厦門(アモイ)は中国の福建省南部に位置し、温暖な気候と心地よい海風、活気あふれる観光都市として知られています。中国本土の中でも特に「おしゃれで住みやすい街」として若い世代や家族連れにも人気が高く、日本をはじめ海外からの旅行者も年々増えています。そんな厦門で、今回は「海」にまつわる神秘と感動を体験できるスポット「厦門海底世界」にスポットライトを当ててご紹介します。お子さまから大人まで、旅の思い出になること間違いなしの絶景&アクティビティが楽しめる場所です。
厦門観光のプランの1つに、ぜひ加えてみてください!
1. 厦門ってどんな街?
厦門の基本情報
厦門は、中国南東部・福建省に位置し、台湾とも海を隔てて向かい合っています。街自体は大きすぎず、観光地がコンパクトにまとまっているため、短い滞在でも見どころを効率よく巡れるのが特徴です。日本からの直行便も充実していてアクセスしやすく、日本語や英語の案内があるお店やホテルも多いので、初めて海外旅行をする方や家族連れにも安心な街です。
年間を通して温暖な気候が魅力で、特に春や秋は過ごしやすく観光にぴったり。海に面しているのでシーフードも美味しく、夜は海風を感じながら屋台料理を楽しむこともできます。町全体が明るく、花や緑も多いため、散策するだけでも気分が癒されます。
また、交通の便も良く、空港から市内中心部までは車で30分ほど。市内にはバスやタクシーが多く、観光スポット同士も移動しやすいので、ストレスなく旅を楽しめます。近年は地下鉄も整備が進んでおり、より便利になっています。
歴史と文化の魅力
厦門は、中国と海外の文化が交わる歴史の舞台として栄えてきました。19世紀には外国貿易の港として開港し、西洋建築やキリスト教会、洋風のカフェなど、エキゾチックな雰囲気が残っています。鼓浪嶼(コロンス島)という世界遺産にも登録されている島もあり、ここでは西洋風のレンガ造りの建物や美しい街並みを楽しむことができます。
もともと福建省の人たちは商才に長けていて海外との交易も盛んでした。ゆえに、海外の文化を自然に受け入れるオープンさが感じられます。町の中には中国らしいお寺や市場もあり、伝統と現代が見事に調和している点も厦門の面白さです。
厦門は「音楽と芸術の街」としても注目されています。鼓浪嶼出身のピアニストが多いため「ピアノの島」として有名で、道を歩いているとあちこちからピアノやクラシックの音色が聞こえてきます。また、カラフルなアートギャラリーや現代アートの展覧会も多く、感性を刺激される街でもあります。
人気の観光エリア
厦門でまず外せないスポットが「鼓浪嶼(コロンス島)」です。フェリーで市内中心部から約5分というアクセスの良さながら、リゾート感満点。西洋建築の並ぶヨーロッパ風のおしゃれな通りや、美術館、カフェが楽しめます。海沿いの風景も絶景です。
また、「中山路歩行街」は、厦門の中心市街地にある食べ歩きが楽しめるショッピングストリート。ここには福建省ならではの小籠包や海鮮料理の屋台がずらり。地元の人と一緒にB級グルメを堪能できる人気エリアです。夜にはイルミネーションが美しく、活気に満ちています。
さらに、緑豊かな「南普陀寺」や「狐尾山公園」も人気。街の中に点在する公園や古いお寺巡りも癒しのひとときです。そして忘れてはいけないのが今回特集する「厦門海底世界」!私はここで大きなサメや不思議な深海の生き物に出会い、「海の力ってすごいな」と改めて感じました。
2. 厦門海底世界ってどんなところ?
アクセス方法とロケーション
厦門海底世界は、厦門市内の人気観光スポット「鼓浪嶼(コロンス島)」の東側・皓月園エリアに位置しています。市内のフェリー乗り場から鼓浪嶼まで約5分、鼓浪嶼の港からも徒歩でわかりやすい場所なので、観光のついでに気軽に立ち寄れるのが魅力です。
最寄りの鼓浪嶼フェリーターミナルからは、案内標識に沿って歩くだけ。島内の他の観光地、例えばピアノ博物館や百鳥園などとも近く、効率よく一日観光プランに組み込めます。島自体が完全歩行者天国なので、お子さん連れも安心して徒歩移動ができます。
また、厦門市内からフェリーターミナルまでタクシーや公共バスで気軽にアクセスできるのも便利です。鼓浪嶼の中心エリア周辺には小さなカフェや軽食店も多いので、朝から海底世界で遊び、午後は島カフェ巡り…なんて一日もおすすめです!
施設の概要と歴史
厦門海底世界は、1998年開業の水族館で、「海を身近に感じる」をテーマにした人気スポット。建物の外観はちょっとレトロで、どこかヨーロッパの水族館のような趣も感じられます。開業以来、子どもたちの社会科見学や家族のレジャースポット、大人の癒しスポットとして地元・観光客問わず親しまれています。
施設の目玉は、総水量5000トン超の巨大水槽と、全長80メートルのトンネル型アクアリウム。園内には中国近海から世界の海まで、約350種超・1万点以上もの海洋生物が展示されています。珍しい深海魚や美しいサンゴ礁、さらには海洋哺乳類まで、「海の中への冒険」がリアルに味わえる仕組みです。
厦門海底世界はオリジナルの教育プログラムやエサやり体験、海の動物ショーなど、子どもも大人も夢中になる体験型イベントも多彩です。近年ではデジタル技術を使った展示も導入され、より進化を続けています。SNS映えスポットもたくさん!
入場料金と営業時間
厦門海底世界の入場料金は、大人が約120元(日本円で約2,400円前後)、子ども料金(身長1.2m以下)が60元ほど。幼児(身長1.1m未満)は無料となっていて、ファミリーでも気軽に入館できる価格設定です。シニアや障害のある方には割引も用意されています。
営業時間は通常午前8時30分から18時まで。夏休みや連休には営業時間が延長されることもあります。ただし年中無休ではないため、公式ホームページで最新情報を確認することをおすすめします。特に混雑期は早めの来場や、ネットでのチケット購入が安心です。
館内はゆとりあるつくりなので、ベビーカーでも問題なく回れますし、雨の日の観光にもぴったり。ちょっとした荷物預かりや多目的トイレも設置されていて、誰でもストレスなく利用できます。おみやげショップやカフェスペースも入場券を持っていれば自由に出入りできる点もうれしいですよ。
3. 見どころ
巨大水槽で泳ぐサメとエイ
厦門海底世界でいちばん目を引くのは「巨大水槽」です。ここでは、悠々と泳ぐサメやエイの姿を間近に見ることができます。水槽のガラス越しに、まるで自分も海底を散歩しているかのような臨場感を味わえるので、初めて見る人は大人でも思わず息をのみます。
この水槽では、数種類のサメが迫力あるスピードで回遊しています。一般的な小型サメだけでなく、ノコギリザメやトラフザメといった珍しい種類も登場。サメが目の前を通り抜ける瞬間は写真映えも抜群。時には顔を近づけて興味津々の子どもの姿も見かけます。
エイは大きな体をひらひらと動かしながら、まるで空を飛んでいるようですよ。飼育員さんの解説タイムも設けられていて、「このサメは夜どうやって寝るの?」「エイの食事は?」といった素朴な疑問も解決してくれます。解説は中国語ですが、パネル展示に日本語や英語表記がついているので安心です。
トンネル型水族館の幻想空間
厦門海底世界で絶対に体験したいのが、全長80メートルの「トンネル型水族館」。透明なアーチ状のトンネルの中を歩くと、頭上や両サイドを色とりどりの魚たちが泳ぎ回り、まるで本当に海の中に迷い込んだかのような不思議な感覚に包まれます。
トンネル周辺には、カラフルな熱帯魚の群れ、ウミガメや大きなロブスター、神秘的なクラゲの展示もあります。日中でも薄暗く照明が美しく、水面に反射する光が幻想的。カップルで歩いていると、とてもロマンチックな時間が過ごせますよ。
特にトンネル中央部には「パノラマゾーン」があり、ぐるりと360度どこを見ても海の中!家族写真を撮るならこの場所は絶対外せません。小さな子どもも大興奮で「早く次の魚を見たい!」と夢中になること間違いなし。ベビーカーや車椅子でも見学しやすい設計です。
海の動物ショーと体験プログラム
厦門海底世界名物となっているのが「海の動物ショー」です。アシカやイルカが登場し、音楽に合わせてジャンプや輪投げ、ボールキャッチなどのパフォーマンスを披露してくれます。特にアシカはコミカルな動きがかわいらしくて、観客席からは毎回大きな拍手と歓声があがります。
ショーの合間には、飼育スタッフが舞台に登場し海洋動物の生態についてわかりやすく説明してくれます。「イルカは会話をする?」「アシカの好きな遊びは?」など、子どもたちの素朴な疑問にもきちんと答えてくれるので、知識を深めるのにもぴったり。
また、タイミングが合えば「エサやり体験」コーナーやバックヤードツアーも実施されます。両親子連れはもちろん、大人だけでも参加できるので、海の生き物とより近い距離でふれあえる貴重な経験になることでしょう。写真をたくさん撮りながら、思い出に残る時間を過ごせます。
4. 家族や友達と楽しむ過ごし方
子どもたちに大人気のイベント
厦門海底世界では、お子さんが夢中になれる特別イベントがたくさん用意されています。たとえば、季節ごとに開催される「海洋教室」ではサンゴや魚について学ぶワークショップがあり、簡単な水質実験や、海の動物に関するクイズラリーも企画されています。実際に触れることができるタッチプールもあり、小さな手でヒトデやナマコに触ってドキドキの体験ができます。
休日や夏休みには「夜の水族館体験」イベントが人気です。普段は午後で閉館となりますが、特定日には夜間限定のワークショップやナイトツアーがあり、暗闇でライトアップされた水槽を見ながら、夜行性の魚たちの不思議な行動を観察することができます。昼間とひと味違う幻想的な雰囲気に、子どもも大人もワクワクです。
中国語が分からなくても、ワークショップやクイズはイラストや写真付きで進行されるため、外国人の子どもでも抵抗なく参加できます。また、イベントスタッフはとても親切で、言葉に自信がなくても身振り手振りで盛り上げてくれるので、忘れられない思い出になります。
記念写真スポット
館内にはたくさんのフォトスポットがありますが、特に人気なのが「巨大サメの口オブジェ」。口の中に入って記念撮影すれば、まるでサメに飲み込まれているようなユニークな写真が撮れます。友達同士やカップルでさまざまなポーズを決めて、笑い声が絶えません。
また、クラゲ水槽の前や、パノラマトンネル内も絶好の撮影場所。光の加減や反射で、まるで異世界のような一枚が撮れたり、頭上に魚群が泳ぐ幻想的な写真も狙えます。また、実物大のシャチやイルカ模型の隣で家族写真をパチリ…これも厦門海底世界ならではの特別な一枚です。
出口付近には「プロカメラマンによる記念撮影」サービスブースもあり、希望するとすぐにおしゃれな台紙付きの記念写真を作ってもらえます。中国旅行の記念に一冊…という方にもおすすめですよ。スマホやデジカメだけでなく、インスタ映えする自撮りも思いっきり楽しめます。
レストランとお土産ショップ情報
厦門海底世界の館内には、おしゃれなカフェレストランが併設されていて、ランチや軽食タイムにぴったり。新鮮なシーフード料理はもちろん、ラーメンやピザ、子どもが喜ぶスイーツやキャラクターメニューも揃っています。窓側席からは鼓浪嶼の美しい海が見渡せて、癒しの時間が流れます。
レストランの隣にはアイスクリームスタンドもあり、水族館でひとしきり遊んだ後のクールダウンに最適です。また、館内のお土産ショップも見逃せません。ぬいぐるみやキーホルダー、オリジナルの水族館グッズが充実していて、特にサメやクラゲをモチーフにしたグッズは中国以外では手に入らないレアなアイテムです。
地元アーティストによるハンドメイドアクセサリーや、海をテーマにした文房具セットも人気。お土産選びで迷ったときは、ショップスタッフに日本語や英語で気軽に相談できます。お菓子や小さい雑貨など「旅先から持ち帰りやすいもの」も豊富です。
5. 行く前に知っておきたいポイント
混雑する時期と避け方
厦門海底世界は年間を通じて多くの観光客が訪れますが、特に中国の大型連休(春節、国慶節、5月の労働節)は家族連れや修学旅行生で混み合います。これらの時期に重なる場合は、朝一番のオープン時間や夕方の閉館間際を狙うのがベストです。
夏休みや週末も混雑するので、可能なら平日の午前中や雨の日を選ぶと比較的ゆっくり見学できます。また、ネットで事前予約をしておけば、当日チケット売り場で列に並ぶ手間も省けます。旅行予定を決めたら、できるだけ早めにチケットを押さえておきましょう。
混雑シーズンを外した時期でも、人気のアシカショーなどのイベントには先に座席を確保した方が安心です。時間にゆとりをもって、館内マップでルートを考えながらまわると、より楽しく過ごせます。
周辺の観光スポットやおすすめグルメ
厦門海底世界を訪れたら、鼓浪嶼島のほかの観光地もぜひ一緒に巡ってみてください。ピアノ博物館はヨーロッパ製のヴィンテージピアノがずらりと並び、音楽ファンならずとも感動。南側の「百鳥園」ではカラフルな鳥たちを間近に観察できます。
街歩きに疲れたら、島のカフェで一休みがおすすめ。鼓浪嶼特製のマンゴースイーツやトロピカルフルーツジュースは見た目もかわいく、女子旅にもぴったりです。また、中山路歩行街へ戻れば、福建料理の名物「沙茶麺」や「牡蠣オムレツ」「海鮮ワンタン」など地元グルメもいただけます。
厦門市内には、おしゃれなティーサロンや海沿いのバーも多いので、昼は観光、夜は美しい夜景や音楽を楽しみながら一日を締めくくることもできます。どこへ行ってもフレンドリーなスタッフばかりなので、気軽に話しかけてみましょう。
便利な持ち物と服装アドバイス
厦門は一年中温暖ですが、夏はかなり暑くなるので帽子や日焼け止め、水分ボトルはマストアイテム。館内は空調が効いていて快適なので、カーディガンや薄手の羽織りを持っていると安心です。動きやすいスニーカーがベストですが、館内はバリアフリーなので、サンダルやベビーカーでも大丈夫です。
海底世界での写真撮影を楽しみたい方は、充電済みのカメラやスマートフォンも忘れずに。水族館は光の加減が微妙なので、できれば自撮り棒や小さな三脚があるとインスタ映えする写真もばっちり。濡れたり汚れたりしにくい服装を選ぶと、子どもと一緒に動物に触れ合うイベントも気軽に参加できます。
また、雨の日でも気分が落ちないように、明るい色合いの服やアクセサリー、小さな折りたたみ傘も持参すると便利です。現地で困ったことがあれば、案内カウンターやスタッフが親切に対応してくれるので、初めてでも心配無用です。
終わりに
厦門海底世界は、家族連れはもちろん、友人同士やカップル、ひとり旅でも満喫できる観光スポットです。中国各地の水族館と比べても、展示の工夫やイベントの多さ、アクセスの良さがダントツ!厦門の爽やかな海風に包まれながら、海の神秘と感動を存分に味わってみませんか?
旅行中は慌ただしくなりがちですが、海底世界の中ではぜひ足を止めて一つひとつの生き物に目を向けたり、思い出の写真をたくさん残してください。厦門ならではのフレンドリーな雰囲気とバラエティ豊かな展示、そして温かなスタッフの笑顔が、旅をより素敵に演出してくれるはずです。次回の中国旅行の行き先に、ぜひ厦門と海底世界を加えてみてくださいね。