上海を訪れるなら、一度は体験してほしいのが「外灘観光トンネル」です。中国最大級の都市「上海」は近未来の雰囲気と歴史的な魅力をあわせ持つ街。そのちょうど中心にある外灘(バンド)エリアと浦東(プードン)を結ぶ「外灘観光トンネル」は、単なる移動手段のトンネルではなく、五感を刺激するエンターテインメント空間です。このトンネルを旅すれば、新旧の上海のコントラストに胸躍らせながら、ほかにはない体験にきっと出会えるはずですよ。
1. 外灘観光トンネルの概要
中国の近代都市・上海
上海は、中国の経済・商業・文化の中心地。その高層ビル群と伝統建築、近現代が共存する町並みは世界中の旅人を魅了しています。日本からのアクセスも良く、直行便で気軽に訪問できる都市の一つです。江戸や東京と同じように、古いものと新しいものが混在しているので、歩くだけで新しい発見があります。
特に黄浦江沿いの「外灘」エリアは、19世紀末から20世紀初頭にかけての欧米建築が立ち並び、まるで西洋と中国が融合したような独特の雰囲気。この外灘から浦東にあるビジネス街・金融街へと向かう際、外灘観光トンネルが使われます。このトンネル一本で、伝統的な上海から未来都市の上海へと、一気にタイムスリップできるのです。
一歩トンネル内部に入ると、外の喧騒が遠ざかり、まるで別の空間にワープしたような気分になります。上海でしか感じられない近未来エンターテインメント体験を、ぜひ体感してみてください。
世界的に有名な観光スポット
外灘観光トンネルは、上海観光の目玉の一つです。世界中から集まる観光客が上海を訪れた際、ほぼ必ずといっていいほど立ち寄る人気スポットです。CNNや旅行雑誌にもたびたび取り上げられ、ネットやSNSでも話題に上がっていますよ。
なぜここまで注目されるのか――それは単なる移動手段や地下道にとどまらず、トンネル全体が一大アトラクションとして作りこまれているからです。一般的な地下鉄や歩行トンネルとは異なり、乗り込むだけで光・音・映像が織りなすショーを体験できます。また、外灘と浦東という上海の二大名所をわずか数分で結ぶというアクセスの良さも人気の理由です。
外国人観光客だけでなく、地元の人たちにも「デートスポット」「家族連れのおでかけスポット」として親しまれています。多言語の案内や映像もあるので、日本からの旅行者でも安心して楽しめる仕掛けになっています。
旅行者に人気の理由
そもそも、なぜ外灘観光トンネルはこんなに人気なのか――その理由は、「未知の体験ができるから」です。全長650メートルほどの短いトンネルですが、乗り物に乗った瞬間から色鮮やかなイルミネーション、臨場感あふれるサウンド、迫力ある立体映像などが一気に展開されます。わずか数分でまるでアミューズメントパークのエイリアンワールドを旅した気分に浸れます!
また、このトンネルが上海でしか味わえない独自の魅力を持っているのも大きなポイントです。アジア各地に数々の有名な鉄道や地下鉄はありますが、観光のためだけに作られた幻想的な地下トンネルは珍しいですよね。友人同士、カップル、ファミリー問わず、みんなでワクワクできる仕掛けが詰まっています。
価格も大都市の観光施設としては手頃なのが嬉しいポイント。短時間で手軽に「上海らしい体験」ができるということで、海外旅行がはじめての方や家族連れ、お子さん連れの方にも自信を持っておすすめできるスポットなんです。
2. アクセスと交通情報
上海でのアクセス方法
外灘観光トンネルは、上海市の中心部にあり、外灘(バンド)の北側と浦東側の観光エリア(オリエンタルパールタワー付近)を結んでいます。空港からはタクシーや空港リムジンバスで市内中心地に到着後、地下鉄やバスでアクセスするのが一般的です。日本からのアクセスは上海浦東国際空港または虹橋空港がメイン。空港からタクシーなら40分前後で外灘に到着できるので、到着日にすぐ体験するのもおすすめです。
市内観光ルートを組み立てる際もとても便利。例えば「豫園や南京路ショッピング街で買い物→外灘観光→トンネルで浦東へ→上海タワーや水族館観光」というルートもスムーズです。徒歩圏にさまざまな観光スポットがあるので、初めて上海を訪れる方にもわかりやすく、迷いにくい立地となっています。
土地勘がない場合や、中国語に不慣れな場合でも安心。多くの道路標識や案内板に日本語・英語の表記がありますし、最近はスマートフォンの地図アプリがあれば現地でもスムーズにたどり着けますよ。
便利な地下鉄情報
観光に便利な移動手段といえば、やはり地下鉄(上海メトロ)が頼りになります。外灘観光トンネルの外灘側の入口は、地下鉄「南京東路」駅や「豫園」駅から徒歩数分、浦東側の出口は「陸家嘴」駅が最寄りです。どの駅も上海市内の要所を結ぶ主要路線に属しているため、アクセスに困ることはまずありません。
特に観光客向けの一日乗車券や交通カードがあるので、好きなだけ地下鉄やバスを利用可能です。駅の案内や路線図にも日本語が併記されていることが多く、初めての方でも安心して乗り放題。地下鉄の混雑が心配な方は、朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュタイムを少し避けて利用すると快適ですよ。
また、地下鉄を降りてから外灘観光トンネルまでは徒歩で3〜5分程度。道中にはカフェや土産物店もたくさんあるので、ついでに地元グルメやショッピングも楽しめて一石二鳥です。乗り場は大きな看板やLED表示があるので、迷うことはほとんどないでしょう。
バスやタクシーの利用
地下鉄以外のアクセス方法としては、市内バスやタクシーも便利です。市内各地から外灘観光トンネルへ向かう主要バス路線は多く、1元(約20円)という格安価格で乗ることができます。中国語に不慣れでも、Googleマップや百度地図などのアプリを使えばバスルートも調べやすいですよ。
タクシーは日本よりもかなり安価で利用できるのが魅力。外灘付近には常に多くのタクシーが待機しているので、希望の時間にスムーズに乗れます。運転手さんは簡単な英語やアプリ翻訳にも慣れている方が多いので、「ワイタン・グァングァントンダオ」と伝えるか、スマホの地図画面を見せるだけでOKです。
時間帯によっては道路の渋滞に注意が必要ですが、ルートや距離を事前にアプリで調べておけば安心。観光スポット同士を効率よく巡る際にも、タクシーやバスを組み合わせて使うことで移動の負担を減らせます。グループや家族連れの場合はタクシーのチャーターもおすすめです。
3. 見どころ
未来感あふれるイルミネーション
外灘観光トンネルといえば、まずはそのインパクト抜群のイルミネーション!トンネルに一歩足を踏み入れれば、まるでSF映画のワンシーンの中に迷い込んだかのような美しい光の世界が広がります。センサーやLEDライトを駆使した多彩な光の演出は、色とりどりにトンネル内を染め上げ、ときおり幻想的な情景や宇宙空間を思わせる模様が目の前に現れます。
日本のイルミネーションスポットも素晴らしいですが、ここ外灘観光トンネルの照明はスピーディーかつ大胆。紫、青、緑、赤……と変化し続ける照明が、乗り物の進行速度や車内アナウンスと連動しているため、ただ光を眺めるだけでなく、実際に「未来へ進んでいる」体験ができるんです。子供も大人も思わず「わぁ!」と声を出してしまうほど。
さらに季節やイベントごとに演出内容が変わるのも魅力の一つです。たとえば春節や国慶節の時期はスペシャル版のイルミネーションにバージョンアップされることも。いつ訪れても新鮮な感動が得られるよう、定期的にライトアップの内容をアップデートしているのもこのトンネルならではです。
トンネル内のマルチメディアショー
外灘観光トンネルの最大の魅力は、ただ通り抜けるだけの通路ではなく、トンネルそのものがマルチメディアショーになっていること。トンネル内を走る専用カプセル型の小型ゴンドラ「トラム」に乗車した瞬間から、前方・左右・車内天井すべてが巨大なスクリーンに大変身。プロジェクションマッピングやレーザー、立体音響システムを駆使したショーが始まります。
乗車中はまるで異次元へ吸い込まれるような感覚や、深海・宇宙旅行をしている気分にさせてくれるダイナミックな演出が次々現れます。たとえば、「火山噴火ゾーン」では突然真っ赤なマグマの映像が現れ、熱風のような効果音に包まれます。また「流星群ゾーン」では無数の星が流れる演出で、車内が宇宙船のように変化!
映像と連動した振動や風を感じる仕掛けもあり、小さなお子さんはもちろん、大人でも思わず童心に帰ってはしゃいでしまいそう。中国語と英語で案内が流れ、映像で「WELCOME」などの文字が表示されるので、海外から来た旅行者でも安心です。
四季を通じて楽しめる仕掛け
外灘観光トンネルは、いつ行っても飽きない仕掛けが豊富です。春夏秋冬、それぞれの季節ごとにテーマを変えたスペシャル演出が用意され、何度訪れても新鮮な驚きを味わえます。春は新緑や花火、夏は海や流れる滝、秋には紅葉や落ち葉、冬にはクリスマスや雪をイメージしたディスプレイへと様変わり。
各国の祝日に合わせた特別仕様も見逃せません。例えばバレンタインデーにはハートのライトアップ、GWや中国の大型連休には家族向けの派手な演出など、運行ダイヤや演出時間も長めに設定されています。SNSやWeb公式サイトで最新のショー情報をチェックしてから行くとさらに楽しみが広がりますよ。
また、トンネル入り口にはちょっとした展示パネルやフォトブースが設置されているので、待ち時間に写真を撮ったり、トンネルの歴史やシステムについて学ぶこともできます。一年中どのシーズンでもエンターテインメント性が高く、時間を忘れて夢中になれるアトラクションです。
4. 近くの観光スポット
外灘の歴史的建造物
外灘は20世紀初頭の上海租界時代に西洋各国の銀行や商社が進出し、豪華な建造物が次々と建てられたエリアです。石造りの重厚な洋風建築がきれいに残っており、現在では上海の象徴的な文化財として多くの観光客に愛されています。代表的なのは「和平飯店(ピースホテル)」や「上海海関大楼」など。まるでタイムトラベルしたかのような趣に包まれ、建物の隙間から現在の高層ビル群がのぞく景観は、ここならでは。
建物は日中も美しいですが、夜になると建築自体がライトアップされ、それぞれの輪郭が黄金色に輝く姿はため息もの。遊歩道からは黄浦江や対岸の近未来都市「浦東エリア」も一望できます。カメラ好きなら絶好のシャッターポイントです。
外灘の通り沿いにはカフェやレストランも多く、複数の建物の一部は博物館やギャラリーとしても公開されています。建物ごとに昔の写真や歴史解説パネルもあるので、ちょっとした歴史散歩を楽しめます。トンネルの体験後に、外灘エリアをゆっくり歩きながら「上海の100年」を感じてみてください。
南京路のショッピング街
外灘から徒歩圏内には、上海一の繁華街「南京路(ナンキンロード)」があります。中国国内外のブランドショップから百貨店、老舗の食品店、カフェに雑貨店までなんでも勢揃い!ここではショッピングはもちろん、上海ならではのストリートグルメやB級グルメも堪能できますよ。
日中は地元や観光客で賑わい、夜はネオンや華やかなサインボードが街中を彩ります。歩いているだけでエネルギッシュな上海の今を感じられるのが、この南京路の良さ。他の都市にはない「にぎやかな上海」が体験できて、散歩するだけでも楽しいです。
また南京路は、南京東路駅や人民広場駅からも近いため、アクセスにも困りません。お土産探しにも最適なスポットで、友人や家族へのちょっとしたプレゼント、旅の記念品探しにもうってつけ。ショッピング好きな方にも絶対に外せない観光エリアです。
豫園でのゆったり散策
外灘や南京路から徒歩またはタクシーですぐの場所にあるのが、江南庭園建築の傑作「豫園(ユィユエン)」です。ここは16世紀に作られた伝統的な中国庭園で、美しい池や築山、東屋、回廊などが巧みに配置され、訪れる人を古の世界へ誘います。時が止まったような静けさの中、ゆったりとした癒しの時間を過ごせるのが豫園の魅力。
園内は四季折々の花木や盆栽が美しく、春や秋には観光客で賑わいます。写真スポットも多く、伝統的な建物や橋、カラフルな蓮池を背景に自撮りや記念写真を撮るにもぴったりです。また、周辺の豫園商城では小籠包やシュウマイなど上海グルメも充実!
豫園から外灘や南京路へのアクセスも良く、「観光」「ショッピング」「グルメ」「癒しのひととき」をまとめて一日で楽しめます。トンネル体験の前後に足を伸ばして、ぜいたくな上海時間を過ごしてみましょう。
5. 滞在を楽しむヒント
おすすめの訪問時間
外灘観光トンネルを最大限楽しむなら、訪問時間にも気を配りたいですね。昼間は館内の明るい光と映像をしっかり体験でき、子ども連れや観光プランが詰まっている方におすすめ。一方で、夜の時間帯、特に外灘・浦東の夜景がキラキラ輝き出す18時〜21時ごろに訪れると、トンネル体験のあとすぐにライトアップされた上海の美しい夜景も同時に楽しめるのです。
休日や大型連休は混雑しがちですが、朝10時台や夕食後20時以降は比較的すいている時間帯。平日や雨の日も空いていることが多いので、ゆっくり写真を撮ったりショーを堪能したいなら、その時間を狙うとよいですよ。旅行のプランに合わせて「昼&夜、両方体験」もあり!
また、連日オープンしているので観光のスケジュール調整もしやすいです。現地で天候や気分に合わせて「今がチャンス」と思ったら臨機応変に組み込めるのも、旅人にとって嬉しいポイントですね。
撮影スポットと写真アドバイス
トンネル内部はもちろん、入口・出口付近や外灘遊歩道、浦東側にある展望ポイントも写真映え抜群です!カラフルなライトや幻想的な背景を最大限活かすなら、暗めの時間帯にカメラやスマホの「夜景モード」や「長時間露光」を使うと、より雰囲気が出ます。特にトンネルゴンドラ内部では、流れる光の軌跡が美しく写るので、連写や動画撮影もおすすめ。
外灘側の遊歩道からは、浦東の高層ビル群とライトアップされたトンネル入口のコントラストがバッチリ!反対に、浦東側からは夜景とともに外灘の歴史的建築物を背景にした写真も撮れます。自分の顔や同行者をシルエット調にして、ドラマチックな一枚に仕上げるのも楽しいアイディア。
混み合っているときは人が写り込むこともあるので、待ち時間を利用してベストタイミングを狙ってみてください。三脚や自分撮り棒も現地で購入できるので、ぜひ事前に準備をしておきましょう。
周辺のグルメ情報
外灘観光トンネルの周辺には上海グルメや中華料理の名店が並んでいます。外灘エリアにはおしゃれなカフェやフレンチ・イタリアンといった多国籍料理、伝統的な上海料理のレストランも充実。たとえば「南翔饅頭店」の小籠包や、老舗カフェ「M on the Bund」のスイーツなど、一度は味わってみたい逸品が揃っています。
浦東側にもモダンなレストランやファーストフードチェーンが点在し、外資系ホテルのラウンジバーでは黄浦江を眺めながらゆっくり食事が楽しめます。中には川を眺めながらアフタヌーンティーができるお店も。観光後の休憩やデート、家族会にぴったりです。
コンビニやテイクアウト専門店もあるので、小腹が空いたときには手軽なおやつやドリンクを手にしてベンチでひと息。露天の果物屋台では旬のフルーツも食べられるので、外灘散策&トンネル体験の合間にぜひ味わってみてくださいね。
6. まとめと旅の思い出
外灘観光トンネルでの体験
外灘観光トンネルでの体験は、まさに「非日常」がつまった冒険そのもの。短い時間ながら、インパクトある光のショーや音響に心を奪われ、中国最新のテクノロジーを肌で感じられる貴重な時間になるはずです。「上海に来たら絶対ここ!」と断言できるほどシュールでユニークなスポット。友人同士でも、カップルでも、子ども連れの家族でも、みんなが笑顔になれる場所ですよ。
現実と夢の間をシームレスに行き来するような感覚が新鮮で、上海観光の「始まり」または「締めくくり」として利用している方も少なくありません。初めて見る景色、初めて聴くサウンド、そしてそのドキドキ感は、きっと旅の一番の思い出になります。
写真や動画で記録するのももちろん素敵ですが、「五感」をフルに使って体験してみるのがなんといってもおすすめ!旅中に疲れた心と体もリフレッシュできる、そんなパワースポット的な存在です。
上海での忘れられない瞬間
外灘観光トンネルのほかにも、上海には「ここでしか味わえない」瞬間がたくさん待っています。歴史と未来が交錯する街角、華やかな街灯や歴史的建築物の光景、熱気あふれる南京路市場、静かな豫園の散策……それぞれが小さな感動や驚きを連れてきてくれます。
トンネルを通って対岸に出た瞬間、上海のスケールの大きさ、新旧がひとつにつながるダイナミックさに息を呑む場面もしばしば。夜の外灘で見るライトアップや、昼の浦東から振り返る外灘の町並みも、とっておきの一瞬です。
その場で感じるすべてが、きっと「また来たい!」と思わせてくれるはず。旅のアルバムを開くたび、上海の思い出が色鮮やかによみがえる――そんな旅になること間違いなしです。
次回訪問への期待
一度訪れたら、もう一度、そして何度でも体験したくなるのが上海と外灘観光トンネルの不思議な魅力。季節ごと、イベントごとに異なる表情を見せてくれるので、「今度は冬のライトアップを見たい」「次は昼と夜の両方にチャレンジしたい」と、旅の楽しみが尽きません。
技術革新が早い上海では、新しい演出やサービスも次々と登場中。次回訪問時にはまた新しいサプライズがきっと用意されているでしょう。上海全体のパワフルなエネルギーを感じつつ、「次も絶対に来よう」と思わせる街、それが上海です。
終わりに――
旅は一期一会、その土地でしか味わえない体験が宝物です。外灘観光トンネルは「ちょっと気になる」から「絶対行きたい」に変わるはず。初めての上海でも、リピーターでも、一歩踏み出せばきっと満足できる素敵なアトラクション。ぜひ、あなた自身の上海&外灘の物語を、楽しく鮮やかに彩ってみてくださいね!
