網師園（ワンシーエン）｜网师园

蘇州といえば中国でも特に人気の高い観光都市です。歴史ある街並みや運河、美しい庭園が点在し、その風景に魅了される人が後を絶ちません。今回は、そんな蘇州の庭園の中でも「網獅園（もうしえん）」にスポットを当て、その魅力をたっぷりご紹介します。この記事を読めば、次の旅行でぜひ訪れたくなること間違いなし！写真好き、歴史好き、のんびりしたい派、アクティブ派、どんな旅スタイルの方にもおすすめの内容ですので、ぜひ最後までお楽しみください。

1. 蘇州ってどんな街？

蘇州の基本情報

まずは蘇州のことを簡単に掴んでおきましょう。蘇州は中国東部の江蘇省に位置する都市で、上海から新幹線で約30分というアクセスの良さも魅力の一つ。人口はおよそ1000万人ですが、中心部はどこか落ち着いた雰囲気が漂い、歴史を感じる老街や運河沿いの町並みが広がっています。中国国内外から多くの観光客が訪れる理由は、その豊かな文化遺産や自然の美しさにあります。

蘇州の歴史は驚くほど古く、紀元前6世紀ごろには既に都市が築かれていたと言われています。「呉」の都として栄えたこともあり、古代から文化の中心地として発展してきました。伝統と現代が見事に融合している街で、スタイリッシュなカフェや高層ビルもあれば、昔ながらの石畳や歴史的建造物も点在。街歩きをしているだけで、タイムスリップしたような気分になります。

また、蘇州には多くの有名な大学や研究機関があり、若者の活気も溢れています。市内を流れる運河や、柳並木の小道、静かな庭園が、現地の人たちの生活の一部となっているのも蘇州ならでは。都会的な生活と、のんびりとした昔ながらの雰囲気が絶妙に調和している街と言えるでしょう。

蘇州と水の街の関係

蘇州はしばしば「東洋のヴェニス」と呼ばれています。なぜなら、街のいたるところに運河や水路が張り巡らされているからです。市内には大きな湖や川が多く、古くから水運や水利によって繁栄してきました。水辺の風情や水郷の景色は、蘇州を象徴するもののひとつです。

運河沿いには美しい石橋や白壁の民家が並び、昼夜を問わず散策を楽しむ人々で賑わっています。特に夜になると運河がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。小舟に揺られて運河クルーズを体験するのも人気のアクティビティ。日常の喧騒を離れて、ゆったりとした時間を過ごせること間違いなしです。

また、水の恵みは農業や漁業にも活かされてきました。蘇州の名物料理にも淡水魚や湖の産物が多く使われています。さらに、平和な水辺の景観は芸術家や詩人のインスピレーションをもたらし、多くの文学や絵画の題材となってきました。水の街・蘇州は、その自然環境と人々の暮らしが密接に結びついた、日本人にも親しみやすい雰囲気の都市です。

江南庭園の発祥地としての蘇州

蘇州は「江南庭園」の代表的な発祥地でもあります。「江南」とは長江の南側一帯を指し、豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。江南庭園は中国でも特に有名で、美しい石組み、小橋、池、楼閣、花木などが調和した中国伝統の庭園文化です。

これらの庭園は、かつて名士や貴族たちの別荘・隠居所として造られました。中でも蘇州には「拙政園」「留園」など世界的に評価の高い庭園が多くありますが、今回紹介する「網獅園」も負けていません。コンパクトな中にも独特の工夫が詰まった名園で、江南庭園のエッセンスを余すところなく感じることができます。

江南庭園の特徴は、自然との一体感、四季折々の変化を楽しむ設計、借景（遠くの景色も庭の一部として取り入れる）、そして、鑑賞する場所が変われば違う景色が現れるという「移り変わりの美」にあります。日本庭園とも似ているところがたくさんあり、日本人観光客にも感動を与えるポイントがいっぱいです。

2. 網獅園の基礎知識

その名前の由来とは？

「網獅園」という名前、ちょっとユニークですよね。実はその由来は、園内にある独特な「石組み」に関係しています。庭園内の巨大な石組みが、まるで獅子が集まって固まっているように見えることから「獅子園」とも呼ばれてきました。また、園の元々の所有者が科挙試験（中国の官僚登用試験）で“網獲獅子”（たくさんの優秀な人物＝狩りの獅子を捕まえる、という比喩）のように合格者を輩出したことも、この名前の由来だとも言われています。

さらに、「網」という字は、獅子岩の多数の穴や通路がまるで網のように複雑に入り組んでいる様子を表したとも伝えられています。このため、園を歩いていると「なるほど、確かに網のようだ！」と感じることでしょう。名前を知ってからだと、園内の景色の楽しみ方もぐっと広がります。

日本語読みで「もうしえん」と呼ぶ網獅園は、現地でも観光客に親しまれているスポット。みなさんもぜひ、名前の由来を頭に入れて、獅子に出会うワクワク感を持って園内を巡ってみてくださいね。

歴史に彩られた庭園の歩み

網獅園のルーツは約800年前、南宋時代までさかのぼります。もともとある高名な僧侶が住んでいた場所を庭園として整え、その時から「獅子林」と呼ばれていました。時代が変わるごとにオーナーが変わりましたが、そのたびに少しずつ拡張や修復が行われ、今の形に受け継がれました。

清の時代に至って大きく改修され、江南庭園らしい優雅で繊細なデザインが加えられ、現在の「網獅園」となりました。幾度もの戦争や時代の流れの中で、一時は荒廃した時期もありましたが、地元市民や政府の協力のもと見事に甦りました。

多くの詩人や文化人がここを訪れインスピレーションを得たり、庭園に関する詩や絵が多数生み出されてきたことでも有名です。「古（いにしえ）のロマンと現代の美」が共存する庭園。訪れるごとに、長い歴史の息吹を感じることができるでしょう。

世界文化遺産としての価値

網獅園は1997年、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。蘇州古典園林群の一つとして、「人と自然が調和した芸術的価値」「江南庭園デザインの最高峰」として世界的にも高い評価を受けています。

世界遺産として認定されたことで、観光客もさらに増え、園内の管理や保存活動もますます徹底されるようになりました。ガイドツアーや多言語表示も充実しており、海外からの旅行者にも利用しやすい環境が整っています。

世界遺産としての網獅園は、単なる美しい庭園というだけでなく、「中国伝統文化」「造園技術の精髄」「歴史的建築美」など、たくさんの学びや発見の宝庫です。日本で見慣れているような庭園とはまた違った、中国ならではの美の世界をぜひ体感してください。

3. 見どころたっぷり！網獅園のハイライト

独特な石組み「獅子岩」

網獅園で何よりも有名なのが、「獅子岩」と呼ばれる独特な石組みです。これらは太湖石（たいこせき）という、江蘇省太湖で採れるめずらしい石をふんだんに使っています。不揃いでたくさんの穴が空いた形が、まるで獅子の群れのように見えることからその名が付きました。

この石組みは、園内最大の見どころ。岩が重なりあって迷路のようになっていて、大人でもちょっとした冒険気分を味わえるのが魅力です。小道が入りこんでいて、ぐるぐる歩き回ると「さっき通ったはずがまたここ？」とプチ迷子感も（笑）。その複雑さが「網」の字の由来でもあるんですよ。

獅子岩は登ることもでき、頂上からは園内の池や楼閣、遠くの木々を一望できます。陽の光の当たり方や、見る角度によって印象がガラリと変わるので、じっくり観察して写真を撮ったり、スケッチブック片手にお絵描きする人もいるほど。美術や建築好きな方にはぜひこの岩組みのアート性もじっくり味わってほしいです。

趣あふれる池と楼閣

石組みと並ぶもうひとつの魅力が、美しい池と楼閣です。池は園の中央に広がり、水面には周囲の木々や建物が美しく映り込みます。穏やかな水辺の雰囲気は本当に癒されますし、橋を渡ったり、池のまわりをそっと歩いたりするだけで気持ちがホッと落ち着いてきます。

池のほとりには、小さな楼閣や静かなあずまや（亭）があります。どれも細部にまでこだわった伝統建築で、朱色や青い瓦、繊細な格子窓など中国庭園特有の美しさが満喫できます。池を渡すように配置された小さな橋も風情抜群。奥に進むと、隠れた休憩スポットに出会えるので、ぜひじっくり巡ってみましょう。

また、晴れた日はもちろん、雨の日や霧の日もそれぞれの魅力があります。しっとりした木々の緑や水面に映る景色、少し薄暗い楼閣から見る外の景色は、思わず詩人になったような気分になることでしょう。

四季折々の美しい花々

網獅園は春夏秋冬、どの季節に訪れても必ず何かの花が咲いています。特に春には桃の花や梅の花が咲き誇り、ピンク色に包まれる園内はとても華やか。夏は青々とした蓮の葉が池を覆い、蓮の花が涼しげな雰囲気を演出します。

秋になると、樹木の葉が真っ赤や黄金色に色づき、池面にその姿が映るのは本当にうっとりする光景。冬は常緑の松や竹が主役になり、ひっそりとした静けさの中に和みを感じます。寒い季節には、梅の花が香り高く咲き、訪れる人を優しく迎えてくれます。

花だけでなく、季節ごとの虫や鳥のさえずりも響きます。早朝や夕方には野鳥が池のほとりに寄ってきたり、ちょうちょが舞い踊ったりする姿も見られ、自然好きにはたまらない体験となるでしょう。四季の変化がはっきりしている蘇州だからこそ、訪れるたびに新しい景色と出会えます。

歴史的建築と装飾の妙

網獅園の建物群は、どれも数百年前の伝統的な建築様式で建てられています。梁や柱には華やかな彫刻や絵が描かれていたり、天井には精巧な木組みが見られたりと、とにかく細部まで工夫が凝らされています。壁や窓の格子模様もさまざまで、一軒一軒じっくり観察するだけでも楽しめます。

伝統的な「回廊」の作りも特徴的。長い廊下が園の中を曲がりくねってつながり、雨の日でも濡れずに庭園を歩くことができます。回廊の窓から眺める庭の景色は、まるで額に入った絵のよう。建築と自然の調和が隅々にまで感じられ、フォトスポットとしても大人気です。

中には、かつての文人や著名人が過ごした「書院」なども現存しており、当時の暮らしぶりやインテリアに思いを馳せることができます。日本の茶室や書院とも共通点が多いので、建築好きな方はぜひじっくり見学してみてください。

伝統音楽やイベントも楽しめる

網獅園の楽しみは景色や建物だけではありません。特に週末や祝日には、伝統音楽の演奏会や季節ごとのイベントが開催されることも多いです。中国古典楽器による生演奏は、庭園の静寂とあいまって格別の心地よさ。雅楽や二胡、古筝などの音色が池や回廊に響き渡れば、まるでタイムスリップしたような感覚になります。

季節ごとには、春や秋の花まつり、伝統工芸の展示、茶会体験なども行われます。子ども向けの体験ブースやワークショップがある日もあり、家族旅行にもぴったりです。たまたま運良くイベント日に当たったら、ぜひ参加してみてください。

また、地元アーティストの絵画展や写真展、ガイドツアーもあるので、何度訪れても新しい発見があります。イベント情報は公式サイトや園内案内板で随時チェックしておきましょう。

4. 網獅園の楽しみ方

散策におすすめのルート

園内は決して広大というわけではありませんが、その分見どころがギュッと凝縮されています。初めて訪れる方は、正門から時計回りにぐるっと一周する散策ルートが一番おすすめです。最初に石組み「獅子岩」を目指し、ぐるっと登った後は池のほとりを経由し、楼閣や回廊を回ることで、無駄なく全体を見て回れます。

途中、ベンチや休憩所があるので、お気に入りの景色を見つけたら少し腰を下ろしてひと休み。池の北側に出ると、伝統的な書院やお茶席もあります。静かな雰囲気なので読書やスケッチタイムにもぴったりです。

迷路のような小道や隠れスポットも多いので、地図を見ながら好きな道を選んでみるのも面白いですよ。午前中は比較的人が少なく、写真撮影にもおすすめの時間帯。午後にかけては混雑することもあるので、余裕を持ったプランがおすすめです。

写真撮影スポット

網獅園には写真好きにはたまらない絶景ポイントがいっぱい！まず、獅子岩の頂上は文句なしのビュースポット。池や楼閣が一度に見渡せて、朝の斜め光や夕方の柔らかい光が一番映える時間帯です。背景に緑の木々や水面の反射が重なって、とても幻想的な写真が撮れます。

また、池にかかる小さな橋も人気。橋の上から池越しに楼閣や石組みを背景に撮ったり、水面をゆく小船をパチリと収めたりと、どの角度も絵になります。回廊の窓を額縁に見立てて、向こう側の景色を切り取る「フレームイン」撮影もぜひチャレンジしてみてください。

花の季節には、色とりどりの花々と伝統建築のコラボレーションショットもおすすめ。着物やチャイナドレスをレンタルして、異国情緒あふれる思い出写真を残す人も多いですよ。SNSやインスタ映えを狙うなら、午前か遅めの午後がベストです。

体験できるアクティビティ

網獅園では、ただ歩くだけでなくいろいろな体験も楽しめます。まず、庭園内のカフェやお茶席で本格的な中国茶を味わうのは外せません。お茶担当のスタッフさんが、おいしいお茶の淹れ方を丁寧に教えてくれることもあり、お土産用の茶葉も手に入ります。

また、時期によっては「書道体験」や「剪紙（切り絵）」のワークショップも開催されています。旅の思い出づくりやお子さんの自由研究にもぴったり。地元の先生がやさしく教えてくれるので、気軽にチャレンジしてみてください。

さらに、園内のイベントカレンダーを見て伝統音楽の鑑賞や、地元ガイドによる歴史散歩ツアーに参加するのもおすすめ。日本語対応ガイドもあるので、疑問や質問があれば遠慮なく聞いてみましょう！新しい発見や知識が深まり、旅がもっと楽しくなりますよ。

5. 行き方と周辺情報

蘇州市内からのアクセス方法

網獅園は蘇州市の中心部に位置しているので、アクセスはとても簡単です。蘇州駅からタクシーで約20分、市バス（No.55, No.112など）でも30分ほどで到着します。蘇州古城は道がやや入り組んでいますが、観光マップが充実しているので安心です。地名を「獅子林」と現地で伝えれば、タクシーの運転手さんにもすぐわかってもらえます。

便利なのは地下鉄1号線を使ったルート。最寄の「相門」駅から徒歩で約15分ほどです。駅からは川沿いの遊歩道を歩けば観光気分もアップ！また、蘇州市内を巡る観光バスや小型電動車も運行されているので、気軽にアクセスできます。

蘇州観光では貸し自転車やシェアサイクルも人気。天気がいい日には、レンタサイクルで街をぐるっと巡ってみるのもおすすめです。網獅園の周辺にも駐輪場があるので、体力に自信がある方はぜひ挑戦してみてください。

観光に便利な時間帯や季節

網獅園は年中無休で開いていますが、観光するのにベストな時間帯は午前中です。朝の柔らかい陽射し、静かな雰囲気の中でゆっくり散策することができます。午後は観光客で混み合うことも多いので、なるべく早めの時間に入園するのがおすすめです。

季節ごとの魅力も大きいポイント。春は花が咲き誇り、梅や桃の花が園内をピンク色に染めます。夏は緑や蓮の花がさわやかで、池辺の木陰で一息つくのが心地よい季節。秋にはもみじや楓が色鮮やかに紅葉し、冬は庭園の静けさと梅の香りが堪能できます。

週末や祝日は、地元の家族連れや団体旅行客が多く訪れるため、混雑を避けたい場合は平日の午前・夕方を狙うといいでしょう。また雨の日でも、回廊が傘代わりになるので、しっとりとした雰囲気を楽しむこともできますよ。

周辺のおすすめカフェや名物料理

網獅園の周りには素敵なカフェやレストランが点在しています。散策で歩き疲れたら、ちょっと足を伸ばして地元のカフェで一息つくのもおすすめです。伝統的な蘇州建築を活かした古民家カフェも増えており、おしゃれなデザートや本場の中国茶が味わえます。

蘇州名物料理なら、ぜひ「蘇州焼き饅頭」「松鼠桂魚（松の実ソースの淡水魚料理）」「三虾面（えび入りラーメン）」などにも挑戦してみてください。周辺には地元グルメが楽しめるレストランや食堂も多いので、園見学の後で気軽に立ち寄れます。

また、網獅園から少し歩くと、お土産ショップや特産物店もちらほら。地元の漬物や甘いお菓子、お茶葉など、旅の思い出にぴったりのアイテムが揃っています。蘇州観光の思い出話に花を咲かせながら、のんびり休憩を挟むのはいかがでしょうか。

6. 旅行者への豆知識

チケットの購入方法と注意点

網獅園のチケットは、入口の窓口で当日購入が可能です。混雑が予想される日は、オンライン予約サイト（現地公式サイトや中国主要な旅行サイト）から事前に手配しておくとスムーズに入園できます。日本語表示はないことが多いですが、英語または中国語のページを使用すれば簡単に予約ができます。

現地窓口では現金（人民元）、または中国の電子スマホ決済（WeChat PayやAlipayなど）が使えますが、日本円やクレジットカードが使えない場合もあるのでご注意を。入園チケットの価格はシーズンによって変動することもあるため、事前にオフィシャルホームページで確認しておくと安心です。

また、年間パスポートやセットチケット（蘇州の複数庭園を巡る共通券）もあるので、他の蘇州庭園も見学予定がある方はまとめて買うのがお得。稀に団体ツアーで混み合う場合があり、チケット購入や入園待ちで時間がかかることもあるので、早めの訪問をおすすめします。

観光マナーと地元ルール

蘇州や網獅園に限らず、中国の観光スポットを楽しむためには、ちょっと注意したいマナーがあります。まず、園内ではゴミを持ち帰る・大声でしゃべりすぎない・植物や石造に登りすぎない、という心得は守りましょう。現地でもゴミ箱はたくさんありますが、分別ルール（リサイクル・可燃・不可燃）を守ると、地元の人にも喜ばれます。

また、写真撮影を楽しむ際は、伝統建築や他の観光客を傷つけたり邪魔をしないように配慮をお願いします。一部の室内展示や貴重な建造物エリアでは、撮影が禁止されている場合もあるので、サインやガイドの指示に従ってください。

他に覚えておきたいのは、園内のイベントが行われている時やコンサート中は静かに見学すること。伝統文化や芸術をリスペクトしながら、マナーを守って観光すれば、現地の人たちにも好印象を持ってもらえます。蘇州の人はとても親切なので、困ったことがあれば気軽にスタッフに声をかけてみてください。