福州旅行に興味がある方、歴史ある街並みや中国の伝統文化に触れたい方におすすめなのが、福建省の省都「福州」に位置する三坊七巷(さんぼうしちこう)です。このエリアは、ただの観光地ではありません。2000年以上の歴史を持つ福州の“生きた歴史博物館”とも呼ばれる場所で、近代中国の多くの著名人を輩出してきました。美しい歴史街区を歩いて、古民家に触れたり、地元のグルメに舌鼓をうったりしながら、のんびりとした旅を楽しんでみませんか?
1. 福州ってどんな街?
福州の基本情報
福州(Fuzhou)は中国福建省の省都で、台湾海峡の西岸にある港湾都市です。中国南東部に位置しているため、アジアの諸都市や台湾にもアクセスしやすい便利な都市です。また、“榕城(ようじょう)”という別名もあり、町じゅうにガジュマルの大木が生い茂ることからこう呼ばれています。人口は約800万人以上とされていて、昔から商業や文化が栄えてきた中国有数の都市です。
街は新しいビル群と歴史的な建物がミックスされているのが特徴で、清潔感があり、都市らしい賑やかさもあります。近年は経済成長とともに交通網が発達し、観光スポットやショッピングモールも続々オープン。伝統的な雰囲気と現代的な利便性、どちらも楽しめるのが魅力と言えるでしょう。
中国の伝統文化と現代中国の快適さの両方に触れたい方や、「中国のリアルな暮らし」を見てみたい方は、ぜひ福州を訪れてみてください。市内には川が多く流れ、いたるところに緑があり、大都市にもかかわらず癒やしのムードが満点です。
交通アクセスと行き方
福州へのアクセスは、日本からの直行便は今のところ少ないですが、上海や北京、香港、台湾など主要都市を経由すれば簡単に行くことができます。福州長楽国際空港は市内中心地から約1時間の場所にあり、空港からは高速道路や市バス、タクシーなどが使いやすいです。市内の主要エリアには地下鉄や路線バスも整備されており、観光には申し分ない利便性。
福州駅や福州南駅は中国各地と新幹線で直結しています。例えば、アモイや泉州、廈門など福建省内の都市なら、新幹線で1〜2時間で移動可能です。また、バスターミナルやタクシー配車アプリも充実していて、初めての中国旅行や言葉に自信がない方も案外スムーズに移動できます。
市内の移動では、地下鉄(メトロ)が便利。三坊七巷へのアクセスも良く、市内中心部のホテルや観光地をまわるのにちょうどよい位置にあります。市バスやレンタサイクルなどもあるので、街歩きを楽しみたい方にぴったりです。
気候と旅行ベストシーズン
福州は温暖湿潤な気候で、1年を通して比較的過ごしやすいですが、特におすすめは3〜5月の春と10〜11月の秋です。春は街じゅうの花が咲き、ガジュマルの緑も美しくさわやか。秋は気温が25度前後と快適で、湿気も少なめです。街歩きや伝統的な町並みの散策にはパーフェクトなシーズンです。
夏(6〜9月)は蒸し暑く、気温が35度以上になる日もありますが、冷房がきいている場所も多いため、暑さ対策をしっかりすれば十分に楽しめます。ただ、台風シーズンでもあるため、突然の大雨には注意が必要。雨具を用意すると安心です。
冬(12〜2月)は、一般的に10度前後と温暖ですが、寒波の時は5度以下になることもあります。ダウンを着るほどの寒さではありませんが、朝晩は冷えるため軽いアウターがあると重宝します。どの季節も服装の調整がしやすいのが福州旅行の嬉しいポイントです。
2. 三坊七巷って何?街並みの紹介
歴史ある伝統街区の概要
三坊七巷(さんぼうしちこう)は、福州市の中心部に位置する千年の歴史を持つ伝統的な街区で、中国の「歴史文化名街」にも指定されています。広さ約40ヘクタール、南北約1.5kmにわたり細い路地と趣のある古民家が続きます。石畳の道や白壁の古民家、緑豊かな中庭が連なり、まるで時代劇のワンシーンのような雰囲気です。
このエリアは清(しん)・明(みん)時代の街並みが保存されており、歩いているだけで中国の伝統的な生活文化に浸ることができます。細い小道にはチェスを楽しむ老人や、伝統的な衣装を着た人々が当たり前のように暮らしていて、観光客も地元住民も一緒になってその空間を共有している感じが素敵です。
三坊七巷には、全部で約270軒もの歴史建築や旧家が点在。過去に多くの詩人や学者、政治家がこの地で生活や創作活動を行っていました。観光しながら“本物の歴史”を肌で感じられる、福州のみならず中国屈指のノスタルジックなスポットです。
町の名前の由来と歴史
「三坊七巷」というユニークな名前は、直訳すれば「三つの坊と七つの巷」という意味ですが、それぞれが実際の街路・エリアの数を表しています。北側に「坊」と呼ばれる広めの通りが三本、南側に「巷」と呼ばれる細い小路が七本あるのが由来です。名前の通り、碁盤の目のようにそれぞれの小路が街区を形作っています。
この街区の誕生は約1700年以上前、晋の時代にまでさかのぼります。以降、唐・宋・元・明・清と中国のさまざまな王朝の時代を経て、「中国近代の偉人のふるさと」と呼ばれるように。近代中国の歴史に登場する詩人、探検家、文学者、政治家など多くの有名人がこのエリアに生まれ、あるいは住んでいたことでも知られています。そのなかには、林則徐(りんそくじょ、清代の政治家・アヘン戦争の英雄)や沈葆楨(しんほうてい、近代の外交官)など、教科書で目にする人物も多数。
明・清時代以降、裕福な家系が集まったことや、学問や文化が栄えたことから街が発展。数多くの書院や学者の住まい、豪奢な中庭付きの住宅が今も現存しています。それぞれの家や建物に小さなエピソードや逸話が残されているのも、歴史好きにはたまりません。
散策が楽しい伝統的な街並
三坊七巷の楽しみ方は何と言っても「のんびり歩く」こと。石畳の道に足を踏み入れると、現代の喧騒を忘れてしまうほどの静けさと落ち着きが広がります。白い壁に黒い瓦、細やかな装飾の木製扉が連なる風景は、思わず写真を撮りたくなる美しさです。
伝統的な家々はそれぞれ異なる意匠が施されていて、門扉や窓枠、屋根瓦のデザインを見比べてみるだけでも楽しめます。家によっては見学できるところもあり、中庭に入ってみると自然の光と緑、水路や池などが設計されていて、中国古来の「住まいの美学」に触れることができます。
また、路地裏にはカフェやセンスの良い雑貨店、書店、地元の小さな食堂も点在。観光地価格ではない、地元仕様の美味しい食べ物やドリンクも味わえるのが嬉しいポイント。朝から夕方まで、ゆっくりと自分のペースで気ままな散策を楽しみましょう。
3. 見どころ:三坊七巷のハイライト
林則徐記念館
福州の英雄・林則徐(りんそくじょ)の記念館は、三坊七巷のなかでも必見のスポットです。林則徐は19世紀にアヘン戦争で有名になった清朝の高級官僚で、反アヘン運動の指導者として中国全国にその名を馳せました。この記念館は彼の旧宅を改造して作られており、御殿のような建物と伝統的な庭園が見どころです。
館内には林則徐の人生を物語る貴重な資料や原稿、彼が使った品々、当時の写真が多く展示されていて、近代中国史に興味がある方にはたまらない内容となっています。彼の幼少期からアヘン戦争の激動の時代まで、分かりやすい年表や展示物で学べるので、「歴史って難しそう…」という方でも大丈夫。
また、記念館の中は静かで落ち着いた雰囲気。丁寧に手入れされている庭園には、花や竹、石畳の道が美しく調和しています。館のスタッフはとても親切で、いつ行っても気持ちよく見学できます。休日は少し混みますが、平日ならゆっくりと見て回れるのでおすすめです。
伝統的な明清時代の民家
三坊七巷を象徴するものといえば、何といっても明(みん)・清(しん)時代の民家群です。大小さまざまな住宅があり、中には華やかな彫刻や庭、水辺、回廊、書斎、茶室などが残されています。家のデザインは細部にまで凝っていて、屋根の装飾や門のアーチ、カラフルな壁画、細密な木彫りを見るだけでも圧倒されます。
建物ごとにそれぞれのストーリーと歴史があり、「ここは詩人が住んでいた家」「ここは商人の豪邸だった」など解説プレートを読むと、その場所の空気感がぐっと身近に感じられるはずです。また、中庭の設計は特に見事で、石灯籠やミニ竹林、小さな池や橋などが優雅に配置されています。家の中を吹き抜ける風や、光と影のコントラストもとても綺麗です。
一部の民家は美術館や体験型観光施設として開放されています。伝統衣装を着て写真撮影ができる場所や、中国茶を楽しめる和やかなスペースもあり、気軽に“タイムスリップ”体験ができるのもユニークなポイントです。
文化体験イベントやパフォーマンス
三坊七巷は、単なる歴史的な風景だけでなく、文化体験やイベントも充実しています。伝統音楽の野外パフォーマンスやアート展示、詩の朗読会、書道体験など多彩な催しが随時開催されています。訪れる時期によっては、地元のフェスティバルや伝統演劇が行われている場面に出会うこともあります。
特に人気なのは、「伝統茶道体験」や「書画体験」。老舗の茶館や、町のギャラリーで予約なしで体験できることも多いです。茶芸師に中国茶の淹れ方を教えてもらったり、地元の書家と一緒に毛筆で名前を書くワークショップに参加したりと、観光以上の深い思い出を作ることができます。
これらのイベントは、観光客だけでなく地元の人も一緒に楽しんでいるのが特徴。中国語ができなくても、スタッフや参加者が親切にサポートしてくれるので、初めてでも安心してチャレンジしてみてください。旅のついでに「中国文化にちょっと触れてみたい」方にはおすすめです。
詩人・作家ゆかりのスポット
三坊七巷は「詩人の町」とも呼ばれ、多くの文学者や思想家が生まれ育った場所です。町には彼らが過ごした旧居や記念碑、足跡をたどれる資料館などが点在しています。そのなかでもとくに有名なのが、清代の文人・鄭孝胥(ていこうしょ)、近代詩人の林覚民(りんかくみん)、小説家の厳復(げんふく)など。彼らの生家や作品に触れることで、当時の文化的な風土を身近に感じられます。
多くの旧家は、館内に当時の書斎や蔵書、家具、書画などが残されており、まるでその時代にタイムスリップしたかのような雰囲気。解説パネルは中国語がメインですが、簡単な英語表記やQ Rコードを使った日本語のオーディオガイドも増えています。
また、詩人・作家をテーマにしたイベントや読書会もたびたび開かれているので、文学ファンの方は事前に調べてみると良いでしょう。何気ない街角にも詩や名文が刻まれた石碑が立っていたりと、「知る人ぞ知る」文学散歩が楽しめます。
4. グルメ&お土産を楽しもう
福州名物グルメとおすすめ料理
三坊七巷でぜひ味わいたいのが、福州ならではのご当地グルメです。福州料理は「閩菜(びんさい)」とも呼ばれ、中国八大料理のひとつ。海の幸が豊富で、あっさり優しい味付けが多いのが特徴です。街区内の食堂やレストランでは、本格的な閩菜をリーズナブルに楽しむことができます。
まずおすすめしたいのは「佛跳牆(ぶっちょうしょう)」。アワビや乾し貝、フカヒレ、豚足、鶏肉などたくさんの具材をじっくり煮込んだ福州の伝統スープ。コクがあって贅沢な味わいです。他にも、日本人の口に合う「福州魚団子スープ(魚丸湯)」や、やさしい味わいの「ワンタン」、餅米を竹の葉で包んだ「ちまき」など、心も体も温まる料理がたくさんあります。
夜になると屋台も登場。福建風小籠包(シャオロンバオ)、焼きビーフン、緑豆ゼリーなど、食べ歩きが楽しいメニューが豊富です。屋台のおばちゃんたちはとても親切で、片言の日本語や身振りでメニューを説明してくれることも。グルメ巡りだけでも、訪れる価値ありのスポットです。
おしゃれなカフェや茶館
歴史地区といっても、三坊七巷には現代的でおしゃれなカフェや伝統的な茶館がたくさんあります。築100年以上の古民家をリノベーションしたカフェでは、アンティーク家具や小物が並び、ノスタルジックな空間で中国茶やコーヒーが楽しめます。どこも雰囲気抜群で、インスタ映え間違いなしです。
中国茶好きなら、ぜひ地元の茶館にも足を運んでみてください。福州は茶どころでもあり、特に「茉莉花茶(ジャスミンティー)」が有名です。茶館では、茶芸師が華麗な所作でお茶を淹れてくれる伝統パフォーマンスも体験できます。落ち着いた雰囲気の中で、ほっと一息つくのはまた格別です。
カフェや茶館には、地元の若者やアーティストが集まっていて、最新の中国カルチャー発信地にもなっています。ここでしか出会えないオリジナルドリンクや、おしゃれなスイーツにもぜひチャレンジしてみてください。
ここでしか買えないお土産
三坊七巷はお土産探しにもぴったり。地元の工芸品や雑貨店が多く、日本では手に入らない一点物グッズに出会えます。とくに人気なのが、福州漆器。華やかな色彩と精緻な細工が印象的で、小さなプレートやアクセサリー、ミニボックスは手土産におすすめ。伝統工芸の技術が光る逸品です。
また、福州名物の「茉莉花茶」も定番。おしゃれな缶入りやギフトボックス仕様のものがたくさん並んでいるので、家族や友人へのプレゼントにもぴったりです。地元で採れたドライフルーツやお菓子、手作りの竹細工など、ここでしか買えないローカル品が目白押し。
雑貨好きなら、レトロな切手やポストカード、伝統模様のハンカチ、小さな画集などもおすすめ。小さな店が並んでいるので、じっくり見比べながらお気に入りを探してみてください。
5. 周辺の観光スポットもチェック!
西湖公園との組み合わせプラン
三坊七巷から徒歩やタクシーで10分ほどの場所にある「西湖公園(せいここうえん)」は、福州市民のオアシス的な存在。美しく整備された湖と庭園、古い橋や東屋があり、特に朝や夕方は散歩やランニングを楽しむ人たちで賑わっています。
園内には蓮の花が咲くエリアや、湖をめぐる遊覧船のサービスもあり、のんびりと“水の都・福州”を体感できます。また、季節ごとに花壇やライトアップも。三坊七巷を歩いたあとのリフレッシュスポットとして、セットで訪れるのがおすすめです。
湖の周りにはカフェやレストランも点在していて、緑に囲まれてランチやお茶をするのも最高のひととき。家族やカップル、友達旅など、誰と行っても楽しめるので、観光コースにぜひ組み込んでみましょう。
福州博物館で深掘り
もっと福州の歴史や文化を知りたいなら「福州博物館」も外せません。現代的な建物が目印で、三坊七巷や西湖公園からもアクセスしやすい立地です。館内には福州の古代文明から近現代の発展に至るまで、幅広い展示がずらり。
特に見ごたえがあるのは、福建省独自の陶磁器や漆器、民族衣装に関する展示。実際に使われていた家財道具や楽器、漁具なども展示されており、「福州の暮らしってどんな感じだったの?」が身近にわかります。展示解説は中国語がメインですが、ビジュアルが多いので言葉が分からなくても十分に楽しめる内容です。
また、定期的に企画展や体験型イベントも開催しています。子ども連れや歴史好きのカップルにもおすすめ。入館は無料のことが多く、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
便利な宿泊エリア情報
福州の宿泊エリアは、市内中心部を選ぶのが一番便利です。三坊七巷や西湖公園付近には、アクセス重視のビジネスホテルから、リノベーション型ブティックホテル、伝統的な古民家ゲストハウスまで様々なタイプの宿があります。近年は外国人旅行者も増えているため、英語や簡単な日本語対応ができるホテルも増えてきました。
古民家を活かしたアットホームなゲストハウスは、三坊七巷の“暮らすような旅”をしたい方におすすめです。朝から歴史街道を散策できる贅沢さは格別!一方、近代的な高層ホテルならジムやレストラン、コンシェルジュサービスも充実しているので、快適な滞在が可能です。
主要観光地へのアクセスも良いため、買い物スポットや飲食店が多い「東街口」や「五一広場」周辺も候補に入れると良いでしょう。予算や旅スタイルに合わせて好みの宿泊施設を探してみてください。
6. 旅のヒント&おすすめプラン
散策のコツとモデルコース
三坊七巷の街歩きを最大限楽しむポイントは、「朝早め」に出かけること。朝は観光客も少なく、現地の人たちの日常がダイレクトに感じられます。まずは広場周辺のカフェや屋台で朝ごはんを食べるのがおすすめです。熱々のワンタンや、ジャスミンティーでほっこりしましょう。
モデルコースとしては、最初に「林則徐記念館」で歴史を学び、そこから町の南側の伝統的な民家をじっくり見学。そのまま路地裏エリアのカフェや茶館で休憩し、午後はお土産探しやローカルグルメを楽しみましょう。時間があれば、夕暮れ時の西湖公園まで足をのばして、湖畔のきらめく景色を満喫してみてください。
歩きやすい靴と、日差し対策の帽子や日焼け止め、水分補給できるドリンクを持っていくことも忘れずに。屋内外を行ったり来たりしながら、体力に合わせて無理せず散策プランを立てましょう。
写真映えスポット紹介
三坊七巷には、フォトジェニックな撮影スポットがたくさんあります。人気なのは白壁に黒瓦の古民家の前や、歴史を感じる細い路地、「柳の木と石畳」の組み合わせです。特に朝と夕方の光は柔らかく、写真がとても綺麗に撮れます。
季節ごとの花や竹林、池や橋なども絶好の撮影ポイント。古民家の赤い扉や色鮮やかなランタン、石碑とのツーショットもおすすめです。中国伝統衣装をレンタルして記念撮影ができるスポットもあるので、ちょっと変わった旅の思い出づくりにも最適です。
カフェや茶館のオシャレな内装や、地元の人たちの日常風景もぜひ写真に収めておきましょう。インスタグラムや家族への旅レポートにもぴったりの素敵なショットがきっと見つかります。
ファミリーや友達と楽しむ方法
三坊七巷は家族連れや友達同士の旅行にもぴったりのエリアです。家族で行くなら、歴史体験や工作ワークショップ、伝統楽器や書道の簡単な体験プログラムに参加してみるのがおすすめ。子どもでも無理なく楽しめる内容がたくさんあります。
グループ旅行や現地で新しい友達に出会いたい方は、カフェや茶館で地元の人と交流してみましょう。言葉がわからなくても笑顔やスマホの画像でコミュニケーションできるので、意外と盛り上がります。大型テーブルのあるカフェや、みんなで点心をシェアできるレストランもあるので、賑やかな旅にぴったりです。
また、街歩きイベントやガイドツアーも申し込み可能です。効率よく見どころをまわりながら、地元ガイドから興味深い歴史やエピソードを聞くことができるので、1度は利用してみてください。
終わりに
三坊七巷は、福州の長い歴史と人々の暮らしが息づく特別な場所です。観光地でありながら、どこか懐かしくて居心地の良い空気が流れています。歴史建築をじっくり眺めたり、地元グルメに挑戦したり、文化体験やイベントで新しい発見をしたり…。旅を通じて、自分なりの楽しみを見つけてみてください。
日本ではあまり知られていない福州と三坊七巷ですが、一度訪れればきっと誰もが「また行きたい!」と思うはず。次の旅行プランには、ぜひこの“隠れた名所”を加えてみてくださいね。中国の奥深さと温かさに、きっと驚かされる旅になることでしょう。