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   龍脊棚田 (龙脊梯田)

桂林といえば、中国でも有数の景勝地として知られ、美しい山水画の世界が広がる場所です。そんな桂林から少し足を延ばすと、竜勝棚田(りゅうしょうたんでん)という絶景スポットが待っています。階段状に広がる田んぼが作り出す、幻想的な風景。季節によってまったく違う表情を見せてくれる竜勝棚田は、「一生に一度は見てみたい絶景」として日本人観光客にもじわじわ人気が高まっています。今回は、竜勝棚田の魅力や楽しみ方、アクセス方法からグルメ、宿泊情報、フォトスポットまで、とことん分かりやすくご紹介します。旅好きな方もアクティブに自然を楽しみたい方も、ぜひ参考にしてみてください!

目次

1. 桂林ってどんな街?

桂林の魅力とは

桂林といえば、「水墨画のような景色」を思い浮かべる方も多いでしょう。奇岩奇峰が連なるカルスト地形が特徴的で、川や湖に映る山々がとても幻想的。中国のみならず、海外からもその風景を一目見ようと観光客が集まります。街中には歴史的な建物や情緒ある小道、賑やかな市場、おしゃれなカフェもあるので、自然の美だけでなく、都市としての楽しさもたっぷり詰まっています。

さらに、多民族が暮らす土地ならではの文化も魅力です。ミャオ族やヤオ族といった少数民族が多く住むエリアが周辺に点在し、独特な衣装や風習を目にすることもできます。桂林は料理もおいしく、川魚や地元特産の野菜を使ったグルメも盛りだくさん。観光にグルメに文化体験、何日いても飽きることのない街なんです。

桂林の散策なら漓江下りが定番ですが、ちょっと足を延ばして自然をより深く体験したいなら、郊外のスポットまで旅するのがおすすめ。市内周辺から往復しやすいアクセスや、現地ツアーが充実しているので、初めての方でも安心して楽しめます。

気候とベストシーズン

桂林は年間を通して温暖ですが、はっきりとした四季があります。春(3~5月)は新緑が美しく、川沿いに花が咲き誇ります。梅雨シーズン(5~6月)は雨の日が多くなりますが、棚田に水が張って一番幻想的な絶景が広がる時期と言われています。夏は蒸し暑くなりますが、山間部は街よりも涼しいので快適に過ごせます。

秋(9~11月)は、天気が落ち着いて観光には最適なシーズン。特に稲の収穫時期となる9~10月初旬は、黄金色の棚田が輝き一面に広がります。冬はやや寒くなり(12~2月)、朝晩はしっかり冷え込みますが、静かな棚田の景色を独り占めできる季節でもあります。

いちばんのベストシーズンは、初夏(5~6月)の水張りの時期と、秋の稲穂が実る頃。どちらも絵画のような絶景が楽しめるので、写真好きの方や自然派の方には特におすすめです。服装はシーズンによって調整しやすいよう、羽織やレインコートを持っていくと安心です。

街から竜勝棚田へのアクセス

桂林市内から竜勝棚田までは、約80キロメートルほど離れています。バスや車での移動が一般的で、所要時間はおよそ2時間から2時間半ほど。桂林市内のバスターミナルからは、竜勝方面へ向かう直通の観光バスやミニバンが運行されています。バスは本数が限られているため、時間をしっかり確認しましょう。

ツアーを利用すると、現地ガイド付きで棚田の絶景スポットや民族村を巡ることができ、外国語の不安もぐっと減ります。自力で行く場合、桂林北駅から高鉄(高速鉄道)で「竜勝」駅まで行き、そこからタクシーやバスで棚田地区へ向かう方法もあります。ただ、最寄り駅から棚田までは山道で少し距離があるため、車や現地タクシーの利用が便利です。

棚田エリア内は歩いて巡ることができる小道が多く、急な坂や階段があるので動きやすい服装と靴がおすすめ。車移動の場合は、棚田のふもとの駐車場で車を降りて、村まで徒歩またはロープウェーでアクセスすることになります。旅程に余裕を持って、ゆったりとした日取りで訪れるのがコツです。


2. 竜勝棚田の基本情報

竜勝棚田とは

竜勝棚田は、中国広西チワン族自治区の竜勝県に位置する壮大な棚田群です。標高300~1100mの山肌に沿って、階段状に田んぼが並ぶその景色は、まるで「大地を彩るアート」。どこを見ても360度の大パノラマが楽しめます。このエリアは「竜脊棚田(りゅうせきたんでん)」とも呼ばれていますが、日本では「竜勝棚田」として知られています。

棚田は600年以上の歴史があると言われ、その面積は6,600ヘクタールにも及びます。棚田ごとに大きさや形が違い、天候や時間帯によって異なる表情を見ることができます。朝もやのかかる早朝や、夕焼けに染まる夕方の景色は特に感動的です。

竜勝棚田エリアには、「金坑」「平安」「大寨」といった代表的な村が点在していて、それぞれ見どころや雰囲気が異なります。観光ルートや宿泊地によって、訪れる村を選ぶのも旅の楽しみ方の一つです。

歴史と伝統

竜勝棚田の歴史は、元(げん)王朝時代まで遡るとされています。少数民族の壮(チワン)族やヤオ族たちが、険しい山間部で暮らしを維持するために知恵を絞り、棚田の技術を伝承し続けてきました。狭い土地を最大限に利用し、水を張ることで乾季でも稲作が可能になるよう工夫されています。

この棚田は、単なる農地ではなく、世代を超えて守り継がれてきた民族文化の象徴でもあります。田植えや稲刈りなどの農作業のほとんどが手作業で行われており、伝統的な農耕儀式や季節の祭りも現代まで色濃く残っています。村人たちは、色鮮やかな民族衣装を身にまとい、音楽や踊りを通じて文化や歴史を大切にしています。

また、竜勝棚田は中国政府から国家級風景名勝区にも指定されており、地域の宝として発展が進められています。観光と農業、伝統文化が融合した独特の雰囲気は、他の観光地にはない特別な魅力と言えるでしょう。

入場料や訪問時の注意点

竜勝棚田エリアを訪れるには入場料が必要です。入場口で入場券を購入してください。価格は時期やルートにより変動しますが、2024年現在で大人ひとり約80~100元(1600~2000円程度)となっています。学生やシニア、子供向けの割引もありますので、パスポートなど身分証明書を携帯しておくと安心です。

棚田エリアは天候によって道が滑りやすくなるため、歩きやすい運動靴やトレッキングシューズが必須です。日差しが強い日や雨の場合もあるので、帽子や日焼け止め、簡易レインコートも持参すると役立ちます。また、各展望台や村への移動は徒歩が基本。体力に自信のない方は、ロープウェーや現地トゥクトゥク(小型乗用車)を利用することもできます。

観光地化が進んでいますが、棚田や村には生活する人々がいることを忘れず、歩くときは農作業の邪魔にならないよう注意しましょう。また、飲食物やゴミは持ち帰る、現地のルールを尊重するなど、マナーを守って観光しましょう。


3. 見どころ

銀背山(ジンベイシャン)―絶景の展望台

銀背山(ぎんはいざん/ジンベイシャン)は、竜勝棚田で最も有名な展望ポイントの一つです。標高約800メートルの山頂まで登ると、まるで「棚田の海」を一望できる大パノラマが広がります。朝日にきらめく水面や、夕焼けに輝く段々田んぼは、息をのむほどの幻想的な光景です。

展望台へは徒歩で約1時間弱の山道を登ります。大変そうに思えますが、途中にも棚田や村の風景が見えて、「歩くのが楽しい」道のり。道中、地元の方々が自家製の蜂蜜や果物を販売しているので、ちょっとしたグルメ体験もできます。ロープウェーも一部運行されているため、足腰に自信がない方も安心。

銀背山の頂上からは、朝もやの棚田、日中の青空と緑のコントラスト、夕刻のオレンジ色に染まる景観など、時間ごとに違う顔を見せてくれます。カメラ好きや絶景ハンターにとっては、「何度でも登りたくなる」スポットです。特に雨上がりや霧の日は、幻想的な雰囲気が一段と際立つので、あえて天候を選ばず訪れるのもおすすめです。

金坑棚田―四季折々の風景

金坑棚田(きんこうたんでん)は、最も広範囲にわたる棚田エリアで、「金坑大寨(きんこうだいさい)」という大きな村が拠点となっています。ここでは、田んぼが何層にも重なり合い、遠近感たっぷりの壮大な風景が広がります。訪れるたびに違う表情が楽しめるのが金坑棚田の魅力です。

春~初夏(5~6月)は、棚田に水が張られ、水鏡となった田んぼが空や山を映し出します。日本の水田風景とはまた違ったスケール感で、フォトジェニックなスポットが点在。「天上の鏡」とも言われるほど輝く光景は、一生の思い出になるでしょう。

秋(9~10月)は、稲穂が熟し棚田が黄金色に輝きます。この時期は収穫も行われ、村には活気があふれます。季節によって体験できるイベントや景色が大きく変わるので、「次は違う時期にまた来たい」とリピーターが多いエリアです。季節に合わせて服装や持ち物を変えて楽しむのも旅の醍醐味です。

少数民族の村と文化体験

竜勝棚田周辺には、壮(チワン)族や紅瑶(ホンヤオ)族などの少数民族が暮らす村が点在しています。村の人々は今も伝統的な暮らしを守っていて、色鮮やかな民族衣装や、独特の髪型、刺繍細工などが間近に見られます。観光客向けの文化体験プログラムも年々増えています。

多くの村では、民家を改装した民泊やゲストハウスがあり、実際に村に宿泊して現地の生活に溶け込むことができます。宿では地元の人と一緒に食事をしたり、民族楽器の演奏や伝統舞踊の体験ができる場合も。普段の観光地とはまったく違う、アットホームな雰囲気で過ごせます。

また、工芸体験としては、手作りの刺繍や藍染め、バンブークラフトなども体験可能です。こうした文化交流は、旅の思い出として「モノ」だけでなく「心」に残る特別な体験。言葉が分からなくても、温かく迎えてくれる村人とのふれ合いが、何より旅の楽しさを実感させてくれます。

伝統的な田植え祭りと収穫祭

竜勝棚田では、毎年田植えの時期(5~6月)や稲刈りの季節(9~10月)に伝統的な祭りが開かれます。特に田植え祭りは、民族衣装に身を包んだ村人たちが楽器を鳴らしながら田んぼを練り歩くというもので、観光客も見学や一部体験に参加できます。

民族舞踊や歌、太鼓、竹笛など、賑やかな音楽に包まれ、田んぼの神様へ豊作を祈りささげるのがこの祭りのクライマックス。参加者には藍染めのスカーフを首に巻いてくれたり、伝統衣装を自由に試着できるチャンスもあります。カメラを持っていれば、ここでしか撮れないカラフルなシーンがたくさん撮れるはず。

収穫祭では、新米を使った即席のお餅つき体験や、その場で炊いたごはん、お供え用のお酒を一緒に味わうことも可能です。こうした村の催しは基本的にオープンな雰囲気なので、タイミングが合えば気軽にのぞいてみましょう。事前に日程を調べていけば、旅のハイライトになること間違いなし!


4. グルメと特産を楽しもう

地元食材を使った料理

竜勝棚田や周辺地域では、豊かな自然を生かした地元食材がたっぷり使われます。山の幸、川魚、野生の山菜、地鶏、そして棚田で獲れた新鮮なお米が主役です。中国料理というより、素朴な田舎の家庭料理に近い味付けが特徴。体にやさしいメニューが多いので、食事を通してほっこりした気分になれます。

名物のひとつが「棚田米のごはん」。もちもちで粒立ちの良いご飯は、日本人の口にもよく合います。他にも、地元野菜の炒め物や川魚の蒸し物、山で採れたきのこや山菜を使ったスープが定番。市内のレストランでも棚田米を使ったセットメニューを見かけますが、やはり村の食堂や民宿で食べるローカルごはんは格別です。

季節によっては、竹の子や山野菜をふんだんに使った創作料理が並びます。トウモロコシ、カボチャ、豆類などは、自然な甘みや素朴な風味が引き立ちます。シンプルだけどしみじみとおいしい、そんな料理が旅の疲れを癒してくれるでしょう。

竹筒ご飯と田舎の郷土料理

竜勝棚田エリアの代表的な郷土料理といえば「竹筒ご飯」(中国語で「竹筒饭」)。竹の筒の中に米や肉、きのこ、山菜などを一緒に詰めて、じっくり炊き上げた香ばしいご飯です。外の竹の香りがご飯に染み込んでいて、日本の炊き込みご飯とはまた違った風味が楽しめます。

竹筒ご飯は、村の食堂や屋台、各宿泊施設でも提供されているので、ぜひ味わってみてください。中身の具材は季節や家庭ごとにアレンジがあり、時には新鮮な川魚や燻製肉、トウモロコシなどが入っていることもあります。ボリュームがありながら、消化にも良いので、トレッキングの後のエネルギー補給にもぴったりです。

その他にも「田鶏(カエル)料理」や「野菜たっぷりの煮込み」「地鶏スープ」など、その土地ならではの料理があります。素朴ながらも滋味あふれる味わいは、市内のレストランよりもやっぱり村のお母さんの手料理で食べるのが最高ですよ。

市場で出会う特産品

竜勝棚田エリアの村や桂林の市場では、お土産にもぴったりな特産品がたくさん見つかります。中でもおすすめなのが「竹細工」と「手作り刺繍」。伝統工芸の技が光る小物や飾りもの、実用的なバスケットや雑貨が並び、すべて一点ものです。

村の直売所や露店では、ほんのり甘い「現地産のハチミツ」や、「山で採れた薬草茶」なども手に入ります。お土産や自分用に買って帰ると、旅の思い出がよみがえりますね。特にヤオ族の手仕事品は色使いが鮮やかで可愛らしいデザインが多いので、旅仲間へのギフトにもピッタリ。

食べ物系のお土産なら、竜勝棚田で収穫されたお米や、竹筒ご飯用のミニ竹筒セット、地元産の干し椎茸やトウモロコシパウダーなどもおすすめ。市場をぶらぶら歩きながら、現地のおばあちゃんや職人さんとおしゃべりするのも楽しいものです。


5. 宿泊&おすすめモデルコース

棚田の中の宿泊体験

竜勝棚田エリアでは、見晴らしの良い棚田ビューの宿が人気です。棚田を見下ろせるテラス付きのロッジから、村民が経営する素朴な民宿、伝統を感じるゲストハウスまで、タイプはいろいろあります。棚田の村で一泊すれば、朝日や星空、静かな夜の棚田風景など、一日のうちでもっとも美しい瞬間を独り占めできます。

ゲストハウスの中には、昔ながらの木造家屋をリノベーションしたものや、新築で快適な設備を備えたホテルもあります。客室からは段々畑が見え、鳥の声や風の音、村の暮らしを身近に感じられ、ゆったりした時間を過ごせます。エリアが広いので、宿泊を決めるときは「金坑」「平安」「大寨」など村ごとの雰囲気やアクセスを調べて選ぶのがおすすめです。

宿によっては、地元料理の夕食や朝食がセットで付いてくることも。観光客向けサービスも年々充実しており、日本語や英語が通じるスタッフがいるゲストハウスも増えてきています。棚田の中で泊まるというのはなかなかできない体験なので、旅程に余裕があるなら一泊以上をぜひ計画してみてください。

日帰りと一泊二日の楽しみ方

日帰りで竜勝棚田を訪れる場合は、朝早く桂林を出発して、主要な展望台や棚田エリアをじっくり巡り、夕方には桂林に戻るのが一般的です。体力に自信があれば、いくつか展望台をはしごしつつ、村でのグルメや工芸品マーケットものぞけます。日帰りツアーも多く、スムーズに回れるコースが人気です。

一方、一泊二日の場合は、夕方の夕陽や夜景、早朝の朝もやを存分に楽しむことができます。昼間とはまったく違う雰囲気の棚田が見られるため、写真好きやゆっくり旅したい方には一泊以上を強くおすすめします。夜は宿や民宿で地元の人とゆったり語らい、伝統舞踊のショーや家庭的な手料理を体験できる宿もあります。

時間に余裕があれば、棚田ハイキングに挑戦したり、民族村の文化体験や伝統工芸ワークショップに参加するプランもイチオシです。また、朝の村では地元の人々の生活ぶりがより色濃く感じられるので、「暮らすように旅する」気分を味わえます。

旅に便利なサービス・アドバイス

竜勝棚田エリアでは、観光客向けのインフォメーションセンターや現地ツアーデスクがいくつかあります。モデルコースの案内、天候や最新のイベント情報がチェックできるので、到着したらまず立ち寄ってみると安心です。宿泊施設や村の入口には簡単な日本語や英語の案内板が設置されていることが多いですが、簡単な中国語フレーズや翻訳アプリがあるとよりスムーズ。

現地はWi-Fiサービスを提供しているカフェや民宿が増えていますが、エリア全体ではまだつながりにくい場所も。大事な情報はスマホに事前にダウンロードしておくことをおすすめします。現金は少し多めに持っていくと安心(特に山奥の村ではキャッシュレス未対応の場合が多いです)。

歩く距離も多く、時には天候が急変することもあるので、動きやすい服装と天候に対応できるアイテムを忘れずに。万が一に備えて、常備薬やエネルギー補給用のおやつ、飲み物も持参しましょう。親切な現地の人が多いので、困ったことがあれば気軽に声をかけてみてください。


6. フォトスポット&旅のヒント

写真映えするおすすめスポット

竜勝棚田はどこを切り取っても美しいですが、「ここで絶対写真を撮ってほしい!」というおすすめスポットをいくつかご紹介します。まずは、銀背山展望台。棚田の全景が一度に見渡せ、朝もやに包まれた神秘的な風景が撮影できます。次は金坑地区の「七星伴月」展望台。ここでは、星形に配置された棚田の中に村落が浮かぶ、ファンタジックな一枚が狙えます。

村の小道や石段も、素朴な農村風景や棚田に働く人々の様子まで、どこを撮っても雰囲気抜群。特に早朝や夕暮れ時は光のコントラストが美しく、SNS映え間違いなしのショットが狙えます。季節ごとに違う花や野鳥、雲海がかかる日など、「巡るたびに違う写真が撮れる」のも棚田の醍醐味。

棚田奥地の小さな村や、民族衣装を着た地元の女性たちも素敵な被写体です。事前に声をかけてから写真を撮ると、現地の人たちも気さくに応じてくれる場合が多いです。せっかくの思い出なので、人物と絶景の両方をバランスよく写真に収めてみてください。

ベストな撮影時間帯

美しい写真を撮りたいなら、時間帯選びがとても大切。まずおすすめなのが早朝6~8時ごろ。夜明けとともに棚田に霧が立ちこめ、空の色と水田の反射が幻想的な写真が撮れます。観光客も少なく、静かな朝の風景を独占できるのも魅力です。

次におすすめなのは、夕方17~19時ごろ。夕陽が山間に落ちる時間は、棚田が金色や赤色に染まり一層ロマンチックに。晴れた日なら日の入り直前が一番のシャッターチャンス。水を張った田んぼや収穫時期の畑で、光と影のコントラストがドラマティックな一枚になります。

昼間は空気がクリアで緑と空の青さが引き立ちますが、日差しが強い分コントラストも強くなります。写真目的なら、朝晩に時間を合わせてメインスポットを巡り、日中は村歩きや文化体験に時間を使うのがおすすめです。

持っていくと役立つアイテム

竜勝棚田を満喫するには、持ち物選びも大切です。一日中歩くことになるので、履き慣れたトレッキングシューズやスニーカーは必須です。また、山の天気は変わりやすいので、携帯用レインコートや折り畳み傘があると安心。帽子とサングラスもあれば、強い日差しを防げます。

朝晩は気温差があるため、春や秋は薄手の上着やウィンドブレーカーが役立ちます。写真撮影を楽しみたい方は、カメラや予備バッテリー、メモリーカードのストックも忘れずに。小型三脚やスマートフォン用ジンバルがあると、きれいな景色をブレずに収められますよ。

また、村によってはコンビニやドラッグストアが少ないので、常備薬や簡単な救急セットも携帯しましょう。地元の市場で買ったフルーツや軽食などをバックパックに入れておくと、小腹が空いた時にも便利。登山やハイキングが苦手な方は、現地でレンタルできる杖やロープウェー利用も検討しましょう。


終わりに

竜勝棚田は、どこを歩いても息をのむ絶景と、昔ながらの中国農村文化に触れられる特別な場所です。日本ではなかなか味わえない壮大な棚田や村の暮らし、素朴であたたかな人々、多彩なグルメや工芸体験など、旅の楽しみがぎゅっと詰まっています。四季折々まったく違う表情を見せてくれるので、一度行けば必ず「また来たい」と思わせてくれるはず。

桂林からのアクセスも改善され、女性一人旅やファミリーでも安心して楽しめるスポットになりました。ぜひこの記事を参考に、自分だけの竜勝棚田めぐりを計画してみてください。旅先での一期一会や、心に残る絶景との出会いが、きっとあなたの旅を特別なものにしてくれるでしょう。

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