MENU

   天津磁器の家博物館 (天津瓷房子博物馆)

天津には、歴史と現代が見事に融合したユニークな観光スポットがたくさんあります。その中でも、ひときわ異彩を放つのが「天津磁器の家博物館」です。まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのような外観と、館内に広がるアートの数々は、訪れる人々を魅了してやみません。この記事では、天津という街の魅力から、「天津磁器の家博物館」の見どころ、楽しみ方、周辺の観光情報まで、たっぷりとご紹介します。中国旅行を計画している方や、アートや歴史に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1. 天津ってどんな街?

天津の基本情報

天津は、中国の北部に位置する大都市で、北京市から新幹線で約30分というアクセスの良さが魅力です。人口は約1,500万人を超え、中国でも有数の経済・文化の中心地として知られています。黄河の支流である海河が市内を流れ、港町としても発展してきました。天津は、北京・上海・重慶と並ぶ直轄市の一つで、行政的にも重要な地位を占めています。

気候は四季がはっきりしており、夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しいのが特徴です。春と秋は比較的過ごしやすく、観光にも最適なシーズンとなります。市内には近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、歴史的な建造物やヨーロッパ風の街並みも多く、独特の雰囲気を醸し出しています。

交通インフラも整っており、地下鉄やバス、タクシーなどの公共交通機関が充実しています。観光客にとっても移動がしやすく、初めて訪れる方でも安心して楽しめる都市です。

歴史と文化の背景

天津の歴史は古く、元代にはすでに重要な港町として栄えていました。特に19世紀後半、清朝末期には外国の租界地が設けられ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど多くの国が進出しました。そのため、天津には西洋建築が数多く残り、異国情緒あふれる街並みが今も色濃く残っています。

また、天津は中国近代史の舞台にもなりました。辛亥革命や五四運動など、歴史的な出来事の多くがこの地で起こっています。こうした歴史的背景が、天津の多様な文化や芸術の発展につながっています。

天津は芸術や音楽、演劇などの文化活動も盛んです。伝統的な京劇や相声(中国の漫才)なども楽しめるほか、現代アートやデザインの分野でも注目を集めています。こうした文化的な土壌が、「天津磁器の家博物館」のようなユニークな施設の誕生を後押ししています。

観光都市としての魅力

天津は観光都市としても非常に魅力的です。歴史的な建造物や博物館、美術館が点在し、見どころが満載です。特に、五大道(ウーダーダオ)と呼ばれるエリアには、ヨーロッパ風の洋館が立ち並び、まるで異国にいるかのような気分を味わえます。

また、天津はグルメの街としても有名です。小籠包や狗不理包子(ゴウブーリーパオズ)、麻花(マーファー)など、地元ならではの美味しい料理が楽しめます。夜市や屋台も多く、食べ歩きもおすすめです。

さらに、天津はショッピングやエンターテインメントも充実しています。大型ショッピングモールや伝統的な市場、劇場や映画館など、さまざまな楽しみ方ができます。観光客にとっては、歴史と現代が融合した独特の雰囲気を存分に味わえる都市です。

2. 天津磁器の家博物館とは

博物館の成り立ち

「天津磁器の家博物館」は、2007年にオープンした比較的新しい博物館です。この博物館は、元々は1920年代に建てられたフランス風の洋館を改装して作られました。オーナーであり芸術家でもある張連志(チャン・リエンジー)氏が、自らのコレクションと芸術的な発想をもとに、約5年の歳月をかけて完成させたのです。

張氏は、古い磁器や陶器の破片を使って建物全体を装飾するという大胆なアイデアを実現しました。中国各地から集められた磁器片は、清代や明代のものも多く、歴史的価値も高いものばかりです。こうした磁器を使った装飾は、世界的にも珍しく、唯一無二の存在となっています。

博物館の設立には、天津の歴史や文化を後世に伝えたいという思いが込められています。単なる美術館や博物館ではなく、アートと歴史が融合した体験型の空間として、多くの観光客やアートファンに愛されています。

建物の特徴とデザイン

「天津磁器の家博物館」の最大の特徴は、何と言ってもその外観です。建物全体が無数の磁器片で覆われており、青や白、緑、赤などカラフルな色彩が目を引きます。磁器片は、壁だけでなく、屋根や階段、手すり、門柱など、あらゆる部分に使われています。その数はなんと7億個以上とも言われています。

デザインは中国伝統の磁器アートをベースにしつつ、現代的な感覚も取り入れられています。龍や鳳凰、花や魚など、縁起の良いモチーフが随所にあしらわれており、見る人を楽しませてくれます。昼間は太陽の光を受けてキラキラと輝き、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。

館内も外観に負けず劣らず、独特なデザインが施されています。壁や天井、床に至るまで磁器片で装飾されており、まるで万華鏡の中にいるような感覚を味わえます。細部にまでこだわったデザインは、訪れる人々を圧倒します。

アクセスとロケーション

「天津磁器の家博物館」は、天津市の中心部に位置しており、アクセスも非常に便利です。最寄り駅は地下鉄1号線の「鞍山道」駅で、駅から徒歩約5分ほどの距離にあります。市内の主要観光スポットからも近く、観光ルートに組み込みやすい立地です。

周辺には歴史的な建造物やカフェ、レストランも多く、散策にもぴったりのエリアです。五大道や和平路などの人気観光地も徒歩圏内にあり、1日かけてゆっくりと楽しむことができます。

また、天津駅や天津西駅からもタクシーやバスで簡単にアクセスできます。空港からは地下鉄やリムジンバスを利用すれば、約40分ほどで到着します。初めて天津を訪れる方でも、迷うことなくたどり着けるでしょう。

3. 見どころと魅力

外壁を彩る無数の磁器片

「天津磁器の家博物館」の最大の見どころは、やはり外壁を埋め尽くす無数の磁器片です。青花磁器や五彩磁器、古い茶碗や皿、壺の破片など、さまざまな時代や様式の磁器が使われています。これらは中国各地から集められたもので、歴史的な価値も非常に高いものです。

磁器片は、ただランダムに貼り付けられているわけではありません。よく見ると、龍や鳳凰、花や魚などのモチーフが巧みに描かれており、まるで巨大なモザイクアートのようです。細部までじっくり観察すると、磁器の模様や色合いの違いを楽しむことができます。

外壁だけでなく、門や塀、階段、さらには屋根にまで磁器片が使われているため、どこを見ても新しい発見があります。写真を撮るのが好きな方には、絶好のフォトスポットです。晴れた日には、磁器が太陽の光を反射してキラキラと輝き、幻想的な雰囲気を楽しめます。

独特なインテリアと展示品

館内に入ると、外観以上に驚かされるのが独特なインテリアです。壁や天井、床に至るまで、磁器片でびっしりと装飾されており、まるで万華鏡の中にいるような感覚を味わえます。色とりどりの磁器が織りなす空間は、他では体験できない特別なものです。

展示品も非常にユニークです。中国各地から集められた古い磁器や陶器、アンティーク家具、書画、彫刻などが所狭しと並んでいます。中には、清代や明代の貴重な磁器もあり、歴史好きにはたまらないコレクションです。

また、現代アートの要素も取り入れられており、伝統とモダンが融合した展示が楽しめます。アートに詳しくない方でも、見ているだけでワクワクするような空間です。子どもから大人まで、幅広い世代が楽しめるのも魅力の一つです。

写真映えスポットが満載

「天津磁器の家博物館」は、写真好きにはたまらないスポットです。外観のカラフルな磁器アートはもちろん、館内のユニークなインテリアも、どこを切り取っても絵になります。SNS映えする写真を撮りたい方には、特におすすめです。

人気の撮影スポットは、入口の大きな龍のモザイクや、階段の手すりにあしらわれた磁器の装飾、天井に描かれた鳳凰などです。光の加減や角度によって、さまざまな表情を見せてくれるので、何度でもシャッターを切りたくなります。

また、館内にはフォトスポットとして設計されたエリアもあり、記念撮影にぴったりです。友人や家族と一緒に、思い出に残る一枚を撮影してみてはいかがでしょうか。写真好きな方は、カメラやスマートフォンの充電を忘れずに!

歴史と現代アートの融合

「天津磁器の家博物館」は、単なる歴史的な博物館ではありません。伝統的な磁器アートと、現代的なデザインやアートが見事に融合した空間です。古い磁器片を使いながらも、現代アートの感覚を取り入れているため、どの世代にも新鮮な驚きを与えてくれます。

館内の展示は、歴史的な価値のある磁器や陶器だけでなく、現代アーティストによる作品も多く展示されています。伝統と革新が共存することで、訪れる人々に新しい発見や感動をもたらします。

また、博物館自体が一つの巨大なアート作品とも言えます。建物全体がキャンバスとなり、磁器片が絵の具のように使われているのです。こうした独自の発想と表現力が、「天津磁器の家博物館」の最大の魅力です。

4. 館内の楽しみ方

ガイドツアーの活用方法

「天津磁器の家博物館」では、ガイドツアーを利用するのがおすすめです。ガイドさんが、建物の歴史や磁器片の由来、展示品の見どころなどを詳しく説明してくれます。中国語だけでなく、英語や日本語に対応したガイドもあるので、言葉の心配もありません。

ガイドツアーに参加することで、ただ見て回るだけでは気づかない細かなポイントや、磁器アートに込められた意味を知ることができます。特に、磁器片に描かれたモチーフや、建物のデザインに隠されたストーリーなど、興味深い話がたくさん聞けます。

ツアーは事前予約が必要な場合もあるので、公式サイトや現地で確認しておくと安心です。個人で自由に見学するのも楽しいですが、ガイドツアーを活用することで、より深く「天津磁器の家博物館」を楽しむことができます。

おすすめの見学ルート

館内は広く、見どころがたくさんあるので、効率よく回るための見学ルートを考えておくと便利です。まずは、外観の磁器アートをじっくり観察しましょう。入口の龍や鳳凰のモザイクは必見です。

館内に入ったら、1階から順に見学するのがおすすめです。1階には、古い磁器や陶器のコレクション、アンティーク家具などが展示されています。2階には、現代アートや書画、彫刻などの展示があり、伝統とモダンの融合を楽しめます。

最後に、屋上や中庭に出てみましょう。ここにも磁器アートが施されており、開放的な雰囲気の中で写真撮影が楽しめます。見学の途中で休憩できるベンチやカフェスペースもあるので、ゆっくりと時間をかけて回るのがおすすめです。

お土産ショップとカフェ情報

「天津磁器の家博物館」には、お土産ショップやカフェも併設されています。お土産ショップでは、磁器をモチーフにしたアクセサリーや雑貨、オリジナルグッズなどが販売されています。ここでしか手に入らない限定アイテムも多いので、記念にぜひチェックしてみてください。

カフェでは、コーヒーや中国茶、軽食などが楽しめます。館内のアートを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。観光の合間に一息つきたいときや、友人とのおしゃべりにもぴったりのスポットです。

また、季節限定のスイーツやドリンクも登場することがあるので、訪れるたびに新しい味を楽しめます。お土産選びやカフェタイムも、「天津磁器の家博物館」の楽しみの一つです。

5. 周辺エリアも楽しもう

近隣の観光スポット

「天津磁器の家博物館」の周辺には、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。特におすすめなのが、五大道(ウーダーダオ)エリアです。ここには、イギリスやフランス、イタリアなどの洋館が立ち並び、異国情緒あふれる街並みを散策できます。

また、和平路や南京路といったショッピングストリートも近く、地元の人々や観光客で賑わっています。伝統的な市場やモダンなショッピングモールもあり、買い物好きにはたまらないエリアです。

さらに、天津博物館や天津美術館などの文化施設も徒歩圏内にあります。歴史やアートに興味がある方は、ぜひ合わせて訪れてみてください。1日では回りきれないほど、見どころが満載です。

天津グルメのおすすめ

天津を訪れたら、ぜひ地元グルメも楽しんでみてください。特に有名なのが、狗不理包子(ゴウブーリーパオズ)です。ふっくらとした皮にジューシーな肉餡が詰まった天津名物で、地元のレストランや専門店で味わえます。

また、麻花(マーファー)というねじり揚げドーナツや、煎餅果子(ジエンビングオズ)というクレープ風の軽食も人気です。朝食やおやつにぴったりで、屋台や市場で気軽に買うことができます。

さらに、天津は海に近いため、新鮮なシーフード料理も豊富です。エビやカニ、貝類を使った料理は、どれも絶品です。観光の合間に、ぜひ天津ならではの味を堪能してみてください。

交通とアクセスのヒント

天津市内の移動は、地下鉄やバス、タクシーが便利です。「天津磁器の家博物館」へは、地下鉄1号線の「鞍山道」駅が最寄りで、駅から徒歩5分ほどです。市内の主要観光地も地下鉄で簡単にアクセスできます。

タクシーは初乗り料金が安く、短距離の移動にも便利です。観光客向けのアプリや配車サービスも利用できるので、言葉に不安がある方でも安心です。バスも路線が多く、主要な観光スポットを結んでいます。

また、天津は北京から新幹線で約30分とアクセスが良いため、日帰り旅行にもおすすめです。空港から市内へのアクセスもスムーズで、旅行者にとって非常に便利な都市です。

6. 旅のヒントと注意点

チケット購入と営業時間

「天津磁器の家博物館」の入場チケットは、現地のチケットカウンターや公式サイトで購入できます。混雑する日や観光シーズンには、事前にオンラインで予約しておくと安心です。団体や学生向けの割引もあるので、利用条件をチェックしてみてください。

営業時間は通常、午前9時から午後5時までですが、季節やイベントによって変更されることがあります。訪問前に公式サイトやSNSで最新情報を確認しておくと良いでしょう。休館日は基本的にありませんが、特別な事情で臨時休館となる場合もあります。

また、入場時にはセキュリティチェックがある場合があります。大きな荷物や危険物の持ち込みは禁止されているので、注意しましょう。館内は禁煙ですので、マナーを守って見学しましょう。

ベストシーズンと混雑状況

天津は四季がはっきりしているため、春(4~5月)と秋(9~10月)が観光のベストシーズンです。気候が穏やかで、散策や観光に最適な時期です。夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しいので、服装や体調管理に注意が必要です。

「天津磁器の家博物館」は、週末や祝日、観光シーズンには混雑することがあります。特に午前中や昼過ぎは人が多くなる傾向があるので、ゆっくり見学したい方は平日の午前中や夕方を狙うと良いでしょう。

また、団体ツアーが入る時間帯は混雑しやすいので、事前に混雑状況をチェックしておくと安心です。館内は広いですが、人気の展示エリアやフォトスポットは順番待ちになることもあります。

写真撮影やマナーについて

「天津磁器の家博物館」は、写真撮影が許可されているエリアが多く、SNS映えする写真をたくさん撮ることができます。ただし、一部の展示品やエリアでは撮影禁止の場合もあるので、案内表示やスタッフの指示に従いましょう。

フラッシュ撮影や三脚の使用は禁止されていることが多いので、マナーを守って撮影しましょう。また、他の来館者の迷惑にならないよう、通路をふさがないように注意してください。大声での会話や走り回る行為も控えましょう。

館内の展示品や装飾は非常に繊細ですので、手を触れないようにしましょう。特に磁器片は壊れやすいため、子ども連れの方は目を離さないように注意が必要です。みんなが気持ちよく楽しめるよう、マナーを守って見学しましょう。


天津の魅力がぎゅっと詰まった「天津磁器の家博物館」。アートと歴史が融合した不思議な空間で、ぜひ特別な体験をしてみてください。天津の街歩きやグルメも合わせて、素敵な旅の思い出を作りましょう。

  • URLをコピーしました!

コメントする

目次