ましいものです。職人の技と中国の伝説が融合したアート、そのパワーを感じてみてください。

3.3 永安橋:古典的な建築美

湖と島をつなぐ数ある橋の中でも、特に印象的なのが永安橋(えいあんきょう)です。この橋は、湖に浮かぶ瓊華島へと渡るためのまっすぐな石橋で、北海公園ならではの風景を作り出している重要な存在。橋を歩くだけでも、自然と歴史が混ざり合う独特の空気感を味わうことができます。

橋自体のデザインは、まさに中国伝統様式の美しさがぎゅっと詰まったもの。眺める角度によって、湖面に橋のアーチが映り込み、「天と地がつながる」ような幻想的な光景になることもあります。写真を撮る場合は、朝早めの静かな時間帯や、夕方の柔らかい光を狙うと、さらに美しいシルエットが楽しめます。

また、この橋は単なる通路ではありません。橋の上から湖をぼんやり眺めたり、鳥や魚を観察したりと、様々な楽しみ方ができます。地元のカップルや家族連れがのんびりおしゃべりしながら歩く姿もよく見かけ、北京らしい“ゆるやかな休日”を体感できるスポットです。

3.4 小舟での湖巡り:水上からの風景

北海公園は半分ほどが湖なので、水上からの景色もぜひ体験してほしいポイントです。公園内には手漕ぎボートやモーターボートが何ヵ所かの船着場から出ていて、家族や友人同士で気軽に湖巡りができます。自分でオールを漕いで進むのも旅のいい思い出になりますよ。

湖から見る白塔や庭園、石橋の眺めは、陸から見るのとは全く違う趣です。風を感じながらゆったりと水面を進めば、都会の真ん中とは思えないほどリラックスした気分に。夏には柳の葉が風に揺れ、秋には金色の光が湖面に反射してなんともロマンチックです。途中で小さな島や水辺のカフェに立ち寄ることもできます。

さらに、ボートに乗っていると、北京の昔話や皇帝たちのエピソードを話してくれるガイドさんも。日本語オーディオガイドが借りられるサービスもあり、観光初心者でも安心です。カップルやファミリー、グループ旅行にぴったりのアクティビティです。

3.5 冬のスケート活動:季節ごとの楽しみ

北海公園の魅力は、季節によって大胆に姿を変えること。特におすすめしたいのが、冬のスケート体験です。北京の冬はかなり寒くなりますが、そのぶん湖がしっかり凍り、園内の湖面がまるごとアイスリンクに早変わり!中国の人々にとっては昔から“冬の風物詩”となっています。

スケート靴は、公園の売店で手軽にレンタルできます。小さな子ども用の補助ソリや、みんなで乗れるおもしろ“氷上自転車”も大人気です。地元の家族が集まり、氷の上で大はしゃぎする光景は、心が温まる北京の冬景色そのもの。寒さも忘れるほど賑やかで楽しい雰囲気です。

しかも、冬になると雪がうっすら積もった白塔や橋が本当にきれい。どことなくしんと静まった公園の中で、キーンと冷たい空気を吸いながら、心も体もリフレッシュできます。夏の水遊びだけでなく、冬も絶対に楽しめるのが北海公園ならではのポイントです。

4. 公園内のアクティビティ

4.1 ボートライドの楽しみ方

北海公園に来たら、やっぱり一度はボートに乗るのがおすすめです。入口近くの船着場でボートをレンタルできるので、気軽に乗ってみましょう。家族連れやカップル、友達同士で乗れる手漕ぎボートや、ラクに進むモーター付きのボートなど、スタイルも様々です。とくに春や秋は湖面を渡る風が気持ち良くて、とてもリラックスできます。

ボートの上から眺める北海公園は、一味違った雰囲気です。湖面に映る青空と白塔、それを囲む緑の木々や花々のバランスはまさに「絵になる美しさ」。時にはカモや鯉が近づいてきて、自然とのふれあいも感じられます。写真を撮ったり、景色を眺めたり、ひと休みしながらゆっくり時間を過ごせるのがボートの魅力です。

また、湖の真ん中でお弁当を広げる“ピクニック気分”や、インスタグラム用の写真撮影も大人気。休日には地元の若者や親子連れが大勢集まるので、ちょっと早めの時間帯に行けば、混雑を避けてのんびり楽しめます。ボートの扱い方も簡単なので、初心者でも気軽にチャレンジしてみましょう。

4.2 地元料理を味わえるレストラン

北海公園をたくさん歩いてお腹が空いたら、ぜひ園内や周辺のレストランに立ち寄ってみてください。公園の中には、ちょっぴりレトロな中華茶館や伝統料理を味わえる小さなレストランが点在しています。屋外席で湖や庭園を眺めながら、のんびりお食事できるのもうれしいポイントです。

特におすすめなのは、北京の郷土料理「ジャージャン麺」や地元の小籠包、季節の野菜を活かした料理など。お茶と一緒に点心をいただけば、まるで清朝時代にタイムスリップした気分を味わえます。外国人向けに分かりやすいメニューや日本語対応しているお店もあるので安心です。

さらに、公園周辺には有名な老舗中華レストランも充実しています。夕方になれば、赤提灯が灯るおしゃれなダイニングやカフェが並び、ロマンチックな雰囲気の中でディナーも楽しめます。食事を通じて、北京の日常や文化を五感で思いきり堪能してみてください。

4.3 中国伝統音楽の演奏会

北海公園では、運が良ければ園内で中国伝統音楽の生演奏に出会えることもあります。朝や昼下がりには、琵琶や二胡、笛などの楽器を手にした地元の演奏家たちが集まり、無料の演奏会を開いていることも。中国独特のゆったりとしたメロディが、歴史ある庭園の風景に不思議とよく馴染みます。

季節ごとのイベントやフェスティバルの際には、野外ステージでのコンサートも行われます。明・清時代をイメージした衣装をまとったパフォーマーが出てくることもあり、旅行気分が一気に盛り上がるはず。こうした娯楽は、ただ景色を楽しむだけじゃない“文化体験”としても素敵です。

小さなお子さん連れや音楽好きの方には特におすすめ。演奏を聴きながら芝生でピクニックしたり、時には観客参加型のワークショップで中国楽器に触れてみたり——そんな体験も、北海公園ならではです。異文化交流の旅、ぜひちょっと足を止めて味わってみてください。

5. 近隣エリアでの楽しみ方

5.1 傍興の他の観光スポット

北海公園の近くには、北京ならではの歴史ある観光スポットがたくさんあります。たとえば、故宮博物院(旧・紫禁城)や景山公園は徒歩圏内。壮大な赤い城壁や色とりどりの屋根、広々とした中庭が広がり、“中国の王朝文化”を肌で感じられます。朝から1日かけて、公園+他の観光地をまるごと楽しむルートも人気です。

また、内陸部に広がる伝統的な胡同エリアもおすすめです。レンタサイクルや人力車(リキシャー)を借りて、小さな路地を散策したり、隠れ家的なカフェやギャラリーを見つけるのも北京観光の醍醐味。のんびりお茶を飲んだり、地元アーティストとおしゃべりを楽しむ時間は、ガイドブックに載っていない特別な思い出になるはずです。

もし時間があれば、近くの景山公園で小高い丘の上から北京市内を一望してみるのもおすすめ。夕焼けの時間帯は特にロマンチックで、遠くまで赤く染まる北京の街並みと、北海公園の湖と白塔が織りなす景色は思わず息をのむ美しさ。ぜひ組み合わせて楽しんでみてください。

5.2 北京市内のショッピング体験

旅行の楽しみといえばショッピングも外せません。北海公園から少し足をのばすだけで、北京の魅力的なショッピングエリアがたくさんあります。王府井(ワンフーチン)は北京きっての繁華街で、百貨店やブランドショップ、おしゃれなカフェがずらりと並びます。夜になるとイルミネーションがきらめき、活気に満ちた雰囲気です。

もう少しローカルな体験がしたい人なら、古い胡同エリアの小さな雑貨屋や骨董市めぐりもおすすめ。中国ならではの色鮮やかな陶磁器や、中国結びなど工芸品選びも楽しいです。近くのお土産屋さんでは、北海公園の風景を描いたおしゃれなカードやマグネットなど、旅の記念品も手頃なお値段で手に入りますよ。

お食事ついでに市場や路地裏の屋台に立ち寄るのもおすすめ。北京ダックや山椒入りを味わうスナック、小籠包や素朴なデザートまで、買い食いを通じて“北京の台所”を満喫してみてください。ショッピングとグルメ、両方楽しみながら、北京らしいエネルギーを肌で感じてみましょう。

5.3 中華料理のダイニングガイド

たっぷり歩いたあとは、美味しいごはんで締めくくりたいですね。北海公園周辺、そして北京中心部には、中華料理の名店がひしめいています。世界三大料理にも数えられる北京ダックの老舗「全聚徳」や、有名な餃子専門店「東来順」など、味も雰囲気も一流のお店がずらり。

北京料理といえば、ダックの香ばしさや焼き餅、紅焼肉など、日本人の味覚にも合うものがいっぱい。屋台スタイルで手軽に食べられる「羊肉串(ヤンローチュアン)」や、麺料理の種類も豊富なので、家族旅行でもグループ旅行でもみんなが満足できるはずです。日本語メニューや指さし注文対応のお店も多いのもうれしいポイント。

さらに、少し冒険したい方には地方色豊かな四川料理や広東料理のお店にもチャレンジを。辛い麻婆豆腐や、八角香る蒸し料理、小籠包の肉汁までたっぷり味わい尽くしましょう。また、食事中には時々、中国の伝統芸能や音楽パフォーマンスに出会えることも。北京旅行の一番の思い出になる“美食体験”、ぜひ北海公園旅とセットでどうぞ!

6. 終わりに:北海公園を訪れる理由

6.1 フォトジェニックな風景探し

北海公園は、どこを切り取っても絵になる美しい景色にあふれています。澄んだ空に映える白塔、色とりどりの花、湖にゆらめく夕日——どの瞬間も写真に収めたくなるほど。SNSで旅の思い出をシェアしたい方や、家族といっしょに記念写真を撮りたい方にも絶好のスポットです。

特におすすめは、朝の澄みきった空気の中や、黄昏どきの柔らかい光のシーン。湖の水面や石橋、伝統的な楼閣を背景にすれば、日本では味わえない“中国ならではの一枚”がきっと撮れるでしょう。春や秋は花々も咲き誇り、さらに色彩豊かな写真が楽しめます。

撮影に夢中になって歩いていると、ふと園内の隅に小さな彫像やアート作品、ユニークなベンチなど思わぬ“映えスポット”を見つけることも。写真好きな方だけでなく、「ただそこにいるだけでハッピーになれる」——それが北海公園のフォトジェニックさです。

6.2 静けさと賑やかさの調和

北海公園のもうひとつの魅力は、静かな癒しと活気あるにぎわいが絶妙にバランスしていること。湖畔を歩けば、水音と鳥のさえずりだけが聞こえてくる静かなひとときを過ごせます。ベンチに座って読書する人、ボートに揺られるカップル、竹林の奥で太極拳をするお年寄り……どこかほっとできる空間です。

一方で、休日やイベントの日には、たくさんの人々で賑わい、笑い声や音楽がこだまする陽気な雰囲気に。レストランや屋台では北京グルメの香りが漂い、伝統音楽の演奏やダンスパフォーマンスも楽しめます。のんびり派もアクティブ派も、自分のペースで楽しめるのが嬉しいポイントです。

大都市の中なのに、心がほっとする場所。“自分だけの隠れ家”と“みんなで楽しむ広場”、その両方の良さを持っているのが北海公園。北京旅行にちょっとしたリフレッシュ空間を加えたい時、ぜひ訪れてみてください。

6.3 北京旅行の思い出作り

北海公園は、北京旅行を特別なものにしてくれる場所です。ただ観光名所を巡るだけじゃなく、歴史や文化、自然体験やグルメまで“北京の全て”を凝縮した一日が過ごせます。初めて中国を訪れる方も、リピーターの方も、その奥深い魅力にハマること間違いなし。

忙しい日常からちょっと離れて、ゆったりと時を過ごす。皇帝たちが愛した景色を自分の目で見て、心ゆくまで散策して、地元の人とふれあう——そんな贅沢な旅が、北海公園には待っています。どの季節でも新しい顔を見せてくれるので、一度だけでなく何度でも訪れたくなる癒しスポットです。

北京の歴史風景を一望できるパノラマ、珈琲片手に園内を歩く至福のひととき、珍しい地元グルメとの出会い……北海公園なら、ささいな体験ひとつひとつが大切な思い出に変わるはず。あなたの北京旅が素晴らしいものになりますように!

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